羨ましいと思いました。
ぶぶは、これまでシャム猫の万里(まり)、雑種猫のぶぶ丸と暮らしてきました。
万里の時は自分が小学生で、何もしてあげられずに最後を迎えさせてしまったという後悔がありました。
ぶぶ丸の時は、もう働いていたので、いくらお金がかかってもいいから、出来ることはしてあげたいと思っていました。
結果、ぶぶ丸には毎日点滴を受けさせ、毎日流動食を食べさせました。
それは延命の為の点滴と食事でしかありませんでした。
治療ではなかった。
もう治る見込みは無かったのです。
私は今勤務する高齢者施設で食事介助のお手伝いをほぼ毎日しています。
中にはもう傾眠傾向が強くなっている方も多くいます。
食事時だからといって目を覚ますでもない、口に食べ物が入っていても、お腹がいっぱいになれば自然と寝てしまう。自発的な活動性はほとんどない。そんな人達に対し「起きて〜」「呑み込んで〜」と声をかけながら、唇や口内をスプーンで刺激してドロドロのご飯を勧める食事介助は疑問だらけです。
皆さん、よく食べるお陰で風邪も引かず体調も安定していますが。
でも、いつになったら死ねるのかな?と感じでしまうのです。
細かな一人ひとりの状態を言ったらキリがありませんが、強いて言うなら、こうして半ば無理矢理食べさせなければとっくに死んでいる人達です。
眠る時間が長くなり、食が細くなるのは最後の準備を自然にしているのだと思います。
自分だったら、その流れに身をまかせたい。
私はディアちゃんを、そして、そうして看取る覚悟を決めることのできる飼い主さんを羨ましく思います。
自分は自然に死なせて欲しいと思うくせに、空ちゃんや明ちゃんを看取る時は必死になって延命しようとするかもしれません。
最後の時、我が子のその時に最良と思える選択ができる強さを持てる様になりたいと思います。