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2023/01/03放送

マツコの知らない世界


'LUNA SEA、X JAPAN、THE LAST ROCKSTARSの3バンドで活躍する世界的ギタリスト'
SUGIZOさん(以下、SUGIZO)



マツコ「すごいわね、このラインナップがね。ちょっと変態的な××くれそうで興奮する。やめなさい、本当に。普通にお呼びしなさい。もう本当に」
SUGIZO「よろしくお願いします」
マツコ「どうぞ」
SUGIZO「失礼します」
マツコ「たぶんいろんなものを受け入れてくれる」
SUGIZO「僕もかなり変態は好きなほうなので。たぶんゆっくりお話しができるんじゃないかと思います。どうもはじめまして。SUGIZOと申します。よろしくお願いします」
マツコ「やだ、どうしよう」
SUGIZO「そもそも僕らがこういう風貌で音楽やっていることも、もともと小さなころからジェンダーに対する疑問とか、本能的な違和感があったゆえなので」
マツコ「やだ、どうしよう。けっこう好きになってきちゃった」
SUGIZO「普段は僕はこんな感じで、もともとLUNA SEAとして30年前にデビューして」
マツコ「30年?」
SUGIZO「30年」
マツコ「そうよね、だからあたしたぶん20代ちょっと上くらいな気がするんだよな」
SUGIZO「ちょっと年齢僕が上ですね」
マツコ「テレビ画面越しに見るよりも、かわいらしい」
SUGIZO「ありがとうございます」
マツコ「意外といかつく見えるじゃない?テレビ画面だと」
SUGIZO「この十数年はX JAPANとしても活動を続けてまして」
マツコ「存じ上げております。あと今ちょっとフワっと匂ってきた。SUGIZOの匂いが」
SUGIZO「SUGIZO臭がありますので。そしてTHE LAST ROCKSTARSという新しいバンドの発表もして、もうすぐツアーが控えているんですけど。この特に20年は世界中で活動を続けてきました。音楽と並行して難民の方々の支援の活動、人権活動を続けていまして。僕のソロプロジェクトでは難民キャンプでライブを続けてきたり、中東に足しげく通って、音楽を伝える活動をしています」
マツコ「今のお話をお伺いしながら、なんてことを言っていたんだろうっていう自分がね。申し訳ございません本当に」
SUGIZO「とんでもないです」
マツコ「率直に疑問に思っているのが、ラーメン食べてその体維持できます?」
SUGIZO「そうなんですよね」
マツコ「すごいストイックですよね?」
SUGIZO「それをこれからお話します」
マツコ「SUGIZO式ダイエットね」
SUGIZO「こういうことです。月に一度だけグルテン無礼講」
マツコ「一度なのね?」
SUGIZO「ごほうびラーメンこそ最高にウマいんです。好きなものを好きなだけはね、マツコさん、時代遅れです」
ナレーション「そう、普段の食事はきっちり節制し、月に一度大好きなラーメンを食べる。そんな生活を10年以上継続中」
マツコ「なに食べてるんですか?そしたら」
SUGIZO「豆腐と玉子」
マツコ「まあ豆腐も玉子も好きですけど」
SUGIZO「実は最近の若い世代、例えばZ世代とかでは、普段は節制して自分の本当の好きなものをたまに自分のごほうびとして。いわゆるチートデイを設けるのが旬らしいです」
マツコ「毎日がチートデイ。もともとなんですか?そのストイックな感じって。それともなにか」
SUGIZO「まあ、加齢ですかね」
マツコ「それを自分で感じて?」
SUGIZO「はい。僕らって、やっぱり今でも2時間半ステージに立つわけです」
マツコ「だからこれがデカいよね」
SUGIZO「この歳でもアスリートのレベルをキープしなきゃいけないんですね。良いパフォーマンスをしたかったら、体をコントロールしなきゃいけない。食を変えていかなきゃいけなくなったんですね、この10年で」
マツコ「何をきっかけにすればいいの?あたし」
SUGIZO「美しさ、美貌をキープってのは、食って密接に関わってきますよ。肌、ハリ、色艶、髪、爪」
