フリーライター佐々木月子のブログ -3ページ目

母乳育児を考える

世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)は、生後6か月までの完全母乳育児、さらに、できれば2歳を超えるまでの母乳育児の継続を推奨している。

……って2歳? 長すぎない!?
以前、厚生労働省は1歳前後の卒乳を推奨していたのになぁ。
でも最近は、子どもがほしがる期間与えるという方針に変わっているそうですね。
2歳を過ぎるとおっぱい離れしにくくなるという話を聞くけど、大丈夫かな。
いつ卒乳するのがいいのか、については記事の後半でまた考えるとして。
まずは、母乳について考えてみます。

母乳の乳幼児にとってのメリットは
●感染性疾患予防
●突然死症候群を減らす
●糖尿病を減らす
●白血病を減らす
●肥満を減らす
●ぜんそくを減らす
●アレルギーを減らす
●認知能力の発達にプラスに影響する

母乳の母親にとってのメリットは
●産後、子宮が戻りやすい
●産後、体型が戻りやすい
●後年の卵巣がん・乳がんを減らす
●ミルク代を節約できる
●ミルクをつくる時間を節約できる

ところが、日米ともに6か月時点での完全母乳育児は50%を下回っているそうです。
■母乳育児成功のための10ヵ条 ユニセフ・WHOによる共同声明
  1. 母乳育児の方針を全ての医療に関わっている人に、常に知らせること
  2. 全ての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教えること
  3. 全ての妊婦に母乳育児の良い点とその方法をよく知らせること
  4. 母親が分娩後、30分以内に母乳を飲ませられるように援助すること
  5. 母親に授乳の指導を十分にし、もし、赤ちゃんから離れることがあっても母乳の分泌を維持する方法を教えること
  6. 医学的な必要がないのに母乳以外のもの、水分、糖水、人工乳を与えないこと
  7. 母子同室にする。赤ちゃんと母親が一日中24時間、一緒にいられるようにすること
  8. 赤ちゃんが欲しがるときに、欲しがるままの授乳をすすめること
  9. 母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこと
  10. 母乳育児のための支援グループ作りを援助し、退院する母親に、このようなグループを紹介すること
日本の産院は、母子同室が少ないようです。

厚生労働省発表「平成17年度乳幼児栄養調査結果の概要」によると、
出産直後から母子同室だった施設はたったの17.3%。
出産後30分以内に母乳を飲ませることを支援してくれた施設は32.4%。
欲しがるときにいつでも母乳を飲ませることを支援してくれた施設は52.9%。
うーん、各施設の事情はあるでしょうけれど、これは早急に改善していただきたい問題です。

出産直後から母子同室、産後30分以内に母乳を飲ませた、欲しがるときにいつでも母乳を飲ませた、という方たちは、子どもが月齢1か月になったときの母乳育児割合が高いままでした。

友人が出産した産院は「母乳は出て当たり前。出ないと思った人でも、ちゃんとケアすれば絶対出る」という方針で、ていねいな指導をしてくれると言っていました。
ちなみに、母乳をちゃんと出すコツは、「回数」だそうです。
赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ、目安は1日8~10回、1回合計15分程度左右両方のおっぱいを吸わせていると、出るようになるとか。

ただし、母乳を出さなきゃ! とプレッシャーを感じストレスを貯めるのはよくないみたいですよ。
出なきゃ出ないでいいじゃない、出たらラッキー、ミルク代が浮くわ、くらいに気楽に考えましょう。
東大生は全員、完母(完全母乳)だったとか、オリンピック選手は完母以外ありえない……なんて話聞いたことないし(笑)。

で、いつまで母乳をあげるか、が私にとって大きな問題。。
というのは、2人目がほしいから。
私は高齢で卵子の数が残り少ないため、ドクターからは早め(第一子が月齢6ヶ月)になった時点で、薬で母乳を止めようと提案されています。

でも、WHOは母乳を2歳以上まで続けることを推奨しています。
うーん、半年で母乳をやめるか、昔の厚生労働省推奨基準の1歳でやめるか、WHO推奨基準の2歳でやめるか……。
悩ましい。

WHOとユニセフが、母乳を2歳以上まで続けたほうがいいと推奨している理由は、主に、
●母乳は補完食よりも高い栄養素を含んでいる
●赤ちゃんを守る防御因子を与え続けることができる
●病気のリスクを減少させる
ということらしいです。

ちなみに、母乳でまかなえるエネルギーと栄養素は
●月齢6ヶ月~1歳までは、必要なエネルギーの半分以上と、さまざまな質の高い栄養素を与えることができる
●1歳~2歳までは、必要なエネルギーの3分の1と、さまざまな質の高い栄養素を与えることができる


補完食(離乳食)だけでは栄養が足りないから、母乳で補えってことですね。
母乳が出なければ、フォローアップミルク等を利用すればいいのでしょう。
安全なミルクや食品が手に入りにくい
国や地域では、とくに母乳のほうがいいんだろうな。

母乳の栄養メリットを考えると、やっぱり1年くらいは母乳を続けたい気がするなぁ。
より密なスキンシップができるし、ミルクをつくる面倒がなくていいし、将来の病気リスクが減るという説もあるし。
うん、よし、「半年目に薬で母乳を止める」という選択肢は却下しよう。
とりあえず1年間は母乳を続けることを目標にしつつ、ライフスタイルや体調、Babyの希望を総合的に考えて、卒乳の時期を見極めたいと思います。
母乳がちゃんと出れば、の話だけどね(笑)。

陣痛タクシーってご存知ですか?

