私は病気の夫に優しくできませんでした。


うつ病にせよ、アルコール依存症にせよ、

仕事できないのも、家事手伝えないのも、

子どもの相手もできないのも、

全ては病気のせい。

夫は病人なのだから。


私だって風邪ひいたり、熱出たりしたら、仕事休むし、家事もサボるじゃないの…。


と思っても、風邪と違うのは

いつ良くなるのかわからないと言うこと。


なぜ、私だけこんなに頑張らないといけなの。

病気を盾にして楽しようとしてない?

って思うことは多かったです。


アルコール依存症がわかって、

飲んでないと医者にも、私にも嘘ついて

隠れて飲んでいたのが、

疑いから確証に変わった時からは特に。


私が必死で自転車こいで、会社と保育園

往復してる間にも、

休みの日に子どもの相手しながら家事してる時も、

こっちの忙しさなんておかまいなしで

外の空気吸ってくるだの、散歩してくるだの言って

飲んでたのねと思うと、怒りが込み上げてくる。


お酒をやめると言った夫を信じていたのに、

裏切られたという気持ち。


でも、それも依存症だから、なんですよね…


夫の顔を見るのが嫌でした。


病人に、優しくできない自分が嫌でした。


優しさは強さってどこかで聞いたフレーズ。

本当にそうだと思います。


人に優しくできる人ってすごいな。