数年間からの






鑑定でいらした






その方は






三人姉弟の一番上の長女さんで








下に二歳違いで弟さん





その下に長女さんとは




五歳離れた弟さんがいらして







父親は事業をやり







母親も仕事をしており









その長女さんが





幼い頃から二人の弟さん達を




気配り見守り




家事等もしていました







しかし



父親も母親も




長女さんを誉めた事は一度も無く





反対に長女さんの彼女を





いつも貶し罵り





母親は特に末の次男ばかりを





可愛がり


 


真ん中の長男の子と長女の彼女は




歳も近く




仲が良かったのですが






成長するにつれ





真ん中の長男の子は万引きや


家出を繰り返すようになり




家に居つかなくなり






末の次男は学校になじめず







登校をしないで家でずっと

ゲームをしていました







その頃に
父親の事業の倒産等も重なり






元々

気性の荒い母親は




不満を父親に当たり散らす毎日で






父親は家から出て行き






当たり場の無くなった母親は



長女の彼女に当たり散らすようになり






それでも長女の彼女は




我慢して耐えていました







数ヶ月して





暫くすると父親も戻り





また新しく事業を始めたと言っては





人に騙されては又事業を失敗し







その度に





転校を繰り返し




小学校と中学校だけでも





数えきれない程




短くては一か月も転校した学校に

在籍しない程




次々に学校を変わり




 

(大人になり長女の彼女は当時は分からなかったけども当時の借金の取り立てが彼女の元へ来て父親は借金で逃げ回っていたのだと分かったそうです)





長女の彼女は



家では気性の荒い母親の機嫌を取り




次々に変わる学校にも馴染めず




長女の彼女は家に居場所は無いものの 



「心」が疲れてしまい



学校に行けなくなり



末っ子の弟のように


家にいるようになりました




ですが


末っ子の弟に許される事でも




プライドが高い彼女の母親は




「家に二人も学校に行かない子がいるのは親戚中に対して恥ずかしい」





等と訳の分からない理由で




「長女が家に居なければ良い」との考えで





長女の彼女だけを



小学校高学年から

度々施設に預けられたり







中学生からは






夏休みやお正月以外の帰宅は許されない






施設での生活になり






簡単には逃げ出せない


その遠く離れた場所で





長女の彼女は




いつも空を雲を見つめて




入道雲が大きくなると






もうすぐ夏休みだから



家に帰れる




寒空になり空が近くなると




もうすぐ冬だから




お正月休みに家に帰れると




空ばかり見て





どうして私はここに居ないといけないのかを





考えると悲しくなるので





現実逃避をする為に





いつもいつも空を見上げて






空はどこまでも続いている







自分の家にも続いている




と施設の中の




陰湿ないじめで段々と精神的に参って


やせ細って行く生活を




大丈夫大丈夫と




自分を奮い立たせながら





本当は怖くて怖くて




半年に一度くらい面会に訪れる母親に






どんなに家に帰りたいと訴えても



聞き入れてくれず




連れて帰ってはもらえず





長女の彼女の中学生活は



今でも
思い出したくないものになりました






義務教育が終わり




進学となると施設から出られないので





長女の彼女は勉強も出来



本人も進学をしたいと希望はあったのですが



このままの地獄のような三年間を


その施設で過ごしたくないと




進学を諦め





やっと施設を出る事が出来



自宅へと戻る事が出来たそうです




しかし




自宅にはもう長女の彼女の部屋は無く










長男の弟は友達の家に入り浸りで



学校には行っているものの



自宅に帰宅する事が無く






末の次男の弟は相変わらず






母親に甘えて






たくさんのゲームを書い与えられ






学校も不登校で




家で自由に生活していたそうです






その末の次男の弟を目を細め見る母親を


目の当たりにした長女の彼女は



やはり母親には
末の次男の弟さえいれば良いと





自分の中に
無理やりに落とし込む気持ちに




まだ小学生や中学生の多感な数年間の



苦しさや悔しさが込み上げて来て




長女の彼女は



「私はやはり追い出されたのか」と



深く悲しみの中理解し







それから直ぐにバイトを見つけ





やはり家に居場所の無い長女の彼女は





朝早くから夜まで



まだ十六歳の彼女は掛け持ちをして




バイトし働き続け






十八歳になり



家を出て飛行機に乗り




誰も知り合い一人いない東京へと



来たそうです








そして寮付きの自分の居場所を確保し



仕事をし





夜学の高校に通い高校を卒業し






大学も夜学と通信で卒業し





英語が得意だった彼女は




大学卒業と同時に



大学の先生の勧めで渡米し





今はアメリカで知り合った人と





結婚し子供を授かり
家庭を持ちアメリカで暮らしています







「やっと本当の自分の居場所が出来た」と







彼女は笑顔で言いますが








それまでの十代からの拒絶な生活を


思い出したくも無いし




所々の記憶が無い程長い時間に思えた



と言う彼女は






結婚しても


 