マツコ「もうね、ほぼ愛撫」


《京都に通い続けて30年!超濃厚こってりラーメン》


ナレーション「普段は節制した食生活を送り、月に一度だけ大好きなラーメンを楽しむSUGIZOが、チートデイに食べてほしい超濃厚ごほうびラーメンを3つご紹介。まずは」
SUGIZO「30年間ソウルフードとしている『天下一品』の‘こってりラーメン’を紹介させていただきたいと思います」
マツコ「あんなにいろいろこだわっている方がもう逆にこの王道でくるってのが、逆にすごいよね」
ナレーション「全国に220店舗以上展開する『天下一品』。看板メニューはもちろんこちらの‘こってりラーメン’。最大の特徴が、シチューのようにとろみの強い濃厚なこってりスープ」
SUGIZO「そもそも『天下一品』と出会ったのが、もうデビュー前、1990年くらいで。うちのメンバーといっしょに食べにいったんです。うちのメンバーのほうが先に天一を知っていて」
マツコ「どちらのお店だったんですか?」
SUGIZO「今でもよく行くんですけど、池尻店ですね。その衝撃といったらもう本当に感動的で。それ以来中毒になってしまいました。初期衝動というか、最初に出会ったときのインパクト」
マツコ「なるほど。はい、わかりました」
SUGIZO「わかりますよね?」
マツコ「わかります」
SUGIZO「それは音楽でも当然そう。自分の趣味でもそうですけど、子どものときとか思春期のとき、大きく自分に影響を及ぼしたものって、一生ものなんですよね」
マツコ「それこそSUGIZOさんに影響を与えたミュージシャンといっしょなわけですよね」
SUGIZO「そのとおりです。二十歳くらいのときに食べて衝撃を受けた天下一品は、それから30年過ぎても僕の中ではソウルフードですね」
マツコ「なるほどね。あたしも最初に天一食べたときは、びっくりしたわ。なんかちょっと今、だからなんだろう、ちょっと忘れかけている自分を責めてる。もう一回ちょっとあのときの衝撃を思い出します」
SUGIZO「すばらしいです。それオススメします」
マツコ「すばらしいって言われちゃった」
SUGIZO「でももう一つ、僕が天一を大好きな本店。京都の本店。総本店がやっぱりフェイバリットで、関西に行ったら必ず京都に行き、本店に立ち寄ってから東京に戻ってくるという。だいたい仕事で大阪方向はよく行くんですけど。宿泊いつも京都にして天一の本店に」
マツコ「ここに行くために?」
SUGIZO「はい。今でもそうですね」
ナレーション「彼のインスタには定期的に『天下一品』のラーメン写真がアップされるのが恒例。そして月一だからこそ、その食べ方にかなりこだわりがあるんだとか」
SUGIZO「僕の食べ方があります。やはりこってりが天一の最も中心である。ビックバンの礎がこってりです」
マツコ「そうね。そこから始まったんですよね」
SUGIZO「スープ多めでいきます。麺バリカタがいいです」
マツコ「ああ、そうなんだ」
SUGIZO「麺やわいのがすきなんですか?」
マツコ「やわいほうなんですよ。でもね、だから食べ合いっこしようか」
SUGIZO「これね、でもこれ理由があるので。最後やわくなります。大丈夫です。ネギ大盛りにします。胡椒バシがけします」
マツコ「‘バシがけ’っていうの?初めて聞いた」
SUGIZO「たぶんSUGIZO用語だと思います」
マツコ「SUGIZO用語よね」
SUGIZO「バシバシかけます。だいたい往々にしてラーメン屋の胡椒って、しっけて詰まってるんですよ。だから出ないんですよね。それでバシがけになった。そしてキムチです。『天下一品』のこってりは、キムチとものすごく相性が良い。なんですが、これも重要なのがタイミングで。最初から『天下一品』にキムチを入れてはいけません。そうなると味が全部キムチに支配されてしまう。途中で味変していくのが僕のオススメ」
マツコ「しかってくださいね、キムチ入れようとしたら」
SUGIZO「その作法は僕ちゃんと指示させていただきますので。あ、ラーメンができたみたいですね」
マツコ「やだーもう」
SUGIZO「本店の味をこのスタジオで体験できる」
