
泊ったホテルからの眺めがまんま京都駅の構内。
近鉄ホテルでしたが、まだ出来てそんな経ってない感じ。
キレイだし駅直結だし、コンパクトで良かったですよ
京都出身の私からすると京都駅に泊ってる事だけでもなんか斬新
今日は良いお天気だし、どこに行こうか・・・考えている時に、
ふと浮かんだ美術館・・・
あ、昔、山奥の美術館に行ったなぁ。あそこにまた行ってみたいって
ずっと思ってたのは、確か滋賀県じゃなかったかな?

そして
行ってきました、MIHOミュージアム

http://www.miho.or.jp/
ちょうどJR石山駅からバス出てるし、そこから50分揺られるけど、
時間的にちょうど良い感じ

とにかく絶景なので、美術館の中もそうだけど、
外観とか、環境が素晴らしいのです
ホントに森の中だから、めーっちゃ癒されるよ~。

今回ビックリしたのが、中のレストランのレベルの高さ。
この冷製パスタ、すんごく美味でした。ちょっとビックリするくらいの美味しさ

調子に乗って、お茶菓子まで頼んじゃった(笑)
私達、展示も1時間見たけど、それ以上に食べる時間だったり、
おしゃべりしてる時間をぜいたくに使って、全部見れずに帰る事に
まぁ、それもいいじゃん。
MIHOにいる間は本当に素晴らしい晴天だったんですが、
帰りのバスから一転、バケツをひっくり返したような土砂降り
後で聞いたら警報も出るレベルだったそう(^_^;)
石山寺まで参道を歩きながら、どんどん足元はぐちゅぐちゅに濡れていくし、
雨の勢いは凄いし、階段はスゴイ急で滑りそうだし、
これは修行なの?
ってちょっと思いましたが、でも、sen-seメンバーも誘ってるし、
先生の踊りを見るためにここまで来たんだから・・・って、
がんばって本堂まで歩きました。

残念ながら本堂が国宝なので撮影禁止でね。
ご本尊の前で踊られるから、先生からは撮影OKもらってたけど、
写すと自動的に後ろも写ってしまうので、撮影は断念しました~

先生からは観に来れない人もいるから、映像も少しくらいなら撮って
ネットにアップしても良いって言ってもらってたんだけどね
で、肝心の源氏物語の朗読と舞ですけども。
FBでは書きましたが、私、この日を4年待ったんですよ。
彦太先生のところで日舞初めてすぐの頃、お稽古場に先生が踊るイベント告知の
ポスターが置いてあって、
その当時は絶対、お稽古でも先生は踊ってくれなかったから、
「先生の踊ってるところが観たい!!」
「こういうイベントはもうされないんですか?」
ってずーっと言ってたの。
古典の踊りは花廸会で見れてたけど、先生自身が振り付けして、
現代音楽でも踊るような新作舞踊が見てみたくて…
でも、クルーズ船の中で踊ってらっしゃる事はあっても、
一般の人が見れるようなイベントはずっとなくて。
それが、やっとの今日ですよ。それも50分だから、
かなりの曲数を踊って下さいました
今日のは古典じゃないので、朗読と舞のエンターテイメントとして、
私の感想を率直に語っても大丈夫だと思うのですが。。。
いやぁ、本当に素晴らしかった
全てにおいて、レベルが高い

