朝晩冷え込むようになりました。

現在、台風17号が接近・上陸中ですね。

北海道へは本日午後~明日にかけて通過していくようですが、沖縄・九州の方では既に被害が出ているようでアセアセ

被害に遭われた方にはお見舞いを、これから通過する地域の方々はどうぞ万一の際の備えをひらめき電球

台風の進路東側の地域は強風になりますので、特に屋根瓦を葺いている地域の方はどうぞお気をつけて。

 

 

さて、今回から久々にエスティローダーの練香水をご紹介していきます。

比較的最近のモノ、かな~り古いものも登場しますニヤリ

どうぞお楽しみに。

 

では、今回ご紹介するのはコチラひらめき電球

 

Cameo 1975年

練香水:ユースデュウ

 

セカイモン経由ebayにて入手

 

エスティローダーより44年前に発売された、ふるーい練香水容器ですキラキラ

今回は、はるばる英国よりお嫁入りしました口笛

 

 

(外箱が無いので、画像はお借りしています)

創始者であるMrs.エスティ・ローダーがボタニカルデザインを

好んで採用した練香水容器の一つです。

 

 

側面をカメラ

容器側面には、外箱と同じカラーリングの塗料が吹き付けられ、

且つ、ボタニカルデザインの彫刻がなされていますひらめき電球

 

 

底面をカメラ

到着時には商品シールはありませんでしたが、

非常に美しい植物文様でしょう?ウインク

 

 

けどねえ、コレクター本に掲載されている今回のカメオ容器は、写りがぼやけてて。

最初は全くといってよいほど、食指が動きませんでした。

ただ、英国から出品されたこの容器の画像が非常に美しいものだったので、コレクションに加えたいと思ったのですキラキラキラキラキラキラ

 

 

蓋を開けてみました。

EL製容器には珍しく、容器内部にまで塗料が吹き付けられています。

蓋に刻印された「ESTEE LAUDER」の文字がとても小さいあせる

 

 

更に別角度より。

中身の練香水は既にありませんが、残り香は十分に残っています。

ただ、経年劣化かな、塗料が一部剥げているんですよね。

 

 

。。。さて、この練香水ブログをずっとご覧になってきている方は、そろそろお気づきではないかと真顔

このカメオのデザイン、つい最近見たことがあると思いませんか?

 

 

ヾ(((;ꈡ▱ꈡ;)))ノ エエエッ?

。。。

。。。。。。

。。。。。。。。。

左側のは、前回ご紹介した「謎な練香水4」のフラワーカメオです。

 

これはどういうこと?

(´⊙o⊙`;)アー

 

 

3年ほど詳細不明なフラワーカメオを時々見ていまして。

その時は「綺麗な細工だな~」とは思っても、中々手を出しにくかったんですよね。

 

ところが、コレクター本を入手して。

最初は、なんとなく細工が似てるな~くらいの感覚だったのが。

フロレンザ社が、エスティローダーやレブロンなどのコスメブランドのデザインを手掛けていたと海外サイトで知り。

更に比較的最近になって英国からの出品により、なんとな~く両方の容器を見比べてみたら。。。

あらら、これはフロレンザ社が手掛けた練香水容器だったのねひらめき電球と合点がいった訳です。

 

 

(画像はお借りしています)

両方とも、フロレンザ社が販売した亀モチーフのピンクッション。

塗料の吹き付け方が、今回のカメオ容器と同じでしょ?ウインク

 

 

それにね、もう少し驚いていただこうかなてへぺろ

 

(画像はお借りしています)

両方ともエスティローダーより発売されたカメオの練香水容器。

左:Cameo Collector's Compact 練香水:ユースデュウ 1978年

右:50th Anniversary Cameo 練香水:ユースデュウ 2003年

 

両方のカメオは同一の絵柄なのだけれど、

 

(画像はお借りしています)

マックスファクター製

Arabesque 練香水:ヒプノティク 発売年不明

 

カメオ部分が、EL製のと全く同一の絵柄なのね~口笛

ELとMFには他にも、三美神でほぼ同じ構図のカメオ練香水があります。

 

更には、

 

(画像はお借りしています)

玉響はまだ未入手なんですが、Mary Chess(メアリー・チェス)と

いう米国ブランドの練香水容器

 

(画像はお借りしています)

フロレンザ社が販売したピルケースや練香水容器。

メアリー・チェス社のと全く同一爆  笑

しかもブルネットに赤いドレスの女性は全く同じ細密画(笑)

 

 

(画像はお借りしています)

カメオのペンダントネックレス

恐らくフロレンザが手掛けたカメオ製品かと思われます。

 

(画像はお借りしています)

これまた両方とも未入手の練香水容器なんですが。。。

左:アムウェイ(Amway)社(米国)のカメオペンダント 発売年不明

右:メナード社のカメオブローチ

 

横顔が逆向きなだけで、絵柄は同一という。。。笑い泣き

 

他にも、レブロン社(+チャールズ・レブソン含む)や、香水の老舗ブランドであるHoubigant(ウビガン)社などの練香水容器デザインの一部をフロレンザ社が行っていましたびっくり

ebay等でブランド名関係なしにsolid perfumeで検索かけるとね。

眼が肥えてくると、それはそれはよく似た形状の練香水容器を幾つも見つけることが出来ますよチュー

 

 