マツコ「京都からいらしてくれたの?」
SUGIZO「京都からいらしてくださいました」
マツコ「ありがとうございます、本当に。うわー、久々に見るけど、すっげえこってりだな、やっぱり」
SUGIZO「すみません、僕エプロンしていいですか?」
マツコ「あたしも割烹着着ていいですか?」
SUGIZO「じゃあまずは、ネギはもうドバっと入れてしまいます」
マツコ「これをバッて入れちゃっていいんですね?」
SUGIZO「必ず写真を撮ります。実は写真に、撮影に時間をかけるのでバリカタにしておくんです。胡椒いきます。これはバシがけしなくても大丈夫ですね。マツコさん、本店の作法としてはニンニク薬味が底に沈んでいる。なので底から混ぜてください」
マツコ「うわ、久々のテクスチャー。こんなすごかったっけ?」
SUGIZO「でもこれは野菜なんですよ、このスープ。鶏ガラと野菜なので」
マツコ「これお野菜なの?じゃあ野菜がクタクタになってるとろみなんだ?」
SUGIZO「そうなんです。だから体にはとても」
マツコ「ええ、知らなかった」
SUGIZO「これは言っていいのかな?会長がちょっとだけ秘義を教えてくれたんですけど、果物も入ってるみたいですね」
マツコ「ええ?果物?ちょっと久々に。ああ!ウマい」
SUGIZO「ウマいでしょ?すばらしい」
マツコ「いやあたし、野菜がっていうのを初めて今日知ったんですよ。たぶんこれ鶏ガラだけって思ってる人多いと思うから、だいぶ印象変わりますよね、そうしたら」
SUGIZO「そうなんです。だから例えばシチューとかね、そういう類いが」
マツコ「でもこれ言われてみればシチューだわ」
SUGIZO「だからあんまり強烈な脂ってここには思ったほど存在していないんですよね」
マツコ「なんかポタージュみたいな。いや、ウマいわ」
SUGIZO「ウマいでしょ?」
マツコ「ウマい。そっか、池尻の天一行こう」
SUGIZO「超スタミナフードなので、僕は体調が悪いとき、風邪ひきそうなとき、ヤバい過労だっていうときは、必ず『天下一品』に駆けこむ。栄養価がすごく高いスープに、ネギ山盛り、ニンニク山盛り、そうすると本当に風邪にきくんですね。普段はグルテンを我慢しているので、普段天一を食べるときは我慢して麺抜きにしています」
マツコ「麺抜き?」
SUGIZO「ご飯を入れておじやにする。これ最高です」
マツコ「やだ、それも食べたい」
ナレーション「トッピングのオススメは味付け煮玉子とキムチ。キムチは途中で加え、味変を楽しむのがSUGIZO流」
マツコ「キムチ初めてかも、トッピングするの」
SUGIZO「本当ですか。ものすごく相性が良いですよ」
マツコ「キムチおいしい」
SUGIZO「天一のキムチはおいしいんですよ」
マツコ「おいしい。ウマいわ」
SUGIZO「そして実はもう一つ。超オススメのサイドメニュー。これです。本店のコロッケ」
マツコ「入れるの?」
SUGIZO「入れてもいいですけど、入れなくてもいいです」
マツコ「いじわるね、この人」
SUGIZO「本当にこのコロッケがなぜか信じられないほどおいしくて。このラーメンとの相性もものすごく良いんです。本店のコロッケ、いただきます。うん、これです」
マツコ「ウマい」
SUGIZO「本当にウマいの」
マツコ「ええ、知らなかった」
SUGIZO「コロッケとスープの相性がめちゃくちゃ良い」
マツコ「やってみようかな」
SUGIZO「めちゃくちゃいいんです」
マツコ「これだから本当に、言われたからすごくわかりやすいけど、野菜だね。ちょっと味付けを濃いめにした野菜を、なんかいろんな種類入れているスープだよ。だから本当にこれ麺なしで全然いい」
SUGIZO「いけるんですよ」
マツコ「あたしは入れるけど」
SUGIZO「僕はだからそれを月一、まあ、と言いながら結局月二くらい行っちゃうんだけど。いわゆるグルテン無礼講のチートデイを設けますね。普段我慢しているから、体が喜ぶ喜ぶ。スーってもう大盛り食べちゃいますもん。実は『天下一品』はあっさりが僕また大好きなんですけど、実はあっさりよりもこってりのほうが野菜がふんだんに使われていて、僕は健康や美容にはいいと実感をしています」
