15年近く
診察してもらっていた先生が
転勤されると聞いて
ショックを受けてる

先生との出会いは、
涙涙だったなぁ…


母がこの病気で
すごく苦労しているの見てきたから

母のイメージは、暗い部屋で
インスリンを打つ姿
そして、冷たい父

「あなた、このままだったら
死にますよ」なんて
町のお医者さんに言われても
母と同じ病気になってしまったことを受け入れられず


それに何より
この先一生ずっとインスリンを
打って生きて行かなくてはいけない
そんな姿を家族に見られたくなくて

不安と恐怖にどっぷりつかりながら、
それでも逃げ回っていた


でも、体が辛くて動けなくなって
助けを求めたのがk先生だった

涙を流しながら、
今までのことを長く長く話したっけ
そんなわたしを先生は静かに優しく受け止めてくれた



糖尿病に対する知識も深くて

他の病院で
「朝何も食べてなくても、血糖値が上がるんです「」と言ったら
「そんな事は無い!食べない限り血糖値は上がらないんや
糖尿患者は嘘つきで困る」
そんなことを言われて、
とても悲しい気持ちになったと
先生に話すと
そんな事は無いよ
朝に出てくるホルモンがあって、
食べなくても血糖値は上がるのよ」と、優しく教えてくれた

合併症の事にも詳しくて
とても信頼していたのに


でも、国家公務員のお医者さんだから、転勤には従うしかないよね



これまでのお礼を言って、
最後に「さよなら」と言った

さよならなんて言葉使ったの
いつ以来だろう
先生さようなら
皆さんさようなら
小学校以来かな

bye-byeはたくさん
言ってきたけど

もう二度と会うこともない
これが本当の さようなら


先生がいなくなって、
わたしどうなっちゃうんだろう

新しい先生には
頼んでおくからと言っていたけど


また、1から
信頼関係を築くのは大変だ
信頼に値する人かどうかも
まだわからない


本当に大切な人を
失ってしまった
そんな感じ

寂しいなぁ
悲しいなぁ