・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
読んでいただきありがとうございます
この自宅介護のお話は過去のお話しです
現在義母は介護施設に入所しています
なのでわたし自身は今とても楽に生活しているので心配しないでくださいね
これまでの 自宅介護のお話し リンクしてるので良かったらどうぞ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自宅介護⑭消る葛藤
次男が入ってきたことで義母との会話は強制終了となった
1時間後・・・
どうしているんだろう?と部屋をのぞいてみると
車イスに乗った義母が仏壇の前にひっそり佇んでいた
まさか泣いてる?
泣かないまでも嫁にひどいこと言われたと
今は亡き義父に愚痴っているのかも知れない
ちょっと良心が痛んだ
気になって一時間後また見に行っても同じように
仏壇の前に佇み続ける義母
次男に話すと「ほっとき」と一言
義母がベッドの部屋に移ったのを見計らって
仏壇の花の水を変えるのを口実に行ってみるて驚いた!
何と仏壇の周りは
食べ散らかしたお菓子やアメで散らかり放題
あんなにひっそりと佇んでる風だったのに
お菓子食べてたんかぁーい!!
いつもはもうお茶も注げないお菓子の袋さえ
自分で開けられないって言って頼るのに
ハサミでしか開けられないようなアルミの袋でさえ手でこじ明けてるしぃ
あー!心配して損した
でも怒りより笑いの方が先に来て
腐っても鯛・・・どこまで行っても義母は義母(ちょっお違うかwww)
おかしくておかしくて掃除しながら笑った
禁断の話(ゴキブリ事件と次男の妊娠を告げた時の話し)は
義母をどうしても自宅で介護したいと旦那が言い出した時
「お義母さんはあんな人だし事の成り行きでは
禁断の話をして義母を問い詰めるようなことなるかもしれないよ」と
あらかじめ言っていたので
仕事から帰ってきた旦那に今日のことを話してもさして驚かなかった
「もうこれ以上自宅介護を続けるのは無理」だと旦那に言うと
「婆さんが帰ってきてから
息子のワシでさえももう知らんわ!って
怒鳴りたくなることが何度もあった
だからお前がそう思うのは当然や
でもオヤジのことが有ったからどうしても一度は家に帰らせたかったんや
でも、もうこれ以上介護を続けると家族が壊れてしまう
今はそう思ってる
今までオレの我儘聞いてくれてありがとう
一日でも早くどこかの施設に入れるようにするから
もう少しだけ我慢して頑張ってくれくれ」そう言って旦那は頭を下げた
それから義母が施設に入所するまで10日間
わたしは心に鉄の仮面を被って義母に接した
いろいろプランを立ててくれたケアマネさん
親身になって接してくれたヘルパーさん看護師さん・・・etc
あれだけ入念に打ち合わせをしたのに
わずか二カ月足らずで義母を施設に入れることになるなんて
その事だけがただただ申し訳なかった
施設に入所する日
義母は最後にまた爆弾を落としていってくれた(苦笑
二人の時にはわたしに全く無関心だったのに
ケアマネさんと迎えに来た施設の職員さんが来た途端
わたしの手を握りしめ
「アンタには本当に迷惑かけてもたな
ごめんな、ごめんな本当にすみませんでした」と
ぺこぺこと何度も何度も謝り続けるのだ
あーこれも
厄介払いされて施設に放り込まれる不憫な老人を演じているんだなと思うと
気分が白けてまともに返事をする気にもならなかった
そんな態度のわたしを見た人はきっと鬼嫁に見えただろうな
でももうどうでもいいや
鬼だろうが化け物だろうが
明日から義母の顔見なくて済むんだから・・・と
義母を載せた施設の車を見送った
実際義母が居なくなって身体は楽になったけど心はしんどくなった
わたしじゃなければもっと出来た人間なら
どんな義母でも受け入れて介護続けられたのかも知れない
そんなことを思い酷い罪悪感と自己嫌悪にさいなまれた
そんな時ケアマネさんが
書類にサインが要るからと訪ねてきた
「せっかくプランたてて頂いたのに
こんなに早く施設に入れることになってしまってすみませんでした」とわたし
「さっきお義母さんが自宅介護が始まる前に入院していた病院に行ってきました
看護師さんがとても依存性の強い人だって
お義母さんのこと言っていました
だから嫁さんもいろいろ大変だったと思います
だからそんなに気にしなくていいんですよ」と笑顔で応えてくれた
そしてわたしはこの言葉に救われ
酷い罪悪感と自己嫌悪から抜け出す事が出来た
たった二ヶ月たらず
何年も介護されてる方から見れば
何を甘えてるんだと言われれば言い訳のしようもないけれど
わたしにはこれが精いっぱいだった
出産直後にゴキブリを盛られた事と
次男の妊娠報告をしたときに言われた義母の言葉は
わたしの人生の中でとても大きな傷だった
何とか乗り越えたい乗り越えなくてはとあれ以来ずっと葛藤してきた
今回の義母の自宅介護で
義母と言う人の考えからがよくわかり
こんな考え方だから今までいっぱいひどいことされてきたんだな
でも、それは決してわたしだ悪いからじゃなくて
どんな嫁でも同じような事をされていたんだろうなと考えられるようになった
面と向かって禁断の質問をぶつけた時
義母の顔色が変わって八ッ!!とした
あの表情を見ることが出来ただけで十分
長年の葛藤は消えた
ある意味記念すべき出来事だったのかもしれない
だからどうしてもこのことを鮮明に覚えている間に書いておきたかった
長々と愚痴まじりのつたない文章を最後まで読んでいただき
本当にありがとうございました
はぁー
やっと書き終わることが出来た
