この本の作者は
私が今勤めている児童発達支援センターに通っている一人のお子さんの保護者です
実親ではなく里親さんです
こういうご家庭を「養育家庭」と呼んでいます

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「養育家庭」とは養子縁組を目的とせず、さまざまな事情で親と一緒に生活できない子どもを家庭に迎え入れ、一定期間養育する東京都の里親制度です。


乳児院や児童養護施設の子どもが養育家庭で、どのように育ち、里親さんが子どもをどのように育てているのかを伝えてくれます


私たちは、実の親の愛情が乳幼児期に欠かせないことを、当然のように考えていますが、
病気などの親の理由で、中には親の身勝手な理由で、施設で暮らさざるを得ない子どもたちがたくさんいます
その実親に代わるのが、施設の職員であり、里親さんです

養護施設や乳児院では、たくさんの大人が関わっています。本に書かれているように、大人の愛情を独り占めすることは、施設ではほとんどできません。里親さんであれば、親のように、育てることが可能です
しかし、
赤の他人が親と子の絆を結ぶ過程は、たくさんの試練の連続であることがわかります

里親の存在を世間の人に知ってもらうのが、この本を書いた目的だと坂本さんは言います
そして、里親になってみようかと思っていただけたらうれしいとも。

そんな里親さんたちが、たくさんいらっしゃることを一人でも多くの人に知ってもらえればなあと思います