泥と蓮 | ついつい空をゆく

ついつい空をゆく

2009年10月04日(日) から日々思った事を書いています。

ついつい空をゆく

企画集団DOA製作『泥と蓮』
会場:紀伊國屋ホール
日時:2010年9月3日~5日
脚本:久保裕也 
演出:岡部大吾
出演:いわいのふ健、成田浬、鈴木健介、平山祐介、図師光博、ほか


宅建受験勉強中の為、楽しみごとは、全て御法度としている私だが
友人であり大切な仲間の一人●が、出演するというので、行ってきた。

●は、舞台生活において、様々な崖っぷちの舞台を
時には一緒に、時には側で見守りながら乗り越えてきたのだが・・・
その●が、「かつてない経験をしている」とポロッともらした。

『これは期待しないで観よう』
そう思って、劇場へ。

はじまって、すぐ、後悔が走る。
『この人はまだ舞台にたっては、いけないのでは?
どうしよ・・・最後までもつかな私』
不安を抱える私に、救ってくれた役者の登場が持ちこたえさせてくれた。

今更ながら、役者は大事だなと実感した。
話しがすすむうちに、「いいな」と思う役者と
「金返せ」と頭をかかえる役者が、ごちゃまぜになっていて
作品の質を上からと下からの引っ張りあいの様を目の当たりにする。
『やっぱり温情人事はダメだ』と心に深く刻まれた。
一人でもひどいのが混ざると作品全体が下がってしまう。

総勢30名ほどの群像だが、何だろう?あまりパワーを感じられない。
ところどころに混ざっているみせる役者で、ぎりぎり持たせてくれているのと
相当、転回が多いのだが、その転回がスムーズなのが、ギリギリこちらの集中力をもたせる。
又、現代と幕末の交差劇の作品だが
台詞の中に「あり得ない!」という言葉が、列挙させられていた。
しかしながら、話自体が自分好みなので、つじつまがあわない所は目をつぶって、観ることとした。
私の中で、変なルールがあって
キャパ500までの劇場では、つじつまが合わなくてもOKサインが出るのだ。
800くらいの劇場からは、ストーリーや台詞に厳しくなる。
大きい劇場で「それ変だろう!」という所に遭遇すると、最後までひっかかってしまう。

さて、殺陣が下手なのも気になった。
更に、時代が時代だから、いっぱい死ぬ。
死ぬシーンの演出をもう少しどうにか出来ないものか。

そうだな~。
400キャパの劇場の割に、やりたい事を詰め込みすぎている気もする。

そんなこんなで、後半からドンドン、スピーディーになってくる。
意外や意外、だんだんこちらの気持ちが高ぶって思わず涙ぐんだりもした(笑)

終わってみて『チケット4000円分は楽しめた。』と思った。

やっぱり舞台は好きだな。
おかげで、脳みそが興奮して、宅建脳に切り替わらない。
今後、どんな事があっても試験終了まで舞台は御法度にしようと心に誓った。