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読んでいただきありがとうございます

この自宅介護のお話は過去のお話しです

現在義母は介護施設に入所しています

なのでわたし自身は今とても楽に生活しているので心配しないでくださいね

 

これまでの 自宅介護のお話し リンクしてるので良かったらどうぞ

 

 

 

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自宅介護⑪家族として認めて貰えた?

 

 

義母の介護が始まった当初

元々そんなところが有ったにしても

自分のやって欲しいことをやってもらうまで

壊れたレコードのように永遠に「OOしてぇ~」を繰り返したり

ビックリするほど我儘だし依存性も強いので

もしかして認知症? なんて思ったこともあったけど

認知症の人が

相手の表情を伺ったり人の心を誘導するような高度な口撃出来るわけない

 

「ボケてるからじゃない?」

義母を知らない人はそういうけど

とんでもない!これが素の義母なんだ

何もかもちゃんと判ってやっているんだ!

 

今まで義母とはいろいろなことが有って

でも、心中はどうであれ人として高齢の義母にできるだけ寄り添って介護しよう

今回の自宅介護を始める前にそう決めていた

だから今まで言いたいことも言わず、口ごたえせず我慢してきたけど

「もう限界!!」

 

ブチ切れたわたしは

この先一生言わないで終わるんだろうなと思っていた

禁断の質問を義母にぶつけてしまう

 

 

その禁断の内容とは・・・

結婚してすぐにわたしは長男を妊娠した

普通なら実家に里帰りするんだけど

実家の母から「帰ってきても面倒は見られない」と言われた

(普通の家庭で育った人が聞いたらビックリだよね

でも、わたしの家は普通じゃなかったから 苦笑)

 

なので産後の子育ては

新婚当初から住んでいて借家で始めるつもりだったんだけど

 

その頃からもう身体が弱かったわたしは

妊娠初期に大量出血

中期には胆石

後期にはインフルエンザで42度の高熱を出し

あげく臨月には中毒症で赤ちゃんに酸素がいかなくなり

妊娠のほとんどを病院で過ごした

 

当然のことながら出産準備なんてできるはずもなく

いざ産まれて赤ちゃんを連れて帰ろうとしても

家にはエアコンどころか給湯器も無い状態

 

しかも、長男が産まれた年はまれにみる寒波

退院2日前にはこの地方では観測史上に残る大雪まで降る始末

 

「赤ちゃん寒くて死んじゃわないかな…」そんな言葉を呟くと

 

「そしたらオレの実家に来ればいいやん、エアコン完備3ヶ所給湯やで」

 

「自分の実家に帰るのが普通なのに旦那の実家になんて行けないよ」

 

「赤ちゃんが産まれて親父もおふくろもすごく喜んでるやで

もし、連れて帰ったなら毎日顔が見られるってもっと喜ぶはず

親孝行やと思って遠慮せんと来たらいいねん」

 

そんな言葉に後押しされ、初めての子育ての不安も手伝って

わたしは旦那に実家にお世話になることにした

 

「すみません、ずうずうしくお世話になることになりました

よろしくお願いします」

新婚10ヶ月母親8日目のわたしは玄関で頭を下げた

 

義両親は満面の笑顔でわたし達を迎えてくれた

良かったみんな笑顔だ

わたしここに来ても良かったんや

なんだか、嫁として家族として初めて認めて貰えた気がして

嬉しかった

 

でも

この笑顔が凍りつくようなことがこの先すぐ起るなんて…

 

 

 

 

 

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