マツコ「そうなの。ちょっとこんなのが言っても説得力あんまりないと思うんだけど、自然な味がする。これやっぱり何気なく行っちゃってる人、もう一度ね、向き合ってみたほうがいいね、天一は」
SUGIZO「そのとおり。ちゃんと知って向き合うと、もっとこのラーメンのポテンシャルが上がる」
マツコ「変わる」
SUGIZO「それを知って食するのと、そうじゃないので、ありがたさも変わる。僕はいつもだから本当に感謝してるんです。食に対して」
ナレーション「さらに、全国220以上ある店舗の中には、オリジナルメニューが楽しめるお店も。東京の中野店などで味わえる、スタミナ満点の‘ニラにんにくラーメン’や、京都総本店限定トロトロのすじコン入り‘牛すじラーメン’。そして」
SUGIZO「最近天一すばらしいのが、‘納豆ラーメン’っていうものが出ました。こってりに」
マツコ「納豆入れるの?」
SUGIZO「それがめちゃくちゃ合うんですよ。僕が最も推奨するのは、これ最近の技です。納豆とキムチが相性良いのはご存じですか?混ぜることによって納豆菌とキムチの乳酸菌が混ざり合って、本当に体にプラスの効果が得られる。特に血液にすごく良いと。納豆キムチにしてぶっこむと、全くまた新しい世界が始まりました。じゃあ今度、納豆ラーメンを食べにいっしょに行きましょう」


《友達ゼロ・中学で口紅…SUGIZOの意外すぎる過去》


ナレーション「SUGIZOのオススメごほうびラーメン2つ目の紹介の前に、知られざる彼の音楽ルーツをマツコが探る。父はトランペット、母はチェロ奏者という音楽一家に生まれ、幼いころからバイオリンを習っていたSUGIZO。高校時代、地元の友人とバンドを結成。ちなみに真矢は高校の同級生」
マツコ「ジャージ。子どものときの」
SUGIZO「緑のね」
マツコ「インしてたよ。いいとこの子よ、インしてるのはもうあれ」
SUGIZO「時代ですね」
マツコ「時代。もううちらのころみんなジャージ着てたのよ。そうなのよ。どれだけ日本中でジャージが売れたんだっていうくらいね。でもね、ジャージなんだけど、上はほら、富裕層っぽい」
SUGIZO「でも実は、音楽家って苦しいですよ生活は」
マツコ「てことは、ご両親とも音楽家だったわけ?」
SUGIZO「オーケストラの団員って、実はつつましいんですよ。むしろ普通の方々よりも苦しいかもしれないです。同時に楽器は買わなきゃいけない。うちの母はチェリストなんですけど、数千万の楽器ってやっぱり必要なんですよね。プロのオーケストラのレベルだと、ソリストレベルだと億しますよね」
マツコ「でもやっぱりだから、要は英才教育ですよね?小さいころから」
SUGIZO「英才教育はすごくさせられました。バイオリン、あとトランペットもやっていたので」
マツコ「へえ。でもやっぱり今になると、そのやってたことってすごいでしょう?やっぱり違うでしょう?」
SUGIZO「すごく良かったと思うし、むしろもっとちゃんとやっとけばよかったっていう後悔があります。やっぱり恐怖心のもとでやっていたので」
マツコ「恐怖心?」
SUGIZO「はい。まちがえたら叩かれますからね、昔は」
マツコ「ねえ、ちょっと、でもモテたでしょ?」
SUGIZO「いやいや。基本変態なので」
マツコ「このころから?」
SUGIZO「そうですね。みんな普通にスポーツ刈りとか坊主ですよ。みんな普通に野球とかが好きなんです。僕はみんなができる野球とかが全然できなくて。好きなものはガンダムとか、宇宙、考古学とか」
マツコ「考古学?」
SUGIZO「そうなんですね。やっぱり普通の子とは趣味嗜好が全然違うんですね」
マツコ「じゃあ仲良くなれていたかも。同級生と話合わなかったもん」
SUGIZO「僕もそうです」
マツコ「やだー。あたしも秦野に生まれたかったわ」
SUGIZO「そうですよね。同じ学校に生まれていたら友達になれたかもしれないですね。ちょっと話はそれるけど、中学のときに僕が惚れた人が『ストップ‼ひばりくん!』なんです。僕ああなりたかったですもんね」
