2023年01月17日放送
※2022年01月18日放送分を新撮再編
マツコの知らない世界
https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/
'全国10000社以上を参拝し、巷で神社ソムリエと呼ばれる男性'
佐々木優太(ササキユウタ)さん(以下、佐々木)
マツコ「でも神社ソムリエとか言われると、一気に信憑性がなくなるんだけど」
スタッフ「そこも含めて確認してください」
マツコ「そこも含めてなのね」
佐々木「よろしくお願いします」
マツコ「今のところ信頼性ゼロなんですけど」
佐々木「え、うそうそ」
ナレーション「現在女性たちの間でブームを巻き起こしているパワースポットや開運神社巡り。今回そんな話題のスポットを紹介してくれる佐々木さんは、御朱印集めがきっかけで10年間で全国1万社以上の神社を巡り、その歴史やご利益に精通。現在は神社本庁発行の広報誌にも寄稿するほどの神社マニア。そこで今夜は、2023年運気が爆上がり、開運神社ベスト3をご紹介。さらに開運アップの正しい参拝マナーまで大公開」
《細かい悩み別開運神社》
佐々木「ということでテーマとしてお話させていただきたいのがこちらでございます。神社参拝は古来からのエンターテインメント。もっと気楽に楽しんでほしい」
マツコ「でもこれお伊勢さんに最初行ったときに思ったのは、『よくできてるな!』って思ったの」
佐々木「造りがってことが?」
マツコ「造りとか、あと楽しませ方とか、自然の使い方とか。だからみんなお伊勢参りって、江戸時代とか流行ってみんな行ったじゃない。だから『ああきっとこれ楽しかったんだろうな』と思ったの。だからディズニーランドとかに近かったんだろうなっていう」
ナレーション「街道が整備され始めた江戸時代になると、お伊勢参りは庶民の間にも広まり、観光や娯楽としての意味合いも加わって年間数十万人が訪れたとも言われている」
佐々木「神社っていうのはそうやって人が集まるイベント会場でもあるし、エンターテインメントだって今マツコさんもおっしゃいましたけど、その所以として御成敗式目っていうのが歴史で習うと思うんですけど」
マツコ「教科書で習うわよね」
佐々木「あれの1ページ目に神様と人の関係っていうのが書かれていて、神様っていうのは人が拝めば拝むほど力を増していくもんだっていう。人というのはその増していった力を今度受けて元気よく暮らしていくものですよっていうのが書いてあるんですよね」
マツコ「ご都合主義的なものは感じるけどね」
佐々木「さらにこれが言いたいんですよ。開運神社は心のジム」
マツコ「ん?なによ?」
佐々木「たとえば、明日引っ越しがあるとかで、力仕事が必要だったいうので、急場しのぎで今日ジムに行ったとしても明日いきなり筋肉がついているわけでも」
マツコ「だから近くの神社に、毎日手を合わせていたほうがいいってことですよね」
佐々木「そういうことです」
マツコ「あたしさ、すごいまだ貧乏だったころ、もうボロアポート暮らしの時に、すごい近所にお稲荷さんがあった。あたしそこ絶対毎日通るから、通るとき必ず手を合わせた。そのあと売れたの。偶然だって言われるかもしれないけど」
佐々木「心のジムなので」
マツコ「あ、やだ。ちょっと余計なことを言ったわ」
佐々木「神社ソムリエとしてどうやって人の縁と神社の御利益とを結びつけていくのか。佐々木的開運への道、お悩みは人それぞれ。実は細かい悩みにも力を発揮するのが開運神社。スタッフの方に、それぞれ『悩みありますか?』って聞いたんです。そしたら答えてくださったんですよね」
悩み〉きらいな上司から離れたい、糖尿病を治したい、片づけられない性格を直したい、ギャンブル癖を直したい、子どもの反抗期に悩んでいる、視聴率をとりたい、いやな仕事が来なくしたい、痛風を治したい、隣人の騒音に悩んでいる、若々しく美しくなりたい、50過ぎだけど結婚したい、芸能人と結婚したい
マツコ「あのね、こんなことで悩んでるからこの局うまくいかないんだよね。これに悩む前にまず己の仕事と向き合いなさいっていうね」
佐々木「ちょっと気になるなっていうとこあります?」
マツコ「そうね、『糖尿病を治したい』と『痛風を治したい』は同一人物ですか?同一人物だとしたら、相当深刻な状態なので」
佐々木「まずは糖尿病を治したいという方にご紹介」
マツコ「2か所行かなきゃいけないんですね」
佐々木「群馬県に鎮座しています。あれで『ぬきさきじんじゃ(貫前神社)』と読みます。富岡市ですね。ここを見ていただくと、パッと気づきません?下り参道ってすごく珍しくって。神社ってパッと思い浮かべるとだいたい階段を上っていくイメージがありませんか?」
マツコ「こんなの見たことない」
