感染日記⑤。 | 苦SMILE!

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北の大地で編集者として働く、主婦の日常を綴っています。
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2月18日(金)、コロナに感染して1週間。

ようやく病院で受診できることになった。

 

前日、保健所とのやり取りで

「防護服を着たドライバーがちょっと目立つのですが

ご自宅前にクルマをつけて大丈夫ですか?」

と問われたので、ワタシは一応、

「マンションの目の前ではなく、

道路を挟んで向かい側の駐車場でピックアップ

していただけますか」とお願いした。

実際、賃貸マンションだし、住民同士のつながりも

それほどなく、あまり気を遣う必要もないのだが

1・2階には会社も入っているし、

人目も少しは気になる。

無駄に人を動揺させてもいけないし、という

配慮もあった。

が、、、フタを開けたら、

クルマはマンションの目の前に堂々と横付けされ、

その様子を伺っている人もいた。

 

「ですよね」

これはちょっとだけ予想がついた。

これまでのやり取りで看護師、保健所、

ドライバーの連携が取れているとは

到底思えなかったし、まぁ、こんなことは想定内だ。

 

ワタシはうつむいたまま足早にタクシーに乗り込み、

すぐに発車してくれることを期待したが

「お名前の確認をいたします」から、

マニュアル通りの質疑応答(笑)。

ようやくクルマが動き出すまでの数分が

異常に長く感じた。。。

 

ちなみにツレは窓からその様子を見て、

笑っていたらしい。

 

それにしても……

 

 

気分はドナドナ。

 

別に悪いことをしたわけぢゃないし、

フツーにしていればいいのだが、

防護服姿のドライバーさんがとにかく目立つ。

 

信号待ちで何気なく横を見て、

こんな姿の運転手がいたら。。。

そりゃ、もう好奇の目に晒されるのは仕方がない。

いや、私だって立場が逆なら見てしまう。

 

家から指定の病院まで20分ちょっとの道のりだが

これもまたとっても長く感じた。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

病院に着いて、指示通り

プレハブの別棟(?)のインターホンを押すと

完全防備の看護師さんが対応してくれた。

ゴツい鍵を開け、中に入ると

怪しすぎる奇声や唸り声が。。。

おそらくだけど、ここは老人病院。

 

ワタシの他に同じ時間帯に受診する陽性者は2人。

いずれも30代ぐらいの男性で、1人はのど飴と

ポカリを持参していた。

(病院の自販機は使用できないため、水分は持参するように

言われている)

時々、咳き込んでいて苦しそうだが、

ワタシと同様、熱はすでに下がっていて、

喉の痛みと咳の症状をどうにかしたいと訴えていた。

もう1人は明らかに太り過ぎ。。。

まだ微熱もあるようだが、高い声で症状を伝える

様子は病院慣れしている。

見るからに不健康な印象を受けた。

 

この2人に挟まれて、血液検査をしたり、

胸部のレントゲンを撮ったり、、、

なんだか悪い夢でも見ているようだった。

 

ちなみにメタボな彼は待ち時間に

座っているのも苦痛なようで、

「横になりたい」と言い出し、

待合室として使われていた病室へ。

ワタシたちも検査を終えて、同じ病室で

待機することになったのだが、

大いびきをかいて寝ていた。

 

「あー、早く帰りたい」。。。

 

血液検査から1時間30分ほど経って、

ようやく診察を受けられることになった。

 

 

肺へのダメージもさほどなく、

喘息のクスリを処方してもらえることに。

「これで咳が落ち着くよ」という

先生の言葉に安心したのか、全身脱力した。

 

またまた防護服ドライバーの運転するクルマに乗り、帰宅。

途中、ツレから、

「T子が差し入れに来てくれたよ」と連絡があった。

家に着くと、チーズや生ハムなどが入った

前菜と大きなエビフライ、メンチカツのオードブルが。

病人にはやや重めだが、気持ちはありがたい。

 

とにもかくにも、

この日の夜は本当によく眠れた。

クスリを吸引しただけで、呼吸がラクになり、

咳もピタッと止まって、久しぶりに朝まで

目が覚めなかった。

 

おかげで体力も回復。

これで一気に快方に向かっていくはず。

 

→続く。