マツコ「なりたかったの?」
SUGIZO「はい。女の子になりたかったです、僕も。中2のときに初めて口紅をつけました」
マツコ「やった!初めて口紅塗ったの勝った。女装とかメイクをするイコールゲイではないのよ。いわゆるゲイじゃない人の中にも、女装したい人は大勢いるし、あと女装したときだけは女性的になる人もいれば、本当にもう、0から100まで一個ずつ人はいるのよ」
SUGIZO「全てが僕は正しいと思う。自分の趣味嗜好を僕は誇っていいと思うんですよね。普段は人に隠したいことってあると思うんですけど、僕は多様性をすごく大事にしたいタイプなので。マツコさんとは気が合うんじゃないかと思っていました」
マツコ「本当に、お付き合いしてみようか。ちょっと目は見れないんだけど」


《地元・秦野の仲間が集結!ピリ辛味噌&台湾まぜそば!》


ナレーション「チートデイにオススメ、ごほうびラーメン。2つ目は」
SUGIZO「僕の地元。地元に帰ったときのごほうびラーメンをぜひ紹介させてください」
マツコ「付き合えるかも。こちらのお店じゃないけど、オロチョンラーメン大好き」
SUGIZO「すばらしい。これは僕の地元の『利しり』というお店が」
マツコ「すごい楽しみ」
SUGIZO「ここの味噌が日本一、間違いなく僕の思う。すなわち日本一のラーメンというのは世界一です。世界一の味噌ラーメン。ここが『利しり』です。30年以上通っている、僕の憩いの店ですね」
番組スタッフ「『日本一まずい』って」
SUGIZO「いや、本当はおいしいんですよ。今日はもう一人、いつもいっしょに店に来る連れを紹介したいと思います。よろしいですか?今日の連れです」
杉原さん「いつもお世話になっています」
SUGIZO「うちの母親です」
ナレーション「地元でチェロの先生をしている母、捷子さん。なんとテレビ初出演」
マツコ「英才教育時の険しい顔が嘘のような」
SUGIZO「LUNA SEAのメンバーは30年前から母と親しい。真矢とか隆一とかは、ゴルフいっしょにやります」
ナレーション「実はお母さん、週3でお店に通う超常連客なんです」
SUGIZO「おなか超すいた」
杉原さん「よろしくお願いします」
黒澤さん「お母さんもSUGIZOくんも」
SUGIZO「篤史くんです。もうずっと、30年くらいお世話になっています。今日お母さんも来てくれてる?」
黒澤さん「おかんも今日」
和子さん「たまたま」
SUGIZO「たまたま嘘だろ。撮影のために来てくれたんでしょ」
和子さん「バレちゃった」
SUGIZO「ここはですね、辛さを自分で調整ができます。僕はいつも2番か3番です。マツコさん辛いのお好きですか?」
マツコ「あたしほどほどくらいが好きです」
SUGIZO「ちょっと味覚がおかしいんですね。そもそもタバコとコーヒーでやらてるから。完全に味覚が麻痺しているから」
杉原さん「でもお酒飲まないもん」
SUGIZO「そうだよね。俺も浴びるように飲んでいるわけじゃない」
ナレーション「こちらのみそオロチョンラーメン、バターとチャーシューをトッピングするのがSUGIZO流」
SUGIZO「ネギをドカッと入れます。そして僕は玉子をいれるんですが、玉子のつゆ、これを入れるとコクがめちゃ増します。僕はいつもこの細かい肉が食べれないので。それを全部こちらに」
杉原さん「私がこれあげるんだよね」
SUGIZO「きくらげ僕がもらうんだよね。きくらげ食べられなかった?」
杉原さん「食べられるけど、ほしいっていうから」
ナレーション「ちなみに、SUGIZOさんにとってグルテンは2週間ぶり」
杉原さん「オーバーだね」
SUGIZO「ずっとグルテン我慢していので。味噌の甘さと奥深さと、そこに辛さのエッジ、玉子の汁を加えることで、そこに甘さの深みが増すんですよね。バターでより濃厚になる。僕は絶対バターを入れる派なので。そして大好きなチャーシュー。基本苦手で、ほとんどのチャーシューが食べられないんですけど、ここのチャーシューだけは大好き。もうとろける感じ」
黒澤さん「歯いらないでしょ」
SUGIZO「歯いらず。歯いらずなチャーシューです」
