あ~っという間に弥生月。
な本日は上巳(桃)の節句でございます
我が家周辺域はこの一週間、なんというか寒暖差が激しく。。。
日中は青空が出るようになり、2月末日は最高気温が4月上旬の気温プラス10℃を記録するという、暖かい日になったのだけれど。
昨日は一転、快晴でも北風が冷たく、そして髪がザンバラになるほどの強風。。。
でも雪融けは少しずつ進み、生活道路も少しずつアスファルトが出てきています。
さて今回もエスティローダーの香水をご紹介
エスティローダー 「ホワイトリネン」 1983年
パルファム 0.25 oz (7ml)
ヤフオクにて入手
ホワイトリネンのシェル型フラコンは、いつかお迎えしたいとずっと思ってました。
今回未使用のフラコンボトルとご縁がありました
しかも今回は外箱付き
正式な商品名は「Frosted Shell Flacon」となりますが、
前回今回共にあえて香水名で紹介を進めます
以前の持ち主さんはシンガポールのDFSで購入されたようで、
箱の裏面に値段シールが付いてました(笑)
いつ頃の購入かは不明ですが、シンガポール・ドルで$75.60。
未使用なので巾着も付属しています。
(画像はお借りしています)
米国で購入の場合は、多分こちらのパッケージが多いんじゃないかな?
マリンテイストな外箱にはホタテ貝が描かれています
玉響とご縁のあったホワイトリネンの外箱には、香水名に準えて多分
「麻」の花をデフォルメして描かれたのではないかと
側面より
フラコンボトルは全面フロスト加工されています。
平置きしてみました
シェル型ゆえに自立しません
シルク製のタッセルは生成り色。
今回はちゃんと蓋が開いたので、香りも確認できました
(画像はお借りしています)
ホワイトリネンは1978年に発売されました。
香水濃度はパルファム。
調香師は、前回紹介の「ビューティフル」をも手掛けたソフィア・グロイスマン。
ソフィアは、ELの銘香「ユースデュウ」を調香したジョセフィン・カタバノの弟子で、
ホワイトリネンはソフィアの処女作なんだそう
(画像はお借りしています)
1978年新発売時の広告ポスター。
イメージモデルは1985年まで務めたカレン・グラハム。
ポスターの背景は、エスティ・ローダー夫人の白亜の大豪邸をイメージしたのでしょうね
ソフィアがフロリダにあるローダー夫人の白亜の豪邸へ初めて招待された時のこと。
白亜の豪邸は隅から隅まで全ての場所が真っ白で統一されていて。
そんな中でローダー夫人より、
「私はこのお家のように真っ白で、feel good・look good・smell goodな香りを貴女に作ってもらいたいの。
貴女をお家に招待したのは、私が求めていることを100%伝えたかったから。
さあ、これからは貴女が自分自身を信じて思う存分創造してくれていいのよ」
と云われて生み出されたのが、エスティ・ローダーが望んでいた通りの“一日の本質を完璧に捉えた香り”=ホワイトリネンだそう。
EL:ホワイトリネンのCM(1982年ver.)
このCMでは海辺のヨットハーバー?を背景にし、デッキに設えたソファでくつろぐカレン。
香水の名に準えイメージカラーの白で統一され、ロゴにもなっているシェルが登場。
(画像はお借りしています)
同じく1982年の広告ポスター。
カレンはシェルを象った椅子に腰かけているので、
マリンテイストはかなり早い時期から取り入れていたようです。
1978年発売当時のホワイトリネンは「ニュー・ロマンティックス・コレクション」の
一部として発売されました。
(画像はお借りしています)
左よりホワイトリネン、セラドン、パビリオン。
この三種の香水は元々「レイヤード(重ね付け)」を前提として発売され、
フレグランス重ね付けの先駆けとなった香水でもあります
EL:ホワイトリネンのCM(1987ver.)
