つけちゃん、昨夜

 

頭から肩がものすごく痛くなっちゃって、

リビングのソファベッドで倒れるように寝た。

 

なんかもう、どうしても起き上がれなかった。

 

息子KJが何か言ってたけど、

それもぼんやり聞き取れなかった。

 

そうして、いつのまにか

うとうとと浅い眠りに落ちては何かの夢を見て、

目が覚めてもやっぱり瞼が重くて重くて、

…また浅い眠りに落ちて夢を見て…のくりかえし。

 

つけちゃんてば、うとうと眠るごとに何度も夢見たの。

 

なんか、変な短編小説集、みたいな睡眠だった。

 

どれも素っ頓狂なストーリーで

「なんか変!」ってとこで目が覚めるのだった。

 

一度、自分の寝言で目が覚めた。

 

「昔はこんなに暑くなかったやんか!!!!!」

 

って、何かが夢の中で叫んでるのが、実際の寝言になってた。

 

ハッ!!!

 

って自分の声でびっくりして目が覚めた。

 

…そうだよなぁ、こんなにひどい暑さじゃなかった。

夜は網戸で、蚊取り線香炊いて寝てたよなぁ…

クーラーなんてよっぽどの来客時にしかつけたことなかったよなぁ…

学校だって風が通れば夏でも教室はわりと涼しかったし、

うちわとか扇風機の風だけでなんとかなったよなぁ…

ほんと、ひどい暑さになったもんだ…

 

…って思いながら気だるくって、また眠って、

ふと気がついたら夜中だった。

 

頭痛がいくぶんマシになってて、

そのあとはちゃんとお布団行って寝た。

 

今朝、息子KJに

 

「昨日の夜、お母さん頭痛大丈夫かなって思って、寝る前にリビングに見に来てんけど、

めっちゃ寝ながらひとりでふつうにべらべら喋ってて、なんかこわかったからそのままほっといて寝たで」

 

ってゆわれた。

 

え、そんな喋ってた?

 

一回寝言ゆったんは覚えてるけど…

 

そりゃあつけちゃん、なんかつれてきてたかな。

 

つけちゃんてば、けっこうそういうことあるワケ。

 

そういやぁ、

昨日バイト行くとき

スズメが一羽、ものっすごく怠そうに植え込みの陰でやり過ごしてこっち見てたな。

 

「めっちゃ、あちぃね」

 

って、つけちゃん話しかけたんだよな。

 

何歳のスズメかな。

 

たとえ「齢300歳のスズメ」であっても、

見た目あんまわからんもんなぁ。

 

あの子の思いがついてきたかな。

 

 

心当たりといえば、

 

まあ、

 

そんなとこかな。

 

 

 

そういやぁ、夜中も

 

りんどうちゃんが離れたとこから

つけちゃんの方を見て

 

 なんか様子おかしかったな。