赤ちゃんの手に大人の親指を握らせることを、ブログで紹介したことがあります。
赤ちゃんにとって、自分の手であってもはじめは自分のものになっていないものです。
自分の手だという感覚が芽生えてはじめて
自分の手をふしぎそうなまじまじと見つめ、
動きと自分の意思が伝わるようになって、自分の手をもて遊ぶようになるのです。
そのような動作がでていないときは、
まだ自分の手であっても自分のものにはなっていないのです。
それで、まず最初は、大人の親指を握らせて、
赤ちゃんの手のひらに圧力がかかる刺激を意識して与えます。
首が据わるようになるまでは、手に刺激がつたわると握り返しの反射があらわれます。
自分の意思が手の先につたわるようになるまでは、
「刺激下さい」と言わんばかりの反射がプログラミングされているといっても
過言ではありません。
反射がある時期は、率先して赤ちゃんの握り返しを試すように
何度も何度も刺激を与えてあげるべきだと思います。
刺激されては握り返し、 刺激されては握り返し、
そうして、だんだんてのひらの神経が目覚めてきて、自分でてのひらを見つめ
自分の意思で、手を動かし始めるように成長していくのです。
大人の親指を握り返し、
その握り返した赤ちゃんの手を動かしても
しばらく握ったままでいられるように確認できたら
下の写真のように、棒を握らせてみます。
親指と他の4本指が向き合うように握らせます。
この棒は「エンジョイスティック」とゆりっこが名付けているもので
新聞2枚分を棒に丸めてビニールテープを巻いたものです。
棒の太さは、大人の親指の大きさを基準にしています。
すると、親指と他の4本指が向き合い、
指先の第一関節の部分(手先の末端)まで、力が入るようになります。
写真の赤ちゃんの指先が白くなって、力がこもっているのがみてとれますが、
このように握らせると、
手のひら全体に均等に力配分されるような握りが促せます。
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