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読んでいただきありがとうございます
この自宅介護のお話は過去のお話しです
現在義母は介護施設に入所しています
なのでわたし自身は今とても楽に生活しているので心配しないでくださいね
これまでの 自宅介護のお話し リンクしてるので良かったらどうぞ
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でも
この笑顔が凍りつくようなことがこの後すぐ起るなんて…
自宅介護1⑫禁断の箱
義両親の家に行って3日目の昼食のこと
いつもは呼ばれて下の台所で食事をするのに
その日はお盆に食事をのせて義母が運んできた
食べていると食器と食器の間に親指ほどの
巨大なゴキブリが…
ギョッ!! として一瞬凍りついた
わざと?
こんな大きなもの見落とすはずがない
それにお盆を使うとき義母は必ず布巾で拭いくはず
ア何度も見ていたその光景が頭に浮かぶ
どうしてこんなことされなきゃいけないの!! 怒 怒
そして
そんなに嫌がられてたの
義母に面倒見て貰おうなんてやっぱり間違ってたんや
実の親にも帰ってきても面倒見られないと突き放され
わたしってどれだけ嫌われものなん
怒の次に悲みが溢れてきた
…………………帰らなきゃ
もう、此処に居ちゃいけない
すぐに荷物をまとめ旦那が仕事から帰ってくるのを待った
仕事から帰ってきた旦那には本当のことは話せなかった
「どうしても今すぐ家に帰りたい」その言葉だけで押し通した
玄関でいぶかしげに見送る義父
「お義父さん我儘言ってすみません」
義母は終始無表情だ
「お義母さんすみません どうか気を悪くしないでください」
そんな皮肉めいた事を言うのが精いっぱいだった
普通なら旦那や義父の前で
どうしてこんな酷いことするんですか!?って
義母に詰め寄って問い詰めるんだろうけど
本当のことを話したら旦那も義父もとても悲しむような気がしたし
わたしがゴキブリ盛られるほど
義母に嫌われていることを知られたくなかった
それからこの出来事は家族間では禁句になり
誰も触れない禁断の箱の中にしまい込んだ
10年ぐらい経ってからかな
あの時本当はこんな事があったんだよ…って旦那に話せたのは
10年も経つと義母がどんな人か判ってきて
旦那も徐々に義母のそんなところを知るところとなり
夫婦の日常の会話としてこんな話もできるようになっていた
でもゴキブリ事件はわたしにとってキツかった
後にウツ病で悪夢を見るようになった時
虫の夢、特にゴキブリが出てくる夢を何年も何年も見続け
あの ギョッ!! とした感覚を何度もリピートすることになった
あれから25年
義母と衝突するたび、意地悪をされるたび
「あんな酷いことしたくせに「
と言えたならどんなにスッキリするだろう
そんな妄想ばかりしてきた
でも今さら
それにわたし以外にしてみればどうでもいい話
第一どのタイミングで?
きっとこのまま禁断の箱に詰めたまま終わるんだろうな
そう思っていた