佐々木「だから数値が下がりますようにという思いで珍しい下り参道を歩き、参拝する神様は刃物、縁を切る神様ですから、病気との縁を断ち切っていただきたい」
マツコ「だからそうしましたらこれ同一人物なので、まず階段を降りなきゃいけないので、痛風を治しましょう。先に痛風からいったほうがいいです」
佐々木「痛風を治したいという方にオススメな神社は大阪の豊中に鎮座しています、服部天神宮というお社があるんですね。こちらはもうそのまま足の神様として信仰されてまして。痛風といえば風が吹いても」
マツコ「『足の神様』って書いてあるわね」
佐々木「こちらは有名な菅原道真公が旅の途中で足が痛くて先に進めないと言ったときに、じゃあこちら参拝したら治りますよって地元の方がオススメしたら、本当に治ったということで、足のケガとか病気にご利益があるとされている神社です。さらに祀られているのが薬の神様なんですよね。だから医学系・医薬系のご利益もあって、足を治すっていうことから痛風の方にはぜひ参拝していただきたい」
マツコ「じゃあまず豊中の服部天神に行って、痛風が落ち着いたころに群馬の富岡の貫前神社に行く」
《運気が爆上がり!?開運神社ベスト3》
ナレーション「ここからは、全国1万社以上を巡った神社ソムリエ佐々木さんが厳選、2023年運気が爆上がり、開運神社ベスト3をご紹介。第3位は」
佐々木「大阪府八尾に鎮座しております、恩智神社です。創建されて1500年以上経ってるんですけども、歴史のある国内でも有数の古社なんです」
ナレーション「なぜ恩智神社がオススメなのかというと」
佐々木「神様のお遣いの動物が二匹いまして。まず一つ目が令和5年、2023年の干支兎年のウサギなんですよ。ウサギはピョンピョン跳ね上がりますから、兎年っていうのは何かを始めるにはとても縁起が良いと言われているんです。二つ目が龍なんですけれども、龍と言えば来年辰年ですよね。そこもつながってくるんですけど、こちらの神社では幸せへと導く龍って言われてるんです。兎年から辰年、ウサギから龍に向かっている今年、両方がいらっしゃる神社だからオススメしたんです」
ナレーション「さらに、撫でることができるウサギがおり、それを撫でた手で自分をさすると無病息災にあやかれるという」
佐々木「この神社には空海さんが見つけたっていう水があって。水が湧いている井戸があるんですけれど、この水も難病を癒すって言われてたりとか、めちゃくちゃあやかれるんです。実は水というのは開運と深く関係してくるんですよ。きれいな水が流れる神社は開運パワーに期待であると」
マツコ「そんなにないでしょ、水が流れているような神社」
佐々木「おっしゃっていただいたとおり、どこにもかしこにも水が流れているわけじゃないですよね。あっと思って気づいたときに。それを見極めるポイントがこの『木』なんです。木がドーンと立っていて、でも川もなにもないぞっていっても、その木を育てて今維持するためにはすごく水が必要なんです。ということは地下水が豊富なんですよね、その場所は。だから僕が全国歩いていろいろ話を聞くうえで、白蛇さんとか龍っていうのは地下水脈だっていうところがけっこう多いんですよ。そこでさらに気づいたのがツリーのほうの『木が良いね』っていう所って、そういう意味で『気が良い』に通じるんじゃないかなと思って」
マツコ「それなに?いつから使っているの?」
佐々木「3年くらい前」
マツコ「いいと思う」
佐々木「木が良い神社は気が良い」
ナレーション「2023年開運神社ベスト3、第2位」
佐々木「栃木県足利市に鎮座しております伊勢神社境内の祠、月讀宮です。メインの社殿から少し奥に歩いていただきたいんですけれど。メインの社殿を参拝したらそのまま帰っちゃう人が多いんですよ。だけどそれは本当にもったいない」
ナレーション「その理由が祀られている神様」
佐々木「こちらに祀られているのはツキヨミノミコトという、月の満ち欠けをつかさどる神様で、全国的に祀られている神社って非常に少なくて珍しいんですよ。お月さまの‘月’、それから運がついているの‘ツキ’。これがかかっておりまして。生活のバイオリズムを整える、ツキ回りが良くなるというあやかりを受けられるんですね。さらに、お月さまということで神様のお遣いがウサギさんなんです。だからこの令和5年、兎年にぜひご紹介さしあげたかったんですよ」
ナレーション「ここで、全国1万社以上巡った佐々木さんがさらなる開運を呼ぶ、正しい参拝マナーをご紹介」
佐々木「ご利益を本領発揮させるために礼を尽くして運をつかむべし。お賽銭は心を込めた金額で。まず参拝に行くとお賽銭を入れますよね」
マツコ「あたし『ご縁』って言って5円玉に逃げるやつ嫌い」
