あるところにテニスコート二面ほどの土地があります。
ポツンと鉄製の檻があり、中には大型の犬が一頭います。
暑さと寒さが厳しい土地。
時には全国一位と観測がされるところです。
そんなところに、冬でも夏でも、います。
2メートルの大雪に見舞われたこともあります。
40度を超える日も何日もありました。
生きているからご飯とお水はもらっているのでしょう。
散歩に行っている姿も飼い主といる姿も見たことはありません。
いつも見ているわけではないので、気づけば何年経っていたでしょうか…。
これは虐待なのでは?と思いながら放置していました。
通報したこととで処分場にもちこまれたら?と言う気持ちもありました。
先日、やっぱり、おかしい。これでは飼い殺しだ。と思い、県の動物指導課に電話をしました。
事情を伝えると一週間の間に飼い主を訪ね事情聴取をしてきたと報告を受けました。
飼い主はアパートで暮らしており家の中では飼えない。午前午後、毎日2回ご飯とお水をあげている。散歩にも行っていると聞いた。檻には毛布もあった。
と、言うことでした。
全く納得はしていません。
だから何?という感じですね。閉じ込められ孤独な暮らしを強いられる一生。毛布一枚が何の役に立つんでしょう。そんなの虐待ですよね。と伝えると県の職員は返事ができません。
今回はありがとうございます。また気になることがあるときは電話します。近所の目がある事を伝える役割は担ってください。とお願いすると、そうですね。その時はまた言ってください。と同意してました。
こんなやりとりがあったところで、今夜もあの犬が寒い檻の中で丸まっていることには1ミリの変化もありません。
あの犬の一生には何の変化も生まれませんでした。