1万3千円で魂を売った召使②の巻き

 

 

配役

モンスター女王様・・・義母

召使①・・・義母の一人息子

召使②・・・息子の嫁(わたし)

 

 

 

召使②は今日も

 

モンスター女王様(義母)の洗濯にいそしみます

 

自分の洗濯が滞っていてもあくまで女王様最優先

 

 

そんなケナゲな召使②に

 

女王様が温かいご配慮をしてくださいました

 

それは洗濯代として、月1万3千円を支給してくださるという事

 

(何故、この金額かというと・・・クリーニング業者に頼むとこの金額だからだそう)

 

 

 

お金受け取ったら女王様からの要求が

更にエスカレートしそうで怖いので

 

「わたしのようなモノにもったいなくて頂けません」と柔らかく辞退したが

 

女王様からどうしてもと言われているからと召使①も譲らない

 

 

 

多額の医療費がかかり仕事に就くことも出来ない召使②にとって

 

1万3千円は大きい・・・

 

しかも女王様が城(老健)に上がるまで

 

月7万円の生活費を受け取っていた・・・それも無くなった今

 

ノドから手が出るほどお金は欲しい・・・葛藤が召使②の心をかき乱す

 

しかし、それでも召使②はお金を受け取ることを固辞した

 

「じゃあ、このお金俺がもらっとくわ」と召使①が言った

 

何ですとぉ~~~! 

 

「だってオフクロ、一回出したお金は絶対受け取らへんもん」

 

ノドから手がでる程欲しいお金を召使①のパチンコ代にされるのは耐え難い

 

苦  

 

 

・・・・・・・かくして召使②はお金を受け取った

 

まさに義母モンスター様に心を売った瞬間

 

 

 

月1万3千円を受け取りだして約2か月

 

それ以来、召使②は義母モンブログを書けなくなった

 

魂を売った自分にモンスター女王様を非難する資格があるのか・・・と思い始めたからだ

 

 

 

 

しかし、正月に里帰りしようと一人勝手に決めている最近の女王様は

 

我儘放題でそろそろ召使②の遠慮も限界を超えてきた

 

 

 

早急にウォシュレットを付けろとか

(老健に入るまでウォシュレットなんて絶対要らないと言っていたくせに)

 

押し入れにある布団は全部シーツを洗って日に干しておけとか

 

台所下の整理をしておけとか

 

自分が元気で動けるときにしもなかったことまで急かしてやらせようとする

 

 

 

 

良くなるどころかもう車イスでしか移動できなくってしまった女王様と迎える

 

お正月が怖い・・・きっとどこにも出かけられないだろうし

 

正月早々食事を作ったり洗濯したり、考えただけでも召使②の気は重くなる

 

 

 

洗濯だけしてたらいいだけの楽園は終わり

 

また地獄の日々が戻ってくるのだ・・・メタクナイ、メデタクナイ

 

 

 

 

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