先回は両親から生まれた個々の赤ちゃんは確率からみて奇跡だという話をしました。
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今回は生命そのものが奇跡だというはなしです。
約35億年前(3,500,000,000年前)地球は海に覆われていました。
海底では熱水が火山のように噴き出している個所がありました。
その熱水の近くで最初の生命が生まれたと言われています。
海水に溶けたり浮いてたりした炭水化物などエネルギー物質や、DNAやたんぱく質の
原料を海水と共に、油とリン酸から成る二重の膜が取り囲んで写1に似た細胞が
出来たと思われます。
それは、今の植物、動物の細胞の大々祖先です。
写1はウニの卵細胞で直径が100μm(1mmの10分の1)です。
ちなみにヒトの卵細胞は200μm(1mmの5分の1)ですから、肉眼でみること
ができます。
生命の最大特徴は周りから養分を吸収して生き続け、
分裂したりして増えつづけ、自分と似た子孫を残すことです。
写1
山科正平「新・細胞を読む」講談社
図1を見てください。
海水と生物体液(細胞外液と内液)のミネラル成分を比較したものです。
それぞれの棒は、右からナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムの順に
並んでいます。
血漿(血液の液体部分)と羊水は細胞外液に相当します。
図1By Nakada
図のパターンを見てください。
海水と血漿および羊水(細胞外液)のパターンがよく似ていることに気がつきます。
ただ、細胞外液は海水に比べて、Mgだけが少なくなっています。
そこで仲田仮説1:「原始の海はMgが少なかったのではないか」
次に細胞内液を見ると、海水や細胞外液に比べてKが多くNaが少なく、
Caが極度に少ないですね。
仲田仮説2:「最初の細胞はKが多く、Caが少ないところで出来たのではないか」
実際の細胞は複雑な構造をしています。
細胞の部品や材料が自然に集まって複雑な構造ができたなんて信じ難いですね。
しかも、地球が出来てから46億年間で生命の誕生が1回きりだなんて・・・。
35億年前の海で最初の細胞ができ、いのちが生まれたのは奇跡以外の何ものでも
ないと思えてきます。
参考
北野 康 「化学の目で見る地球の環境」(裳華房)
柳澤桂子「生命の奇跡」PHP新書
山科正平「新・細胞を読む」講談社
仲田記
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