杉原さん「何いらず?」
SUGIZO「歯いらず。お母さんにちょうどいい。ここ玉子も一番ですね。この玉子のタレをいつももらってきて」
杉原さん「玉子じゃない。チャーシューを作ったタレ」
SUGIZO「チャーシューのタレか。玉子を煮てるんだよね」
杉原さん「煮てないよ。漬けてるだけ」
SUGIZO「うるさいね。煮卵っていうじゃない」
ナレーション「ちなみに、もう一品大好きなサイドメニューが、こちらの焼き納豆。ひっくり返した油揚げにネギや七味、ひきわり納豆をたっぷり詰め込み、オーブンでカリッと焼いた一品」
SUGIZO「いただきます。これは僕の地元の味ですね」
ナレーション「ちなみにSUGIZOさん、ラーメンを食べるといつも思うことがあるそうで」
SUGIZO「食材の混合具合。ある意味ケミストリーが生まれる。音楽と同じ。食材がミックスして初めて生まれる。混合されて生まれる味って、…母さん、俺がしゃべってるときに鼻かまないで。撮られてるからね」
杉原さん「すみません」
マツコ「お母さん、天才」
SUGIZO「スーパー空気読めない人なんですけどね。天才です。天才の母で変態の息子」
マツコ「いやだからもうすごい。もう本当に」
SUGIZO「ラーメンが間もなく出てきます。まいりました」
マツコ「あたしね、2丁目の近くにオロチョンラーメンのお店があって、泣きながらとか食ったことあるからかな。もう本当にちょっと別物なの」
SUGIZO「ちょっとキュンとくる味ですね」
マツコ「キュンとくるの。まずはこのままね」
SUGIZO「僕の普段食べているのとほぼ近い味ですね」
マツコ「てか、超大盛りね」
SUGIZO「これで半麺ですか?」
番組スタッフ「普通の」
マツコ「これで普通なの?」
SUGIZO「なので僕いつも半麺にしています。辛いですよ」
マツコ「うんま。でもこれくらいでいい。うまっ。たぶんね、みなさんが想像してるよりもあっさりしてるのよ。お店によっては味噌が濃くて辛いところあるけど、これ意外とスープ澄んでるのよ。だからグイグイいけるわよ」
SUGIZO「そこにバターと味付け玉子の汁でさらにコクが増します」
マツコ「まあちょっとバターだけ入れてみよう」
SUGIZO「それ幸せですよ」
マツコ「わあ。うわ、これバター」
SUGIZO「やっぱり味噌いいですよね」
マツコ「うま。ずっと飲んでられるわ」
SUGIZO「重要なのが、名前が『利しり』といいますね。これは北海道の利尻産の昆布がダシとして使われている」
ナレーション「北海道利尻産の最高級昆布に、豚ガラ、野菜などを加え、丁寧に煮込んだスープ。ここにニンニク、お酒、辛みを出すカイエンペッパーを加えます。具材は豚肉、ピーマン、きくらげなど。店主が全国から厳選した特製ブレンド味噌を加えて味付け。さらにもやしもたっぷり。これで一人前。たっぷりの具材からうまみが出ることで、辛いだけじゃない深い味に。麺は特注、コシの強い中太の玉子麵。普通ラーメンの麺は150グラム前後だが、こちらはたっぷり170グラム。ボリューム満点の具だくさんスープをのせれば完成」
マツコ「麵がめっちゃ好き」
SUGIZO「よかったよかった。本当にミックス具材の微調が命ですね、ラーメンはね。音楽もそうですけど」
マツコ「お母さんいらしてるの?お母さん、スヌーピーだったのに。イッセイプリーツに変わってるわよ」
SUGIZO「せっかく作ってくれた店主もお呼びしたほうがいいんじゃないですか。『利しり』のお母さんと篤史さんが来てくださいました」
マツコ「ねえこれ、本当にすごい量よ。あたしけっこう食べ続けてるんだけど。これが普通の量?」
黒澤さん「普通盛りです」
マツコ「女性とかは本当に半玉でいいと思う」
SUGIZO「俺もこの10年くらいは半麺ですね」
マツコ「あたしこれ驚くと思うけど、あたしも半麺でいいや。これすごい量よ、みなさんこれ。ちょっとずつ減らせば?」

ナレーション「チートデイにオススメ、ごほうびラーメン3つ目は」
SUGIZO「次。東京で僕がハードな仕事をしたあとにごほうびに食べにいく」
マツコ「神谷町?」
SUGIZO「はい。『天雷軒』」