陣痛タクシーってご存知ですか?
子どもが生まれそうになった妊婦が、病院に行く際に利用するタクシーのことです。

陣痛タクシーは、破水に備えて防水シートを用意してくれていたり、事前に登録することで道案内不要で病院に行ってくれたり、などのメリットがあります。

とはいえ、防水シートを用意してくれているのはたった1社。
バスタオルを持って乗るなら、ふつうのタクシーに乗ったほうが早いような……。

それに、病院への道案内なんて必要なの? という気もするのですが。
最近、道を知らない運転手さんによく当たります。
大きな病院の場所くらいは事前にチェックしておいてほしいなと思います。
私がもしタクシー運転手になったら、有名なビル、有名な企業、大きな病院、大通りの名称はできる限り覚えるけどなぁ。


陣痛で余裕のないときに、しかも夜間だったりしたら、道案内をするのは大変そうなので、やはり陣痛タクシーを利用することにしました。
それも、いざというときに満車で来てもらえないと困るので、数社登録しました。

☆私の陣痛タクシーの本命はココ↓
■kmタクシー(国際自動車)「マタニティマイタクシー」
http://www.km-group.co.jp/taxi/maternity/
・迎車料金:410円
・約3000台
・3000台全車に防水シート
・陣痛時、専用ダイヤル24時間365日
・事前登録で道案内不要
・料金後払いサービスあり
・普通救命講習を受けたドライバーが対応
・車内の除菌・消臭済み
・キッズタクシーあり:予約料金410円+迎車料金410円

☆退院時や乳児検診は、チャイルドシートがあるココで↓
■日本交通「陣痛タクシー」
http://www.nihon-kotsu.co.jp/taxi/use/jintsu.html
・迎車料金:410円(20分以上先の予約は別途予約料金410円)
・台数未公表

※防水シートがないのでバスタオルを自分で用意
・新生児用タクシーあり(チャイルドシートあり)
・キッズタクシーあり(小児救命救急講習を受けたドライバーが対応)
陣痛専用:03-5755-2151
通常無線連絡先:03-5755-2151

■東京無線タクシー
http://www.tokyomusen.or.jp/premama.html
・迎車料金:310円
・約4000台

※防水シートがないのでバスタオルを自分で用意

ちなみに、これまでは迎車料金無料だったハロー東京をよく利用していましたが、最近有料になってしまったので家の近くでタクシーを拾うようになりました。残念!
でも、ハロー東京は、ブレーキをかけるときにギヤをニュートラに入れるんですよ。
もちろんオートマで、ホンピングブレーキと併用して。
すると、ドライブでホンピングブレーキをかけるよりも、より滑らかにスーッと停車することができます。
これ、全員に講習で教えるそうです。

他社のブレーキングテクニックは、個人差がかなりあり、最近は連続で下手な人に当たってしまっていました。
ブレーキングが下手な人はたいてい車線変更も下手だし、事故の確率が高そうでヒヤヒヤします。
タクシー運転手の言葉遣いやサービスの質は上がっているけれど、運転技術は下がっていると感じることが多いなー。

ほかに、サービスの質も運転技術も素晴らしいタクシー会社があるのですが、台数が少ない会社なので秘密にしておきます♪

ネット上で妊娠報告をしてもいい?悪い?

ただいま、妊娠しています。

と先にご報告をしておいてなんですが、

妊娠や出産の報告をネット上ですることに関しては賛否両論あるため、いろいろ考えました。

■ブログや
Facebook上での妊娠報告反対派の意見

・そんな大事なことをネットで報告されるなんて嫌
・流産や死産、障がい等の可能性があるのに、安易に報告するのはどうか
・子どもがほしくてもできない人への配慮が足りない
・お祝いを催促されているみたいで感じが悪い
・他人の妊娠、出産に興味がないので、うっとうしい

これらについて、私なりに考えたことをお伝えします。

子どもがほしくてもできない人への配慮が足りない……という意見について

実際、私も子どもがほしいのにできなくて切ない思いをした時期がありました。流産も経験しました。
ですから、そういった情報を見たくない、という方の気持ちもわかります。

