ハローワークのあとに

映画に行った

水曜日でレディースは1000円

せっちゃんの「かげろう」を聴きたかったから


わたしは子供のころ「りぼん」を愛読していたが
結婚してから少女漫画を読まなくなった

ていうか
読めなくなった

旦那さんが子供ころから漫画を読まない人だったから
かといって小説も読まない人だった

子供たちが大きくなってきて
少年漫画を読むようになると一緒にそれは読んでいた
けどやはり旦那さんは漫画を読まない

そんな家庭だったからだ


だからこの映画の原作も知らない
知らなくてもいい


平日なのでガラガラだった

ど真ん中の特等席で見た

映画の全体の感じは

穏やか

この一言につきる

じわ~~~と泣ける

そんな感じでした

自分のせいで幼馴染を死なせてしまったと思い込んでいる
瀬戸カンナ

自分のせいでクラスメイトを死なせてしまった赤沢禄

心に傷を持つ二人の出会い

そして二人でそれを乗り越えて行くという過程が描かれていた

主人公を演じる長澤さんと岡田君より

脇役の

高良君と波留さんに目がいった

高良君は圧倒的に存在感があった


高良君が演じるハルタ

ハルタがカレンを思う気持ち
照れくさくて大事に思いすぎて告白できないハルタ

そんなハルタに思われていたカレン

カレンにメールを送る為に事故にあって亡くなるところから
物語は始まった


15歳から23歳までのことが描かれている

今時のキャピキャピ感とは違う
若者二人

それは心に傷を隠し持って笑っている二人だからか

特にカレンはもてるけど
心を閉ざして生きている

けど自分の意志ははっきりと言える

そんな女の子だ

少女漫画特有のちょっとした言葉のやりとりはおもしろかった

じわりじわりと溶けるようにお互いの存在が近まっていく

そして一番印象に残ったのはロケ地の景色と

主人公二人の暮らす部屋がけっこう雑貨があったり
ちらかっていたりで
生活感にあふれていて

ちゃんと生活をしている感が良かった


残されたものはずっと亡くなった者に対する思いが残る

忘れていくことさえ罪悪感になる

しかもその死が自分のせいともなれば忘れることができないし
忘れること自体が自分を責めることになっていく


しかし人は生きていかなければいけない

思いっきり泣いて
そして自分の人生を生きることが
亡くなった人に対する礼儀のような気がする

いつまでも引きずって泣いていては

亡くなった人は成仏できない

忘れようとしても忘れることはできないが

いつのまにか薄れていって
時折思い出す
そうなっていくことが一番自然なことだなと思った



せっちゃんの「かげろう」は
映画の表現したいことをちゃんと伝えている

わたしはせっちゃんファンなので映画の前に聴いてしまっている

映画のエンドロールで初めて聴くと

もっと胸にせまったかもしれないと思った

わざわざ見にいかなくても良かった
というのは言い過ぎですね

すいません