ナレーション「神谷町の交差点から徒歩1分、『天雷軒』。平日のランチ時には常に行列の人気店。看板メニューはなんと1杯500円で食べられる‘琥珀醤油拉麺’。北海道産の利尻昆布を使用」
マツコ「これも利尻昆布だ。みんなやっぱり今ラーメンって本当にお金かけて作ってるんだね」
ナレーション「麺はスープとよく絡む特製のちぢれ麺。もちろんこちらの醬油ラーメンも絶品だが、SUGIZOのイチオシは台湾まぜそば。このあとスタジオに登場」
SUGIZO「すばらしいラーメンを紹介させていただきたいと思います。こちらになります」
真矢さん「大変お待たせいたしました」
マツコ「いいえ。なんだろう、ぐっと安心している自分がいるのはなぜだろう?」
真矢さん「SUGIZOさんイチオシの台湾まぜそばを」
マツコ「ありがとうございます」
真矢さん「あなたの真矢が持ってまいりました」
マツコ「やだ。確かにあたしの真矢だった。あたしね、これお店知ってたもん。『並んでるな』って知ってた。すごい流行ってますよね?」
真矢さん「そうです。おかげさまで流行ってます」
ナレーション「もともとラーメンが大好きだった真矢さんがプロデュースし、2010年にオープンした『天雷軒』。行列ができるラーメン店で、‘味噌拉麺’や和山椒を使用した塩ラーメンなど、メニューも豊富。そんな『天雷軒』で1、2を争う人気メニューが‘台湾まぜそば’。鶏白湯や鶏油などを合わせた濃厚ダレに、小麦の香りが楽しめるモチモチの太麺。刻み海苔やネギ、ピリ辛のそぼろなど具材をたっぷりと。卵黄を乗せ、魚粉と山椒をふりかけて完成」
マツコ「これぐっちゃぐちゃでいいの?」
真矢さん「好きなように食べてください」
マツコ「うわ、おいしそう」
SUGIZO「とりあえずぐちゃぐちゃに」
マツコ「いただきます」
SUGIZO「ウマいでしょ?」
マツコ「ウマい」
SUGIZO「たぶんこのくらい味にパンチがないと、『天下一品』食べて、『利しり』食って」
マツコ「そんなに脂っぽくないの。魚粉とかそっち系の、昆布のお出汁のそっち系のが強くて。ミネラル的な感じ。いわゆるべちょべちょっていう台湾まぜそばもあるじゃない?これは食べやすい」
SUGIZO「台湾は僕はよく行ったので。台湾料理はおいしいけど、物によっては油が強い」
真矢さん「もともとお店をやるときに、女性が食べやすいっていうのをコンセプトにしているから」
SUGIZO「『天雷軒』、実はどれも味が上品だよね」
マツコ「醤油おいしそうだった」
真矢さん「醤油おいしいですよ。これで物足らない男の人とかは、追い飯っていうのがあるので。これを最後残ったスープにご飯入れるの」
SUGIZO「絶対おいしいねこれ」
真矢さん「ご飯もタダなんですよ。こんな良心的なお店は無いね」
マツコ「商売上手ね本当に」
真矢さん「これだってうちのルナフェスで、2日間で3000杯くらい出た」
マツコ「すごい商売をしているわね」
SUGIZO「メンバーの中で真矢だけ着てるもの金額高い」
真矢さん「そんなことないですよ」
マツコ「ていうかやっぱりお二人そろうと、本当高校の同級生みたいになるね」
真矢さん「そうですか。だって今こんなX JAPANとかいろんなことをやっている。高校のときは『俺たちプロになろうね』って星空を見ながら。『絶対プロになろうね』って言って二人ともパンツ一丁だったからね」
SUGIZO「うちの屋根でね。うちがたまり場で、みんな来るんです。仲間が。真矢ほぼ居候だった」
真矢さん「そう、居候でしたね。僕のセーターとか、ジャージとか、気づいたら次の日お母さんが着てる。着るものが回っちゃって」
マツコ「あたしちょっとびっくりしちゃって。こんなにかわいらしい人だと思わなくて。ちょっとほら、ピリピリした感じ、感じちゃうじゃない。テレビだけとか見てると。びっくりしてそのギャップにやられちゃって」
真矢さん「ステージの妖艶な姿から、ステージ降りてニコッとした感じのSUGIZOがたまらなく」
マツコ「いや、本当にかわいい。すごいチャーミング。真矢がチャーミングなのは知ってたよ」
真矢さん「チャーミングの塊ですから」


~完~