ネンネの時間(遠い日の記憶)。 | 束の間の出喜事

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『自分の足で一歩を踏み出せば「Life is Beautiful...」』をテーマに掲げ、自分自身の「成長記録」として立ち上がったサイトです。
このブログを通じて、周囲の出来事から新しい「気づき」を学び、人生が様々に変化していく姿を記録していきたいと思います。

いつの日だったのか、
就寝する直前での記憶。

 

現実だったのか夢だったのか、
どこまで記憶が正しいのかすら
ほとんどが妄想に近いかどうかも
わからない幻想的な記憶・妄想。

 

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遠くで愛おしい人の泣き声が聞こえる中、
嫁さんらしき人の声が語り掛けてくる。

 

「もうネンネの時間よ」
「もう皆、ネンネしてるよ」
「もうスミレちゃんも、

 ウララちゃんもネンネしてるよ」

 

私は小さい頃、寝るのが大嫌いだった。
その時間がくるのが毎晩とても怖かった。

 

眠くない私に母が語りかけてくる。

 

「もうネンネの時間よ」
「もう皆、ネンネしてるよ」
「もうカズくんも、サトアキくんも
 良い子はネンネしてるよ」

 

カズくん?!記憶違いかもしれない。

苗字はハッキリ覚えているが、
たしか下の名前はカズヒロだったか?!
園時代に同級生だった運動能力抜群の友達。
(たしか当時、同じ小学校に通えることが
 嬉しかった のを覚えているので、
 卒業アルバムを見れば下の本当の名前
 がわかるかもしれない。)

 

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カズくんは私より足が速かったし、
サトアキくんは抜群に頭が良かった。

 

「もうネンネの時間よ」
「もう皆、ネンネしてるよ」
「もうカズくんも、サトアキくんも
 良い子はネンネしてるよ」

 

(僕は全然眠くない)
(僕よりもカズくんやサトアキくんは良い子なのか)
(母は早く眠れない僕に愛想をつかしてしまわないか)
(母はそんな僕を嫌いになってしまうのか)
(「ネンネして」と言われても
 どうしたら良いのかわからない)
(母は眠らない僕を怒っているのか)
(母は僕よりカズくんが好きなのか)
(母は僕を産んだことを後悔していないか)
(頑張って眠ろう、頑張らないと嫌われちゃう)
(でもどうしたら眠れるのかわからない)

 

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涙が出てくる私に母はまた話しかけてくる。

 

「どうして泣くの?」
「泣かなくても大丈夫よ」
「皆寝てる、どうして泣くの。」

 

(僕は全然眠くない)
(なにが大丈夫なのだろう)

(僕自身、どうして泣いているのか

 わからない)
(どうしてら涙が止まるのかも

 わからない)
(泣いたらもっと嫌われちゃう)

(僕は泣いたり眠れなかったり、

 お母さんを困らせてしまう悪い子

 なのかもしれない)

(どうしたら良いのかわからない)
(そう考えるともっと涙が出てくる)

 

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私は幼少時代、
左の脇腹が痛くなって目が覚めたり
怖い夢を見て大泣きしながら目覚めること
が多かった記憶が残っている。

 

はっきりした事実は分からない。
でも、そんな記憶の方が強く残っている。

 

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園に通っている時はおやつの前に必ず
『昼寝の時間』
というのがあった。

 

記憶では確か1時間か1時間半ほどあって
皆が同じ部屋で布団を敷いて寝るのだが、
私は通っている間の記憶では
その昼寝で本当に眠ってしまっていたのは
2回ぐらいの記憶。

 

その他の日は毎日、何年も
眠ったフリをして目を閉じたり開けたりして

ひたすら天井ばかり見ていた。

 

遠くの部屋からは先生たちの声が聞こえ、
自分のように他に寝てない子供が
本当にいないのか何度か寝たまま

横目で様子を伺ってみたが
私のように起きている人はいなかった。
しばらくするとスヤスヤと

寝息を立てて皆寝ていた。

 

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昼寝の時間が終わると部屋に電気がつくのだが、
私は誰よりも先に飛び上がった。
時には眠っているフリをして
2番目か3番目に起き上がるフリもした。
電気がついたにも関わらず
未だ眠っている子どももいた。

 

皆は『おやつの時間』を楽しみにしていたが、

私は『昼寝の時間』が終わるのを

楽しみにしていた。

私には、『おやつの時間』があった

という事実は記憶に残っているが、

実際にどのようなおやつだったのか

記憶がない。

 

私の記憶は、『昼寝の時間』のときの

あの冷たい部屋の天井の光景

ばかりが残っている。

 

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現実だったのか夢だったのか、
どこまで記憶が正しいのかすら
わからない幻想的な数日前の記憶。

 

昼寝をしていたフリをしていた私は
早く起きていたので先生に褒められた。
でも、
夜は全然眠れなかったので怖かった。
本当に暗くなるので怖かった。
良い子じゃないかもしれなくて怖かった。
嫌われたくなくて怖かった。

 

その時間がずっと、とても怖かった。

 

いま考えてみるともしかすると
その頃からだった、
のかもしれない・・・・
私が
『人と比較されるのが最も嫌い』
な人間になったのは。

 

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私は中学・高校の頃こそ寝坊するような
それこそ寝正月の似合うグータラ人間だったが、

それは当時の生活がつまらなかったり

夜中に新聞配達のバイトをしていたりしていたから。


今では近くにいる嫁さんこそ良く知る
寝ることが苦手な人間。

健康のために早めに寝ても

その分だけ早く目覚めてしまったりもする。

 

いや正確にいうと
「眠ること自体は好きなのだが、
 やりたい事が沢山あり過ぎて、
 眠る時間が勿体ない。」

と考えてしまう人間。

 

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いま現在、平均睡眠時間は4~5時間、

頑張って良く眠れた方でも6時間と
決して長い方ではない、と思う。

 

現実だったのか夢だったのか、
どこまで記憶が正しいのかすら
わからない幻想的な記憶・妄想の数々、
正月早々、
気持ちの悪い記憶が残ったものだ。

 

皆さんは、眠ている時間が好きですか?

 

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お読み頂きまして、まことに ありがとうございます。
本日が皆さんにとって、素晴らしい一日となりますように♪