なみだが出る

自分の愚かさにも、彼の優しさにも、かわいそうな彼女にも

 

 

午後から雨が降った。

ほの暗い部屋にいることを決めたのは昨日のこと。

何をしようか、でも何もしないことをしないとほんとうに、近頃の私は腹を立ててばかりでほんとうに、みっともないから。

 

集中力を切らしている。

気に入らないことが増えている。

他人を幸せにするのは難しい、それでいつも焦っている。

何も考えていなかった子供の頃から、考えてばかりいるわがままな子供になった。

あなたは笑っている方がいい、と言われて苦痛を感じる、嫌な大人だ。

 

頑張らないと、笑顔になんかならないね。

 

私は石の置物のように、………石に例えるのも痴がましいか。彼らはただ美しく、あるべき場所にじっと鎮座しているんだもの。

それなのに私はまだ、醜い言葉を吐いている。生きていられる空気を汚しているんだね。

 

大好きな彼にも甘えてばかり

気持ちを伝えずに友達にも嫉妬してばかり

きっと機嫌をとってくれるからと、小さな子供が私を見ている

独り歩きだしたはずなのに、なんにも手放せていなかった。

 

 

いいようにできると思うな。

わかった気をされたくない。

私は怖い人にはなれないんだから。

怒ってばかりいちゃだめなんだよ、

そんなの誰にだって簡単なんだから!

だから笑顔をどうかふりまいて

 

あなたならできるの、

私だから

いくらでも泣いて練習しよう、だって努力は嫌いじゃないもんね

 

私をあいしてくれる人がたくさんいる、これからだってそうなの

顔も声も知らない人を、あなたは笑顔にできる

幸せが何かを知っているから

そういうふうに生まれて、育てられて、生きていける強さがあなたを応援しているの

 

大きな声を出してしまったら、その分笑って

 

せっかく可愛らしい顔に生まれてきたのよ

心の細かいところを、あなたは解いていけるから

静かで安らげて、美しい、あの愛のあるところを思い出して、描いたらいい

帰る場所もたくさん持ってる

 

泣いたってほら、ずっとそうしているわけじゃないもんね

 

しばらくしたら、または次の日には、しっかりまた元気にやっているものね

 

あなたが見せていないだけで、私は知れているよ

だって、ふふ、あなたの胸の奥の、なんて熱いこと。

この世のどこにもないほど綺麗だわ………

 

 

 

 

人間らしくある必要はない。

もっと高く、光の降り注ぐところから

あたたかなものをたくさんの人に教えてあげて

 

輝いている、いつも

この世界の好きなところ

 

愛と海のあるところ、

美しい蒼があなたをつつんでいる

 

天使、ありがとう

 

 

まだ私は