このCMでは、とにかく「白色」の何かで印象付け。
いわゆるサブリミナル効果なのかしらね
イメージモデルは、ビューティフルでも1985~1987年務めたウィロウ・ペイ。
ホワイトリネンは心に安らぎを与える白い麻をイメージした香りであり。
1980~1990年代にかけての米国では「ブライダル・フレグランス(=男性が結婚したくなる女性を演出する香り)」の代表だったとか
(画像はお借りしています)
こちらは1993年の広告ポスター。
イメージモデルは1988年より務めたポーリーナ・ポリスコバ。
ビューティフルの広告では花嫁姿のポーリーナでしたが、
アヒルの群れを率いるこの構図は統一感+清潔感があって好きだわあ
EL:ホワイトリネンのCM(1993年ver.)
広告ポスターは陸なのに、CMは海辺の豪邸で撮影されたポーリーナ・ポリスコバ。
翌1994年版のCMでもポーリーナは同じ衣装・同じ場所で登場しているので、恐らく同じ日に撮影したんでしょうね。
そして、この場所はもしかするとローダー家の白亜の大豪邸なのかも!?
1978年の広告ポスターも、ポーチの形状からして同一地所で撮影した可能性が。
(画像はお借りしています)
こちらは1990年代後半の広告ポスターでモデル名は不明。
ポーリーナの可能性も十分にあり得ますが、調べきれなかった~
でも撮影場所は1993・94年と同じテラスだと思われ。
モデルの衣装も酷似してるけど、ベルトのバックルの向きが違ってるの
90年代の一時期って幅広ベルトが日本でも流行ったわよね~!
(画像はお借りしています)
二つの画像のフラコンをよーくご覧くださいな
パッケージや付属物が異なるバージョンが複数あるのにも驚きだけど。。。
(左側のは漏斗付きなの良いなあ~)
スクリューキャップの色が左は銀色、右は金色なのよね
タッセルの色は多分同一だと思われる(笑)
タッセル付きフラコン繋がりでビューティフルと記念撮影
暖かくなってもビューティフルのスクリューキャップは開きませんでした
(画像はお借りしています)
左:ユースデュウ、右:エスティのタッセル付きフラコンボトル
出来たらね、これらともご縁が欲しいのは山々なんですが。。。
現在の航空法の規定により、香水濃度パルファムの香水の個人輸入はかなり難しそうなのよね~
特にユースデュウのフラコンはマルメロの花を精巧に象っており。
マルメロの花を象った栓付きのパルファムボトルを含め、いつかご縁が欲しいものの一つ
(ちなみにラリック社製ではなく、フランスの香水瓶製造メーカー製らしい)
eBay上では複数出品されているのは知っています。
でも、外箱が揃っていて身元が分かり、中身の香水を廃棄し空にしたとしても。
輸入規制に引っ掛かる可能性が非常に高い
前回の記事で紹介したビューティフルのパール型アトマイザーが現在ebayで1点出品中。
中身は空なのに、けれども輸入規制掛かってるんだもの~
只でさえ数年前から航空法の改正により、可燃性である香水(特にパルファム)の国際空輸は規制が厳しくなっていて、何度も涙を呑んでいるのに。。。
(海外旅行で、DFSで購入する分については輸入規定量さえ遵守してれば問題ないのでしょうけど)
ロシア―ウクライナ間の戦争長期化により、更に個人輸入が難しくなっている現状
練香水であっても、EUの指示により英国ハロッズから日本への配送は現状不可のままなのは、2022年のハロッズベア・ルイの件で記憶に新しく。
陸繋がりのホワイトリネンで(笑)
海繋がりのホワイトリネンでは。
ホワイトリネン搭載の練香水(の一部)と記念撮影
。。。あ、しまった!
カジキさんてば背面側で撮影してたの、今頃になって気づいたわ
個人的には気兼ねなく、ゆるーくを愛でて楽しみたいだけなんだけどねえ。
猫様方と同居中なので普段は香水を着けることは全くないし、ルームフレグランスや柔軟剤、アロマセラピー系はこの10年封印中だし。
まして趣味の一つでもある香道の練り香や線香作りもしていないのだ。
中身が空の香水瓶やアトマイザーの個人輸入を許してくれても罰は当たらないと思うんだがなー