ごめん、師匠だからって遠慮してると素直な感想が書けないから、
今日は一般客として、というか、私もステージを作っているものとしての目線で
思ったことを書かせてもらうと、
今日のはね、本当にすべて、めちゃくちゃ高度な事なのよー
まず1人4役の演じ分け。同じお化粧で老若男女入りまじり。
紫式部→光源氏→葵上→六条御息所→この2人を交互に→光源氏(古典)→紫式部
以上か・・・この早替えも素晴らしかった。
着替えている間は、ストーリーを朗読される七夕さんが、
心情たっぷりに語ってらっしゃるんですけど、
この朗読も本当に素晴らしかったんですけど、
着替えが間に合わず、間が空くと、せっかくここまで
作り上げてる世界観が一気にしらけるからね(>_<)
そして、演じるほうとしては、
これだけのキャラクターの心情をコロコロと演じ変えるって、すんごいしんどいと
思うんです。
特に圧巻だったのは、御簾をついたてにして、
その後ろに入った時に般若の面をつけて一瞬で生霊になった六条になり、
また後ろに回って面をとって、怯える葵上になり・・・
のシーン。
同じ衣装での、この全く立場の違う女性の演じ分けは
先生も
『なかなかの出来だから、見せどころ』
っておっしゃってましたけど、本当に演出が素晴らしかったです。
その御簾に隠れるタイミングとか、超絶妙!!
数回、御簾に隠れるから、そのたびに隠れ方を変えててね。
ターンして入るとか、そのまま入るとか、手だけ残すとか、
入ると見せかけて、引きずり出されたように見せて、も一回出るとかさ・・・
伝わるかなぁ。こういう見せ方の工夫って、よっぽど
頭に引き出しがないと、なかなか出て来ないものなのですよ。
そういう見せ方が随所にちりばめられてるから、
だから50分、ずっと1人の人が踊ってても、飽きさせないんですよね~。
あとは、先生の演技力の高さだな。
個人的にスゴイと思ったのは紫式部が書き物をしている、
その様子を背中の動きで表しているところかなぁ。
先生お得意の、想っている男性を追う動きと表情の悩ましさも
今日は特に素敵でしたね~。
情感こもってたー
モデル的に言うと、全ての衣装の裾さばきですね~。
こちらも、もう完全に着慣れてらっしゃるからね。
布扱いがすばらしいですよね~。
踏むとかあり得ないんだろうなぁ。
あと、私の超マニアック目線の、ハケ方ね。
舞台からハケる時に、背中から力抜けるというか、
オーラ抜ける人がイヤなんですよね。
それが一回も無かった!!
多分、先生に言ったら当たり前って言われると思うけど、
これ、プロの演者の人でも、たまにハケ切ってないのに、
もうスイッチ切れてる人、いるんだって!!
誉めすぎでしょ?(笑)
でもね、一緒に見た、私と同じくらい舞台とかエンタメ好きな、
マニアックな友達も本当に心から感心してくれてたの。
選曲と音のつなぎ方も素晴らしいって(笑)
マニアックなとこ、見てるなぁ(笑)
古典を一曲入れたところに、先生の想いを感じましたね。
花柳流師範として、やはり古典も知っておいて欲しいという想い。
新作舞踊と古典を並べる事で、それぞれの違いや良さが分かりやすかったのでは?
と思います。
七夕さんの朗読も本当に良かったなぁ。
朗読の合間に
ちょっとした演技が入るんですけど、あれは素人さんには出来ないと思ってたら、
やはり演劇をされてた方だったんですね。
源氏物語を知らない方も、朗読が入る事で、すごく分かりやすい展開に
なってましたよね。
その間に先生は着替える事が出来るし…
舞と朗読の時間配分、バランスも絶妙だったなぁ。
あれ以上、朗読が長くても飽きるし、舞が長くても観客は飽きると思う。
曲から朗読に入る間、先生がはけてから、朗読に移る間…
うん、全体的に、とにかく間の取り方が上手かったから、
最後まであの世界観でぐぐーっと引っ張っていけたんだろうな…
あ、このままブログ、終わろうとしてた、書き切った感があって(笑)
みなさん、風邪ひかないようにね~
そして、楽屋で彦太先生とパチリ
先生、レポがんばりましたけど、どうでしょうか?(笑)
あの時間、踊りきる体力も相当なものがあります。
私は5月初舞台で、カツラと着物の重さで1曲踊ってバテバテでしたから(^_^;)
また、ぜひ、こういう風に、いろんな人が比較的気軽に見られるところで、
踊っていただきたいものですよね。
古典ももちろん大切だし、多くの方に知って欲しいですけど、
新作舞踊だから出来ること、響く層っていうのはあると思うんですね。
これだけ裏も表もこなせる人ってなかなかいないですしね。
次はいつかなぁ?(とか、言っちゃって(笑)
彦太先生のHP
http://hikota.net/



