鹿部から函館への移動は「汽車」。
※北海道ではJR線を「汽車」
路面電車を「電車」
地下鉄はそのまま「地下鉄」という。
駅舎向かって左側の事務所には
明かりが見えたので、
てっきり駅員さんに
迎えられるつもりでいたら…無人。
切符をどこで買えばいいのか、と
同じく汽車を待つ初老の男性に尋ねると
「汽車ん中で整理券をもらって
降りた駅で精算するんだ」と教えてくれた。
バスと同じシステムらしい。
「10年くらい前までは駅員さんが
いたんですよ」
「今もJRの職員はいるみたいだけど、
雪かきとか…維持管理の人みたい」
聞いてもいないのに、
また違う“待ち人”が教えてくれた。
待合室のベンチには薄ーい
ハートの座布団…。
映画のセットに使えそうな
なんとも悲しいさびれ具合。
線路を跨いでホームに上がり、
函館行きの汽車に乗り込むと
森町行きも到着。
一両編成…。
ここで暮らす人たちがいて、
その人たちにとっては
必要な足なのだろう。
いつまで在り続けるのか…
いろんな思いが巡った汽車旅。