佐々木「5円って、ご縁がありますようにって言ってみなさん5円を願掛けで入れられると思うんですけど。通貨が円になった当時の五円って今でだいたい30万円くらい」
マツコ「そうか。けっこうな金額を入れてたんだよね」
佐々木「なので昔の方は『自分がこんなに財を得られたのはみなさんのおかげですから、みなさんにも縁がありますように』といって5円を神社に納めていた」
マツコ「5円だってギリギリの人もいるじゃない?」
佐々木「なのでお伝えしたいのは『お賽銭は心を込めた金額で』。これ何が言いたいかっていうと、1000円持っている人の10円と、10円しか持ってない人の10円、同じ10円でも価値が違うんですよね。だからお賽銭っていうのは自分の願い事の対価ではなくって、神様とか自分の後ろに並んでいる方が参拝に来たときにちゃんと社殿がありますようにと、次の人にバトンタッチしていく思いで納めれば、開運に近づくんじゃないかと思っております。そしてお賽銭を入れたら次は鈴を鳴らすと思うんですけど、『参拝はとにかく音を大切に』。これ神社とか神道って音をすごく重要視している。マツコさん、鈴を鳴らすとき、うまく鳴らないっていう経験ありません?」
マツコ「あるある。あと神様にお知らせしなきゃいけないから、ちょっとうるさくてもいいからちゃんと鳴るように振らなきゃだめよって言われた」
佐々木「ですよね。鈴の鳴らし方が実は大事で、多くの方がこの鈴、鈴緒といいますけど、これ横に振ったりとか同じ感じで前後に振られる方が多いと思うんですけど。これでは鳴らないようにもともと作られているんですよ」
マツコ「だってこれでなっちゃったらずっとカラコロ鳴ってるもんね」
佐々木「そうなんです。だからこれは本当は上にたゆませて上下に振ると、鈴を打って鳴るようになっています。だからぜひみなさん行かれたときは、一回上にたゆませて上下に振っていただきたいですね。鈴を鳴らすと次は手を叩きますよね。手を打つときにスッと左手を上に上げていただきたいんですね。ずれた状態」
マツコ「えー、これはやってなかったわ。こうやってこう手を2回ただ打つんじゃなくて、ちょっとこうやってから打つ」
佐々木「そうなんですよ。今音変わりましたよね」
マツコ「本当だ。でも確かに、たとえばコンサートとかでさ、最後スタンディングオベーションとかする時って、こうやって叩くもんね。だからやっぱりちょっとずらしたほうが神様に伝わりやすい」
ナレーション「そして2023年開運神社ベスト3、第1位は」
佐々木「宮崎県宮崎市に鎮座しております一葉稲荷神社でございます。こちらの神社の名前の由来となっているのが、一葉の松なんですけれど。松の葉って普通は2本ありますよね。でもこちらの松の葉は1本しかないんですよ。だからそれを見つけると縁起が良いと言われております」
ナレーション「そしてここが今年最強の開運神社という理由が」
佐々木「今年は60年に一度巡ってきます、癸卯の年なんです。こちらの神社にはそれにぴったり当てはまる言い伝えがあるんです」
ナレーション「兎年は聞いたことあるが、癸卯とはいったい?」
佐々木「干支は十二個しかないと思っている人が多いと思うんですけれど、正確に言うと違うんです。実は干支っていうのは『十干十二支』というのを略した言葉なんですね。みなさんご存知の動物を表した十二支というものと、一から十まである暦、それを組み合わせたものなんです」
ナレーション「その十干十二支で導くと、今年が60年に一度の癸卯の年」
佐々木「『癸』っていうのが、『みず』っていう音からわかるように、雨とか霧とか大地をうるおす恵みの水を表しておりまして。この年には新たなムーブメントが起きるという」
ナレーション「そしてこの一葉稲荷神社には癸卯にぴったり
言い伝えがあり、その元となっているのが本殿裏にある海に向かって祀られている小さな彫刻」
佐々木「昔この辺りで大地震が起こったそうです。そのあとにきた津波が神社を飲み込もうとした。そのときに突如白いウサギが現れましてその津波を蹴り返したと言われております。それを参拝する人の悩みや不安を跳ねのけてくれる、そんなあやかりもありますし、あのウサギが波に乗っていっているとも見えるんです。良い波がきている方はその波に乗っていくっていうあやかりも受けられるんじゃないかなと思っておりまして。まさに癸卯、令和5年、2023年、開運を願うにはまさに最強の神社だと思います。ということで長々とお話させていただいたんですけれども、最初と最後、印象変わりました?大丈夫でした?」
マツコ「それどういうこと、佐々木ちゃんに対しての印象ってこと?一切変わっておりません。最初からうさんくさいやつがキライだとは言ってないからね。うさんくさい印象は変わってませんよ。…冗談!」
~完~