パートナーや子供や新しく知り合った人々





友達となっても







心の奥底からは







「誰も信用出来ない」そうです









結局



いつかは自分の事を裏切るのだろう







私は結局一人なのだろう








その思考が必ず「頭」に「心」にあり





どんなに楽しい場所や



周りが盛り上げてくれても






自分の誕生日も嫌いだし




どこか冷めた自分がいるとの







お悩みばかりでした








何年も彼女を視て来て






今回

どうしてこの事を記していいのか






彼女に聞いた所







「自分と同じ人がいるのか知りたいから」と





表面的には笑顔でしたが






内面の「魂」の分かる私には




彼女の「心」「魂」は



寂しそうで





ずっと今まで


辛く耐えて諦めに変わる時まで







我慢して来たのだと





胸が締め付けられました









誰もが幼き頃は時間が長く感じ








特に子供の頃の何年間は
一日一日がとても長く長く感じます








段々と成長するに連れ





歳を重ねる程に



時間の経過のスピードが早く感じる








これは医学的にも立証されている事で



「脳」の働きで




一日二十四時間が皆同じでも




感じる経過や速度に違いが出るのは




「脳」を司る「海馬」等の衰えや違いで





当然の如く訪れる結果だと言われます






医学的な話よりも







やはりその十代までの成長期に




当たり前に親からの愛情をあまり受けられず






一番身近な
守ってくれる存在でないといけない







親にぞんざいに扱われ




甘える事が出来てない人は





どうしても




自分が強くいないといけない

幼少期からのせいか





自分より人を他人を支えるのが




当たり前になっていて







本来



人間が誰しも持っている





甘えたい




支えて欲しい




助けて欲しい








等が中々言えないまま




大人になり







結果




「誰も信用出来ない」


「どうせ裏切るから」等と







自分の本当の気持ちに

蓋をしてしまう人が多いです









でも





与えるばかりが
自分の生きる価値ではないのです






人に甘えて




支えてもらって







「助けて」と言っても







大丈夫なのです










過去に辛い経験をして来た人は







本当に優しい








自分がして来た辛い経験を悲しみを




させまいと






気丈に振る舞い





自分の弱さを出さず





周りを人を





助けようとする









自分が疲れていても





表面には決して出さず






相手の事を只々想う










でも私は





修行の際の御師匠様の御教示

御寺様の御住職様の説法等






沢山の鑑定御依頼のお客様及び


本業の医師としての






人様とのありがたい関わりで





 

最近良く思うのが




結局




「人は半分半分で良いのでは無いのか」





と言う事











幼き頃に甘えられず生きて来た方は





その分これからの人生を







人に存分に甘えて良いと思いますし







もう自分を強く保つ必要は無く






ありのままの弱さを見せて出して







支えてもらって






「愛」を信じれるように




ゆっくり日々を過ごして





良いのでは無いかと思っています








直ぐには人に対し「信用」までは





中々難しいとは思いますが







今まで自分がして来たように





他人の優しさに触れ




自分のような



自分がして来た
温かい素直な気持ちを





他人からも頂く事で





本当の


「優しさ」や「愛」を知り





徐々に「信用」出来る人








必ず見付かります










なので




自分ばかりが繰り返し




頑張らず






気持ちを押し込む事に慣れず






そろそろ


自分の気持ちを



本来の気持ちを







「解放」してあげたら







良いと私は思います











「良い人の周りには良い人が集まる」






これは本当です














よく辛い事があると



「因縁」等と言う
括りだけで決めつける人もいますが










確かに霊能者として




申し上げますと






成仏されていない御先祖様や






御先祖様や前世の自身の

「業」=カルマにより








お祓いをしなければならない程の





「因縁」「怨念」により





自身や子孫が災いを持つ事も

有り得なくは無い事実です







その現場に
身を置く修行をしてきた者として
  


浮遊霊や「魔」の取り憑きも否定しません








その場合は





きちんと本物の者にお祓いを受ければ


必ず自身や子孫が報いを受ける事は




ありません











現在
体調に長年の患いが重なる方も





病院での診察で原因不明と診断を

受けた場合は




違う原因が必ずあります











しかし





この長女の彼女のような場合は





自身からの縁切りにより




自身の「波動」調整が


変化しているので








大丈夫です









もしも

彼女のように幼少期から成長期に


何があろうと





「可哀想な人」では決して無く






「心」に「魂」に


「優しさ」を
多く作る為の選ばれた優れた人です











他人を「信用」出来ない方は














まずは



自分を信じて少しずつでいいので




ゆっくりゆっくり甘えてみて下さい










「心」から

甘えられる心地良い場所を見付けると







それは本来の自分があるべき「本能」を




忘れてしまわなければいけない境遇で




置いて来てしまっていただけなので





思い出す事が出来ると





本来の自分の

「心」に本当の安らぎが生まれ




他人を「信用」出来る事





ちゃんと出来ます











安心して下さい























早いもので

もう四月も終盤ですね





本日も皆様お疲れ様でした








ゆっくりご自愛下さいませ

















天音