1月に天国に旅立ったよっちゃん(伯父)と、
最後の会話をした時のこと。
「北海道と東京が鉄道で、4時間ちょっとでつながるなんで
すげえ時代がきたよな」と言われて、
「あと2か月だよ。元気になったら、乗って函館に帰っておいでよ」と
返した。叶わぬことだとわかっていたけど、
よっちゃんのいない現実の世界に
〝この日〟はあっという間にやってきた。

3月26日、ついに北海道新幹線が開通!!!
朝から特別番組が放送されたり、新聞も大々的に特集が
組まれていた。やっぱり特別な1日だったのだと思う。
ワタシ自身はといえば、仕事でもちょっとだけ
新幹線開通ののパネルや横断幕のデザインに
携わらせてもらったので、それがメディアに映るたび心が踊った。
きっと誰も気づかない一瞬なんだけど、
真新しい車両から、みんなで作ったパネルや横断幕を見たり、
精一杯掲げている人がそこにいるということ。
とてもうれしく、誇らしく思えた。
そしてこの日、東京ではよっちゃんの納骨式と偲ぶ会が
ひっそりと開催されていた。
みんなが手を合わせているところに、よっちゃんはいない気がした。
悠々と〝指定席〟に腰をかけ、
「早ぇー」「すげぇ」と車窓を流れる景色を見て、
興奮しながら、終着駅から空に旅立っていったに違いない。
新しい時代の幕開け、だね。
広がる未来へのわくわくと、ほんの少しの寂しさが
心を滲ませる…昨日はそんな1日だった。
ワタシも早く北海道新幹線に乗りたーい♪