Babel Ⅰ 少女は言葉の旅に出る | 月並みなログ

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『Babel Ⅰ 少女は言葉の旅に出る』(古宮九時 作)読了。

異世界転移ファンタジーが大好きなのはもちろん、”言葉”も絡んできそうな私の好みドストライクそうな小説だ!と思い、図書館で借りて読んだのですが、まさにその通りでした。めちゃくちゃ楽しい!

5章目に出てくる、「語る言葉」と「書かれた言葉」のくだりが特に興味深いです。書かれた言葉は魂を持った言葉の影にしかすぎない。それゆえに語る言葉よりも長く広く変わらず残ることができる……な、なるほど……ちょっと理解がうまく追いついてませんが、折に触れて考えてみたいです。

 

最近よくネットで読んでいる、異世界転移(転生が多め)とは違って、主人公がなんの力も持ってないし、突如としてモテるようなこともない平凡な子っぽいのも、若干その手に食傷気味だったのでちょうど良かったです。

でもいろいろと特殊事情はありそうなので、そのあたりが続きで明らかになればいいなと思いました。

雫ちゃんが持ってきちゃった、元の世界の言語がこの世界の根幹を揺るがすことになったりするのかな……?という期待を少し持っています。

 

あとがき読んでいたら、このお話の前日譚もあるみたいですね。そっちが先だったのかしら?

タイトルだけでめちゃくちゃ気になるので、Babelを全部読んでから手を出してみようかなと思います。