①からの続きです
子供が小学生となり、新しい電子ピアノを買おうと先生に相談したところ、
生ピアノとアドバイスを頂いたものの、
このときは結局、電子ピアノを購入しました。
いちばんの理由は、生ピアノならアップライトが実家にあるし、そもそも音大に行くわけでもなく、単なる習い事の一つに50万以上も費やす必要なんてない……という結論に達したためです
音楽教室でも購入したいと言ったら、ぜひぜひ!とすぐに手配して頂けました。
ちなみに私のイトコは習うと同時にグランドピアノを購入してもらったものの、すぐに辞めてしまってグランドピアノも売却……という感じでした。
結局のところ、金銭的余裕の違いやで……
そうして我が家にやってきた新しい電子ピアノ。
弾きやすい!音色もたくさん変えれる!Bluetoothで繋げる!メトロノームついとる!録音できる!夜でもヘッドホンで弾ける!最高!
楽しくて、子供のみならず、私も喜んで弾いてました。
それから数ヶ月後、
先生からとある提案をされました。
コンクールに出てみませんか?というものです。
あ、うちの子でも出ていいんですか?という軽い気持ちで出ることにしたものの、
その課題曲を練習するときに、
電子ピアノではどうにもならん壁がある…!
ということにようやく気がつきました。
私はプロではなく趣味程度で習っていた素人のため、本当に個人的な感想なのですが、
ずっと生ピアノで弾いていた→電子ピアノで弾く
この場合だと、電子ピアノがわりと弾きやすく感じるような気がします。
もちろん電子と生なので音色の差は歴然なんですけど(いやこのときはそれすらも考えてなかった)、私自身が弾きやすいと感じていたからこそ、子供も電子ピアノで練習したからってそんなに困ることはないと思っていたんです。
が、これが逆の場合だとそうはいかない……ということに子供が弾くのを聴いて気づきました。
子供が電子ピアノである程度上手に弾けるようになり、
実家のアップライトで弾くのを聴いたときのことです。
音、ガッタガタやんけぇ……!!!
電子ピアノではあんなに滑らかに弾いていたのに…と、衝撃を受けました。
子供も何か弾きにくい……と言い出す始末…マジか
いや、今までもアップライトで弾くのを聴いたことがあったんですけど、どの曲もそこまで完成度は求められてなかったんですね…。
なので、ちゃんと正確な音で弾けてるねー程度にしか思ってませんでした。
(人間、気にしてないときって、本当に何も思わない。)
が、コンクールはそうもいきません。
ここの音は遠くで鳴るように、とか、ここの音は柔らかく優しい音で広がるように、とか。
十年以上習っていた私でもそこまで考えて弾いたことないな…(不真面目生徒だったから…)というようなことを、小さい子にも求められるんですね…。
そして、電子ピアノでやっていて生ピアノで弾くと、それを全く再現できない…いや再現できないどころか、電子ピアノではその技術が身についていないんだ…ということに、ここでようやく気づきました
結局のところ、コンクールといった曲の完成度を求められるものを目指して練習していくと、
親も子も耳が鍛えられ、感覚がそれまでよりも鋭くなる
んだと思います
だから、電子ピアノに壁を感じると。
正直、ピアノを楽しんで弾けるようになりたい!ということなら、電子ピアノだって十分やんけと今でも思ってます
③に続きます