さて、今日は金刀比羅宮を参拝。
御本宮はもちろんのこと、
その先石段1,368段目の山中に鎮座する、
厳魂神社(奥社)を目指すことに。
ホテルで杖を借りて、いざ!!と勇んで
歩き始めたものの、あちこちで記念撮影www。
全然前に進まない、、、
ここ(↓)は
門前町の手前にある「中野うどん学校」。
実は20年ぶりの再来。
昔、フリーペーパーの広告営業をしていた頃、
読者向けのツアーを企画して訪れた、
思い出の場所なのだ。
ツアーの参加者とうどんを作ったっけ。
あの頃のワタシ、まだ25-6歳。
当時ヒットしていた氷川きよし君の
「ズンドコ節」を歌い、タンバリンを叩きながら、
うどんを踏んで…なんだか楽しく笑っていた
自分の姿が脳裏に蘇ってきた。
「行きたい場所があるなら、仕事を作りなさい。
仕事を生み出せば、どこにだって行ける。
見たい景色を見ることができる」
と言った、当時の鬼上司の言葉を真に受けて
いろいろ企画しては、スポンサーを獲得して、、、
の日々だった。
広告スペースを埋める作業は苦しかったけど、
生み出す仕事は好きだった。
これがあるから頑張れた。
そのうち「編集希望なら、
自分で原稿も書いてみたら」と
言われて、ツアーの報告記事は
自分で書くようになった。
今考えたら、アメとムチで
しっかりコントロールされていたんだなぁwww。
そんなことを思い出しながら、
まずは門前町から御本宮までの785段の石段を
ひたすら前へ、上へ。
朝8時前。
まだお店もほとんど空いていなかったからだろうか。
雨上がりの清らかな風がとても心地よかった。
えっちらほっちら、杖を使って石段を
昇り続けるのだが、これが意外とキツイ。
昔はツアー客の手を引いて、
何度も昇ったり降りたりしていたのに、、、
ご神馬さん、ワタシは奥社まで辿り着けるでしょうか。
汗だくで御本宮に到着した頃には
ほぼ肩で息をしている状態ヒィー。。。
一方、なぜかアスリートのようなイデタチのツレは
飄々としている。
「みんなに大変大変言われてきたから、逆に大丈夫」と
まだまだ余裕あり。
なんだか悔しい。
こちらが(↑)が御本宮。
日頃の感謝と併せて、
この旅の無事を祈り、
さらなる高み(?)、奥社を目指す。
蒸し暑さと、
降り出したミストのような雨が
体力を消耗したけれど、
水をたっぷり飲んで
少し休憩したら、また元気が湧いてきた。
さぁ、行くぞーぉ。
ここから先は未知の世界。
ただひたすらに歩を進めていくのみ。
※小学生の遠足のように、
背中にタオル入れてます、、、
そうか…
御百度参りをしている人もいるのよね、、、
ホントそんな人の願いは
即叶えてあげてください、神様!!!
途中、汗で体がかゆくなり、
くじけそうになった時は、
「ドレミの歌」を歌ってみたりしたけれど、
なぜか毎回「ラ」が抜ける…謎。
最後は無口になって、ひたすら歩く。
が、あとどれくらいで奥社に辿り着くかが
わからないから、あと少しの繰り返し。。。
ワタシたちを越していった初老の女性と、
同世代の男性が折り返して戻ってきた時に
ようやく「もう一息」を実感した。
そしてついに!!
GOAL〜!!!
思いっきり深呼吸をした。
今も思い出すと、足がだるくなるほど
キツかったけれど、
やっぱり達成感が勝った参詣。
神様にご挨拶をして、
天狗御守と御朱印をいただいた。
ここにたどり着いた証。
ご褒美だ。
また来ることはあるだろうか…と
思いながら、深々と礼をして
あとは来た道を戻るだけ。
行きはこわかった(大変だった)けど
帰りはヨイヨイ。
下りが得意なワタシの足腰。
人生も折り返したあとは
少しラクに生きられるといいのだけれど。
チェックアウトの時間を過ぎて
ホテルに戻り、無理を言ってお風呂に
入らせてもらった。
汗を流してスッキリ✨。
この旅がグッと終わりに近づいた気がした。