友達が文庫本を貸してくれた



山田洋次監督の映画の原作



主人公は戦前戦後を東京のお家で

女中さんとして仕えた女性タキの

回顧録を通じて

奉公していたおうちの小さな秘密がかかれている


人間関係


一番印象に残ったのは


東京の上流のおうちの生活ぶり


そして戦争へと向かっていった時代の

戦争まえの世の中ののんびりとした生活


それが戦争が激しくなっていくに連れて

ものがどんどんなくなってゆく



はじめはどうでも良いと思われるものが手に入らなくなる

そして最後には食べるものに困る


お腹をすかせる子供たち


戦争になるとこうなるということは予想ができたことが書いてある


それは体験してなくても映画や小説やテレビのドラマで見てきているからだ


しかしそれは他人事で

自分とは違うどこかで起こったものと感じる


これは戦争を体験してない人みんなそうだろうなと思う


淡々と進んで行くタキおばあさんのお話


あまりわたしの胸には響いてこなかったが


ちょっとひっかかったことがある


それは

戦争になる前は景気がとても良かった

勢いのある日本経済


そして戦争へと向かっていった


庶民は戦争になる前触れなんて感じない

ある日突然真珠湾に攻撃をかけ

戦争が始まった


国民は国の言うとおりにしなければならない

情報は操作され本当のことは隠される



今の世の中ではこういうわけにはいかないが

戦争にならないという保証はない



ある日急に始まるものなんだなと

改めて思った


そんな日が絶対にあってはならない


わたしは息子を持つ母親なので

もしこの子たちが戦争にいくことなったら・・・・

と思うと恐ろしい


自分の切実に感じる気持ちとしても

戦争は絶対にあってはならない


安倍総理大臣は見かけはやわらかいが

中々のタカ派だ


これがいいのか悪いのか


丸腰の日本を攻めれば

絶対に攻めた方が悪い



それなりに備えれば

受けて立つのか??と

なってしまう


しかしある程度の準備はしていないといけない


悩ましいところですね



結局のところ

流されていくしかないような気がします



小さなおうちの秘密は

わたしにとってはあまり感動もなかった


昔から時代を越えてあることで

人間の本質は変わることはないんだなあと

思ったくらいでした



直木賞受賞作品ですが

わたしには感じるところが少なかったです



友達には

「そして父になる」を貸した


ものすごく泣いたと言っていた


泣いたから良いというものではないが

それだけ胸に響いたということ


わたしも号泣してしまったもの



良い作品だと思います