悔しさを押し込めたところで、強くなれるはずがなかった。
大声で、君は泣いた。
んで新人二日でやーめた、ばいばい。
かっこつかない、目標なだけの目標、俺だけが達成できない、それを誰かが許してるなんてほんとごめんね。
手を振る人達あっという間に散っていった。
降りなきゃいけないのに邪魔くさくて足を入れこめねぇ、早くどけ!…………
どこ、どこ。自分の家はどこ。
いつになったら夜道は安全になりますか。
黒塗りのタクシーに若者二人が乗り込んでいく、頷きながら車は出ていく、そうだよね。
目を閉じて少しでもね、青い光を見ないようにしないとね。
ああ、とち狂ったのだ、これで何もかもまた生まれ直せる、きっと鮮やかなアイディアをまた持ち直せるさ。
悔しさはなくとも、いつも歯は食いしばってんだ。
行くあてのない迷子の言葉、噛みちぎってんだよ。
あはは、見て見て、耳の中が透明だ。
元の通りね。僕は至って聡明だ。