「スムーズな離乳期の促しについて」 を語る前に 前置き・・・(2)
昨年9月にゆりっこの父が脳内出血で倒れてからというもの
スケジュールを調整しつつ、父の病状回復のために随分の時間を割くようになって
ゆりっこは、自分自身が成長し変貌していくのを自覚しつつあります。
父の病気はゆりっこの成長を促すきっかけとしての、新たな出会い、与えられた愛で
ありました。
父が倒れた直後は、脳内出血の度合いが厳しく寝たきりになる可能性を伝えられました。
飲みこむ力を取もどせない間は、発語にいたることもむずかしく
失語症という大きなレッテルをはられてしまいました。
言語の会話が成り立たなくなっていた間は、母の介護は、
気持ちがわかってあげられないことへの苦悩にさいなまれていました。
飲み込めるようになることと、言葉がでるようになること、とは密接な関係があると
父の病気を目の当たりにして、改めて知ったことでした。
はじめ、水分の吸収ができないことは、即、生命維持に危機をもたらしますので、
飲みこみできるように仕向けることに全力を注いだものです。
赤ちゃんの授乳のとき、必ず足場を確保して!と常日頃から訴えていましたが、
寝たきりで水分の吸収ができなくなっていた父親には、
両膝を山たてにして、足の裏をベッドの面にすりつけて、
与えた水分が喉を通りこすと同時に、両足をぐっとベッドに押しつけました。
ゴクンと喉を通るときに、両足がベッドの床を押し付けるように力を使わせると
全身が反応して、わずかな水分でも喉から下に流れていってくれました。
身体を丸めて、足が宙に浮いているようでは、体内にとどまったままで
体内に流れて循環して働く力には変換されてはいかないのです。
一滴一滴が、命を刻む貴重な水分であれば、全身をつかって吸収させたいと思いました。
赤ちゃんに足場を確保させて飲ませることと同様のことが
寝たきり状態の時の父の命を救うほど、重要な行為だったのです。
横抱き状態やそい乳のような姿勢をとっていたのでは、
障害があったり、生命に危機感があるような場合では、到底命を救うことはできない
ということです。
赤ちゃんが育つというのは、毎日毎日身体が大きくなっていく素晴らしい生命体を
製造しているということです。
ゴクンゴクンのたびに喉を潤し、
ゴクンゴクンのたびに免疫細胞をつくる白血球造血巣に当たる部分を刺激しているのです。
飲んだものが、体内によどみなく流れ、体内で消化、吸収、分解、排泄
されていくようになるためには、
足の裏が床に着地した状態で、内臓の位置が安定する必要があります。
そうして、育てた子どもが
首を正面にむけてごくごく飲み、よって歯が生えるときは左右対称に2本ずつ生えることになり、
独り座りや、四つ這いできるころには、涎がたくさん出て
離乳を開始できる準備ができるのです。
寝たきりの父は、全く赤ちゃんの時代からの発育を
最初からやり直したのです。
赤ちゃんの発育を促すことを、自分の仕事にしながら、
父の病気の回復をたどることすべてに 役に立ちました。(つづく)
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