これね、現在だったら盗作だとか、デザインの横流しだとか言われて、世間から叩かれて各企業とも大ダメージになるかもだけれど。

少なく見積もっても30年以上前のデザインで。

しかも、フロレンザ社は1981年に閉鎖されているし(ここ肝要)。

何より、商標権を主張したところで、既に時効が切れていると思いますひらめき電球ひらめき電球ひらめき電球

 

それに何より肝心なのは。

コスメブランド各社やコスチュームジュエリー、アクセサリー企業から引っ張りだこになるほど、フロレンザ社のデザインは優れていたということひらめき電球チューひらめき電球

 

エスティローダーの練香水を蒐集するだけだったら、恐らく気づかなかったでしょうね。

様々なコスメブランドが、同じ絵柄のカメオや細密画を採用していた事実には驚きですがアセアセ

(ってか、気付いた時に驚くと同時に眼が点になったポーンポーンポーン

でも、それだけの魅力を持った秀逸なデザインだったということなのでしょうキラキラ

 

 

それにほら。

多分フロレンザ製の容器と、今回の練香水容器の

カメオサイズは全く同一だけれども。

容器の蓋の高さは異なっているしニヤニヤ

これは、フロレンザ社がELに対して配慮したのでしょう。

或いは、Mrs.ローダーがフロレンザの容器を見て、

同一デザインカメオの使用許可を求めたのかもしれませんしね。

いずれにしても、真相は歴史の彼方へ~ニヤリ

 

 

 

 

このコレレター本ね。

EL練香水コレクターさんはご存じかと思いますが、

1967-2001年までに発売された全ての練香水が

掲載されている訳では無いです注意

 

あくまで、EL練香水の熱烈なコレクターさん方の

情熱と善意による私家本です。

 

なので、国内外サイトで見たことのないEL製の練香水容器を見つけてこの本で調べようとしても、掲載されていない場合があります笑い泣き

相互フォローしていただいているみんみんさんが以前、「ビューティフル搭載のシェル型の練香水をお持ちだった」とコメント下さいましたが、このコレクター本で何度探しても、該当する練香水容器が残念ながら掲載されていませんあせる

 

その後、Ms.Annによる新たなコレクター本が発刊されていますが、それらにも未掲載な容器が多いです。

なので、ebayをはじめとする海外サイトで出品されるEL製の練香水容器の中には、新たな発見も出てくるのですグラサン

それもこれも、エスティローダーがちゃんと練香水やパウダーコンパクトの公式本を出さないから。。。むかっもやもやむかっ

だから、一般からの問い合わせに対して、ろくすっぽ調べもせずに「資料が残ってないから詳細不明です」なんて安易に回答するのよムキー

どんなに古かろうが、曾て自社で販売した商品なら、時間が掛かろうときちんと責任もって調べて回答しなさいよ!

玉響は未だにツイッター未利用なので、当該ツイッターはPCで見たのですが。

昨年のツイッター上でのとあるコンパクトの問い合わせに対して、エスティローダー日本法人の担当者の「問い合わせ時刻と回答時刻の時間差を見ても、全然調べてないだろお前」的な回答にずっとモヤモヤしてたので、ちょっと毒吐き口笛

 

そして、これは蛇足だけれど。

一般購入者が化粧台の肥やしにしているメイク用品を「化石コスメ」とハッシュタグを付けるのが昨年一時期流行りましたよね。

玉響にも、化石コスメと化しているメイク用品は幾つもあるので、否定はしないけれど。

けど、販売する側が「化石コスメ」と銘打って、初期の頃の練香水容器を紹介するのは如何なものか?と正直思います。

その時代毎の商品について研究・開発・製造・販売してきた担当者たちの熱意を、現代の担当者が否定する意味にも受け取れるから。

様々な技術の積み重ねがあったからこそ現代の製品に活かされてきているだろうに、エスティローダー日本法人の「化石コスメ」と銘打ったツイッターには心底がっかりしましたショボーン

 

昨年からエスティローダーの日本国内での練香水販売は無しになったけれど、様々なツールを使って最新作や中古の練香水容器を蒐集しているコレクターさんは大勢いらっしゃると思います。

素敵なデザインの練香水容器があったら自分の手の及ぶ限り入手の努力されますよね、コレクターの皆さん?ウインク

 

実際ね、この練香水ブログはすごーくマイナーな個人趣味のブログで。

ご縁があって手元にやってきた練香水の記録を兼ねて、ブログをしている訳ですが。

昨年・今年と最新作の練香水を紹介したら、コメントなどはないけれどどえらい数の方が覗いて下さり、本当に驚いたし。

エスティローダーの練香水情報を求める方達へ、少しは役に立ったのかなとも思うしあせる

 

だからこそ、「宝石コスメ」とかいうならまだしも、販売する側が世間の流行に乗って「化石コスメ」なんて安易にタグ付けをしていただきたくないのよね。

中古だろうが、美しい・素晴らしい細工のものには老若男女問わず惹かれるし、モノによっては蒐集する人も多いでしょう?

お読みいただいている方には申し訳ないですが、昨年の練香水発売時期の問い合わせに対し、結局一度もELカウンターより回答が来なかったモヤモヤもあり。

個人ブログだからこそ、私見を言わせていただきましたひらめき電球

 

 

でもね。

エスティローダーだからこそ、作ることの出来たデザインの練香水容器も非常に多いので。

次回をお楽しみにひらめき電球