キングクリムゾン と 「人生の贈り物~他に望むものはない」♪ | てつびんてっちゃんの部屋 (思秋期☆てったん^^)


てつびんてっちゃんの部屋 -クリームみたいな花



12.11.30(金) おはようございます。11月も終わりです。あっという間・・今日は音楽のおはなし。。。20年ほど前、入院したとき同室に20代前半ぐらいの若い男の子と一緒に。色々な話になったときに音楽好きと分かりました。そこで今まで一番影響を受けたアーティストは?と質問。自分の答えはすでにきめていたのですが、彼の答えを聞いてビックリ。たまげました。僕と同じだったのです。それも、日本では知らない方が多い多いグループ。「キングクリムゾン」でした。お互い笑いながら、「キングクリムゾン聞いたら病気になるのかもしれないね」冗談を言い合いました。



彼らはイギリスのいわゆるプログレッシブ・バンドです。僕が彼を知ったのはFMでの渋谷陽一先生の「ヤングジョッキー」という番組でした。音楽だけでなく、インタビューを英語でそのまま流しながら上か訳していったり、色々なそのグループや歌の背景も教えてくれたものです。渋谷さん自身はハードロック小僧で、ディープパープルやレッド・ツェペリンファンで、プログレ特にキングクリムゾンの「あまりにも重い」音楽には拒否感があったそうです。





キングクリムゾンは、プログレロック(説明しにくいのですが、アンダーグラウンド的でクラシックやジャズや色々な音楽の要素を取り込みながら斬新な試みを取り入れている音楽とでもいえそうです)の先駆者ともいえます。プログレッシブ(progressive)は「進歩的な」とでも訳せそうです。英国のヒットチャートで長い間首位を続けていたビートルズのアルバム「アイビーロード」を抜いて彼らの1stアルバム「クリムゾンキングの宮殿」(In the court of the Crimson king)1位になったバンドと当時言われましたが、どうやら地方のチャートのことであってメロディ・メーカー(英国でのビルボードのような音楽ランク雑誌)ではなかったようです。デビューから44年たった今アルバムを聞いても、「違和感がなく新鮮」に聞こえるのは不思議です。特に初期のピート・シンフィールド(メンバーだけれど詩だけ書くメンバー)の詩は今でも訳して意味を知りたい曲が多いです。







エピタフ(墓碑銘)」というとても暗くて重い歌があります。歌詞の「Confusion will be my epitaph(混乱こそ我が墓碑銘)という言葉は衝撃でした。当時コンサートでピーナッツやフォーリーブスや西城秀樹がカバーしていたのを後に知ってビックリしたものです。日本のミュージシャンたちや音楽界に与えた影響も大きかったのかも知れません。





彼らを聞き出したのは、十代後半ですでに彼らが崩壊しだした頃だったように思います。ちょうど思春期。プログレにどんどんはまっていきます。他にジェネシス・ピンクフロイド・キャメル・イエス(初期の!)・フォーカス(オランダのバンド)などなど・・。まさに「新しい音楽」。新鮮で文字どうりブログレシッブでした。



しかし同時にハードロックもジョンレノンS&Gカーペンターズなども聞いていました。邦楽ではフォーク系が多かったです。中学生ぐらいの頃は、関西は京都中心にアマチュアフォークが深夜放送とも相互作用で活発でその中で、フォーク・クルセーダーズやジローズや赤い鳥やピンクピクルスなど良く流れていました。どれも発売中止や放送自粛になった曲が多いのは不思議です。そういう時代でした。「イムジン河」が再びTVやラジオからながれるまでに、30年近い年月を必要としました。





でもやっぱり思春期。アイドルの歌も好きでした。たまたま神戸の国際会館(現在の国際ホール)に一人の女性アイドルが来ました。軽い気持ちで行ったのですが、「完全なるノックアウト」されました。TVやレコードとは全然違う。ライブでこそ持ち味が出せる歌手でした。




てつびんてっちゃんの部屋 -岩崎宏美


岩崎宏美さん。その声の美しさ(喉を痛める前の彼女の声は信じられないような声でした)に感動したと共に、コンサートで彼女が唄う歌にも驚かされました。彼女はアイドルには珍しく洋楽志向で、とくにジャクソン5のファンで、モータウン系の音楽なども多く歌われました。シュープリームス、ダイアナ・ロス、ドナ・サマー、バーブラ・ストライザンド・・。一方でさだまさしさんの「療養所(サナトリウム)」♪や沢田研二の隠れた名曲「ある青春」♪などや童謡なども歌われていてすごく幅の広い歌手に思えました。





あれから30年、色々な経緯があったようですが最近よくさだまさしさんの曲を彼女は歌われています。「」♪であったり「生命の理由」♪とか。どちらもギターでよく歌います。





てつびんてっちゃんの部屋 -人生の贈り物


写真は今練習中のさださんの「人生の贈り物~他に望むものはない」♪の手作りの歌詞ノートです。この曲も彼女歌っています。詩を聞いたとき、なぜか今の自分にぴったりで、毎日口づさんでいます。なかなか手ごわい曲。まだコードを拾うのに悪戦苦闘で、ちゃんと歌えたことが一度もありませんが、練習は楽しい時間です。





季節の花がこれほど美しい事に 

     歳を取るまで少しも気づかなかった・・



並んですわって沈む夕日を 

     一緒に眺めてくれる友がいれば 

         他になにも望むものはない」