北の三部作の二作目。
【感想】
北海道にある小さな島の分校で起こったある出来事を20年後に起こった殺人事件をキッカケに、それぞれの視点から見る物語。
吉永小百合さん主演のサスペンスと言うのは、なかなか珍しい。
出演する役者さんもかなり豪華で主役級の人ばかりであるのだけれど、
なんというか不思議と淡々とした雰囲気が印象に残る。
この映画、全体的に漂う仄暗さは湊かなえ独特の世界観だなと思う。
その仄暗さの謎を1つ1つ解き明かし、ハッピーエンドでないけれど、
人に惑わされて、人に救われるという展開は良かったと思う。
吉永小百合さん、本当にお美しく、若い役者さんと並んでも別世界の人の様なオーラがある。
この人は自分の容姿に苦労して、それを跳ね返すくらい努力して、飾らず傲らず、
この人こそ、天然記念物として国で保護して欲しいと思う。