ちいぴいです( ´∀`)

娘ちゃん(2歳)が
お昼寝タイムな午後3時。

もうすぐしたら
長男(小3)とひーくん(小1)が
帰ってきます。

幼稚園バスを迎えに行っていた頃が
懐かしい。
寝ている娘ちゃんを起こして
連れて行かなくてもいいんです。

帰ってくるのを
家で待ってればいいんだから
一気に暮らしが楽になったよな〜
なんて
気を抜きすぎたのか

娘ちゃんの寝顔を見ていたら
私まで猛烈な眠気に襲われて
ソファでそのまま
ウトウト寝てしまい

長男(小3)が鳴らす
インターホンの音で
目が覚めました。




「おかえりー。」


長男
「ただいま!
ひーくんまだ帰ってないん?


「うん。もうすぐじゃない?やっぱ長男の方が歩くの早いんだわ〜。」


寝起きの頭と顔で
それとなく答えたら




長男
「遅すぎるやろ!
俺は6時間!ひーくんは5時間!とっくに終わってるよ!」



え?
ざわざわざわ。

長男から言われて
急に頭がハッキリしました。
途端に不安が押し寄せます。

一体いま何時なの?


長男
「4時20分!」

ひぃぃぃーー。
嘘でしょ。
ちょっと休むつもりが
1時間寝ていたようです。

そして
ひーくんの下校時刻は
とっくに過ぎています。

1時間は経ってる。
なんで?どうして?


「ひーくんどうしたんやろ?何でまだ帰ってこないんやろ?」


オロオロしているところに
インターホンが鳴りました。

(あ、帰ってきた)
ホッとして玄関をあけに行ったら
まさかの
(ひーくんの)友達のお母さん。


ひーくんのお友達、
太郎くんのお母さんが立っていました。

(太郎くんは同じマンションでひーくんと同じクラスのお友達です。毎日一緒に帰ってきます。)


太郎くんママが
うちに来た理由は



太郎くんママ
「すいませ〜ん。うちの太郎がお邪魔してるみたいで…習い事の時間なので迎えにきました〜。」


でした。
(え?太郎くんはもう帰ってるの?)

ますます心配になってきました。


「太郎くん、来てないですよ〜。
太郎くん帰ってるんですね。うちの子はまだ帰ってきてないんです…」


みたいなことを言ったら
太郎くんママもちょっとびっくりして



太郎くんママ
「え!ひーくんと遊ぶって言って、ランドセルも持たずに帰ってきたからてっきりひーくんのうちにお邪魔してるものだと…すいません〜」



と困惑しながら
帰って行きました。

不安に「?」が加わって
何が何だか。

そんな私に長男が一言。



長男
「だって
ひーくん公園にいたもん!


公園?
(ていうか、ひーくんがどこにいるか知ってたんかい。)



長男
「うん。公園のベンチにランドセル持って1人で座ってたよ!



ベンチ?1人で?
ひーくんの居場所が分かって
ホッとしたものの
意味がわかりません。
(ちなみに公園はマンションの横なのですぐ近くです)


そこで
ようやくひーくんが帰宅。
暑さで顔を赤くし
帽子の中は汗びっしょりで帰ってきました。


「おかえり!
ひーくん!何してたの?公園にいたって本当?何で早く帰ってこないの?心配したんだよ!


ついつい
責め口調
一気に問い詰めてしまいました。
今まで寝てたくせに!

ひーくんは
ムッとした顔をして


ひーくん
「太郎くんが、『おもちゃ持ってくるからランドセルみてて』って急に走って帰ったんや!」



ーーそうだったのかーー
長男が見たのは
太郎くんに言われるまま
太郎くんのランドセルをみて太郎くんを待つ
ひーくんでした。

5月とはいえ
日差しは強く暑い公園のベンチに
1人でじっと座っている
ひーくんの姿を想像したら

我が子ながら
可哀想で悔しくてイライラしてしまい




「何で太郎くんに『それは出来ない、寄り道はダメだ』って言って帰ってこなかったの?嫌なことは嫌だって言わないと!一体どのくらい待ったの?」


ひーくん
「知らん!!」



自分のモヤモヤした感情を
八つ当たりするように
話してしまいました。


結局
太郎くんが来たのは
長男がひーくんを見かけた後だったようで
そうなると30分以上は公園で待ってたんじゃないかな。。


「嫌じゃなかった?」
「早く家に帰りたかったんじゃない?」
しつこく聞いたものの

ひーくんは
知らん
わからん
の一点張り。
(2点張りか)

実際ひーくんは
『待ってて、と言われたから待っていた』
ただそれだけのこと。

それなのに
ママに責められたら嫌になっちゃうよね。

太郎くんにだって
悪気なんて全くないし
先に走っておもちゃを持ってこようと思っただけで
でも
お母さんと話したり
おやつ食べたりしてたら
30分なんてすぐ経つだろうし…

いやー
1年生むずかしい。

私は
問い詰めるんじゃなくて
『こういう時はどうしたらいいのか
『そしてそれはなぜか』
丁寧に教えてあげなければいけないんですよね。

落ちついてから
ひーくんには

『寄り道しないでまっすぐ1番に帰ってきてね。心配するからね。また同じようなことがあっても太郎くんには、ひーくんが、帰ってから遊ぼうって教えてあげてね。』

って
ゆっくり丁寧にいったら
やっと

「わかった。ごめんなさい。」

と言ってくれました。

あとは…
太郎くん…
太郎くんのお母さんに言った方がいいのか…
どんなに柔らかく言ってもカドが立つ気がするし…
うーん。。

しばらく悩んだものの
ベンチに座るひーくんを思うと
このまま終わることが
どうにもモヤモヤしてしまって
珍しく行動…

先生に言っとこ。
小学校に電話をしました。


「友達と下校中にこんなことがあって帰ってくるのが遅かったので、先生からも寄り道等しないように、もう一度子供達にお話ししてもらえないでしょうか…」

先生には太郎くんの名前は出さず
ざっくりと話しましたが
さすが先生。
今の時期
こんなこと日常茶飯事なんでしょうね。


先生
「あらー。はいはい。そんなことが。
また明日みんなにお話ししますねー。
1年生って『寄り道』が何かわからなかったりするんですよー。
詳しく話しておきますー。」


はー。
こういう電話って実は初めてだったので
ちょっと緊張しましたが。
スッキリしました。

それにしても
なるほど納得。

『寄り道せずに帰りなさい』

って言っても

『寄り道』
の意味がわからなかったら
元も子もないですもんね。

……ひーくん。


「ひーくん、寄り道って何かわかる?」


ひーくん
「知らん!」


あー。
1年生ってむずかしい。