それでも私自身は、友人たちの妊娠・出産報告は嬉しかったです。

相手がいなくて妊娠できない時期には、「あんな幸せをつかむために、がんばってパートナー探しをしよう」と思えましたし。
パートナーが見つかってからは「ハッピーオーラを分けてもらって、心を明るくして、子作りをがんばろう」と思えました。
私にとっては、友人の妊娠報告が未来への指針であり、元気の基になっていたような気がします。
とくに、高齢の友人の出産は、「もうできないかも」と不安になる私に勇気をくれました。

「でも、どうしてもそう思えない」という方は、SNSやブログへのアクセスそのものを控えたほうが、心穏やかでいられるかもしれませんね。
妊娠・出産報告をSNSでする方は、すでにけっこうな人数いますから。


まず、ブログに関しては、自分から情報を取りにいかない限り内容を目にすることはないので、「不快なら見なくていい」という選択ができます。

Facebookは、見たくなくても勝手にタイムラインに記事が上がってきてしまう、という特徴があります。
つらいことがあって、友人の妊娠・出産報告は絶対に見たくない、という時期は、Facebookへのアクセスは控えることをオススメします。
特定の人の記事がタイムラインに上がってこないようにする機能もありますから、活用してください。

●そんな大事なことをネットで報告されるなんて嫌……という意見について

親しい友人なら、直接報告されたいと思う気持ちはわかります。
また、産後に知らされて、「水くさい」と寂しい思いをしたという体験も聞きます。
でも私の場合、妊娠中も仕事をしていて時間がなかったり、視力が急に落ちて(たぶん妊娠のせい?)メールを打つのがつらくなったり、という理由から個別に報告するのは負担でした。
別件でメールをもらった友人には、返事を打つ際、報告しましたけど。
ふだん、やりとりが頻繁にあれば、自然とその過程で報告しますよね。
そうでなければ、イマドキは「ネットで報告」でもいいんじゃないでしょうか。

●流産や死産、障がい等の可能性があるのに、安易に報告するのはどうか
……という意見について

個人的には、流産や障がいの報告もしてもよいとは思うのですが、報告された側は返事に困るでしょうね。
SNSで報告するなら、流産の確率が減る安定期に入ってからがよいと思います。
ブログで(不特定多数への)情報提供の意味をかねて報告するなら、いつでもよいと思います。
私自身、いろんな方のブログで、妊娠・出産・流産などの体験記を拝読したおかげで、さまざまな心構えができて助かりました。
とくに、流産しかけたときは、いろんな方の体験記に励まされる一方で、いざというときの心の準備ができました。
誰もが情報をクローズしていたら、もっと不安な気持ちで日々を過ごしていただろうと思います。
その感謝の気持ちから、私もできるだけ情報をオープンにする側に回ろうと思うようになりました。

●お祝いを催促されているみたいで感じが悪い
……という意見について

スルーすればいいんじゃないですかね?
私はネットで出産報告を見ても、とくにお祝いの品は贈っていません。
仲のいい友人には、おめでとうというコメントをする程度です。
日ごろから自宅を行き来していたり、一緒に旅行に行っていたりするほど仲がいい友人たちには、産後落ち着いたころにお祝いを持っていきました。

●他人の妊娠、出産に興味がないので、うっとうしい
……という意見について

これも、スルーすればいいですよね。
逆に、興味がある記事をアップしてくれている友人はどれだけいるのでしょう。
ネット上の記事の多くは、お昼に何食べたか、なんてどうでもいいことで埋め尽くされています。

■そして、私がネット上で妊娠・出産報告をした結果

私の場合、妊娠してすぐに流産の危険があり安静、その後は子宮の伸びが悪くて安静、ちょっとだけ外出できる安定期があって、その後は早産の危険があって安静……とほぼ外出禁止状態でした。
胎児が2000gを超え、早産になっても生きていけるだろう、と医師に言われたことで、今回、妊娠報告をすることにしました。

そして、Facebookで妊娠報告をした結果、数年間連絡をとっていなかった友人たちからコメントやメールをもらい、久しぶりに近況報告をしあえました。
いつの間にかパパやママになっていた友人たちもいました(FB上では公表していたけど、私とつながったのは最近なので知らなかった!)。
嬉しい気持ちになりましたし、子育てやライフスタイルについての情報交換ができてよかったです。

■妊娠や出産の報告をネット上ですることに関しての、個人的結論

・ブログで報告するのは、情報提供の意味も含めていいと思う
・SNSで報告するのは、個別報告よりラク、久しぶりの友人たちとの親交が復活する、子育ての情報交換ができる、などメリットがあるのでいいと思う
・報告されたくない人もいることを考え、言葉の選び方には気をつける

・報告されたくない人は、ブロック&スルーするなど自分で防御を

それは違うというご意見の方や、ネットで報告する必要はないとお考えの方は大勢いらっしゃると思います。
私は「ネット上で報告したほうがいい」と考えているわけではなく、「どっちもOK」というスタンスです。
そして個別報告が苦手な私は、ネットで妊娠報告をしてよかったよ、というお話でした。