テレビの前で、亀田大毅選手の2年ぶりの敗戦を見ていました。
試合は、WBAとIBFのタイトル統一戦。勝利を確信している(ように見える)亀田選手が、判定を聞いた途端、あっという間にムズカシイ顔になってゆくのをTVカメラは逃さずキャッチしておりました。
試合内容はと言えば、前半から中盤にかけて、WBAチャンピオン・ソリスの攻撃に対して、ブロックはするものの手が出ず、有効なヒッティングも少ない亀田の敗戦が濃厚な展開となりました。結果、亀田は負けるワケですが、試合自体もボクシング団体のチャンピオン同士の統一戦にしては内容に乏しい、寂しい試合だったと思います。
まあ、試合に関してはワリとどうでもいいのです。試合内容の残念さもさることながら、負けた亀田が、なぜか自身の持つ(持っていた?)IBFのタイトルを防衛したと言うのです!
はぁ?なんで?負けたのに防衛?
この試合はWBAチャンピオンのソリスが計量失格/王座剥奪となったため、試合結果いかんによってタイトルの移動は以下のようになることがマスコミ各社から報道されておりました。
①亀田が勝った場合→WBAとIBFのタイトル統一。亀田は2団体統一チャンプに。
②ソリスが買った場合→両者とも王座から陥落。両団体の王座は空位に。
③引き分けだった場合→ソリスは王座から陥落。亀田はタイトル防衛。
この試合結果は②のパターンだったため、当然負けた亀田は王座陥落。両団体の王座は空位となり常識的にも「こうなるんじゃない?」といった結末になるはずでした。
…ところがどっこい。試合30分後にIBFのなんか偉い人が来て「亀田は負けたけど王座防衛ー。IBFのルールに書いてあるっしょ?」とか言い始めたもんだから、みんな目が点々丸ですよ。
「亀田防衛失敗、IBF王座は空位に!」
とか報道しちゃったマスコミ各社は謝罪と賠償に追われる自体となったわけです。
つか、負けて防衛とかありえないっしょー。マジ無理だわ。
しかもその後の報道で私、度肝抜かれました。
「負けても防衛、事前に亀田は知ってた。」
これって、選手のモチベーション的にどうなの??
ソリスのバカヤロは、計量失敗したら開き直って、周りの制止も聞かずごくごく水飲み始めてプレスの失笑を買ったらしいけど、負けても防衛が約束されてる亀田はどんな思いでリングにあがったの?
思い返せば、クリーンヒットをもらってニヤける亀田や、手を出すふりして距離がつまらないとパンチを繰り出さない亀田や、異常に距離をとって「なにそれ?アウトボクシング?」と全国民からツッコミを入れられる亀田が走馬灯のように蘇ります。
おそらく必死に練習をして試合に望んだであろう亀田選手には申し訳ありませんが、ボクシングに対する真剣さ、必死さ、なんとしてでも勝とうとする強い意思、そういったものが、昨夜の亀田の動き、パンチからは全く感じられませんでした。
私個人の主観ではありますが、そう思った人は大勢いたのではないでしょうか。しかし、亀田選手だけを責められません。だって、IBFのヘンテコルールが選手のモチベーションをまるっと取り除いちゃった可能性がありますもん。
本当に本物の「勝ちたい拳」は緊張感みなぎってます。見てるだけのこっちも緊張します。
いつのまにか、応援してない方の選手を応援していることだってあります。試合の格など関係ないのです。最終ラウンド、最後の2:59が恨めしく、まだこの試合を見ていたい、ああ、終わらないでくれ、そんな気持ちになります。
そしてそんな試合が終われば両選手は例外なくお互いを讃え合い、見てるだけなのに、私は感動で涙を流します。だからボクシングは素晴らしいのです!
この素晴らしさを、IBFのうんこルールが台無しにしている可能性があります。JBCはさっさとIBFを未承認団体に戻しましょう。亀田選手はこの試合結果及びタイトル防衛措置により、今後少なくないバッシングにさらされるのは確実です。内藤戦後の亀田バッシングは自業自得の部分が大きかったと重いますが、今回はIBFのうんこルールに踊らされた側面もあるかと思います。
JBCの対応如何で、今回のうんこ騒動は防げたハズです。
うんこ騒動が大きくなればなるほどボクシングという競技が受けるダメージも大きいハズ。
JBCにはしっかりとケツを拭くことを期待いたします。