研修だった
「差別はなぜ起こるのか?」
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国立ハンセン病資料館の語り部の方と
HIV患者の方の講演を中心とした、シンポジウムに参加した

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ハンセン病は1900年代コレラやペストと同じような恐ろしい伝染病と考えられていた
日本では昭和初期、らい予防法によって、患者の収容隔離政策が始まり、国立の療養所が各地に作られた。現在国立13私立2の療養所がある。
ハンセン病は、ライ菌に感染することで起こる病気だが、病原性は弱く、感染力も低い。プロミンという特効薬の服用で完治する病気だが、らい予防法が廃止されたのは平成8年、つい最近のことだ。ハンセン病患者に対する偏見や差別が今だに根強く残っているのは、国策として行ったのが大きいと言われている。
また、らい予防法違憲国家賠償請求訴訟が各地で提起され、平成13年熊本地裁で原告勝訴の判決が下され、国は控訴せず結審。国は入所者に謝罪し、患者や社会復帰者達の名誉回復、社会復帰支援やハンセン病問題の啓発活動などに取り組んでいる。

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HIV/エイズ
HIVとはヒト免疫不全ウィルスのことで、HIVに感染した人の病気が進むと、エイズ(後天性免疫不全症候群)になる。
HIVに感染している人の数は世界では3000万人、日本では毎年1000人を越える。
HIVに感染してしまう原因は
性的接触
母子感染
静脈注射薬物濫用
血液製剤を介した感染

20年前エイズは治療法がなく確実に死亡する病気であったが
現在では、治療すれば死ぬ病気ではなくなった。

しかし、
一緒にいるだけでうつるんでしょ?
蚊やダニが原因でかんせんする?
死亡率の高い恐ろしい病気だよね?
こんな間違った情報が
いまだに存在している
根拠のない情報
これが差別と偏見の根源にある

人はしかし、
自分が危険にさらされるかもしれないことに対して
防衛本能が働く
偏見は一瞬にして生まれる
新しい事態が、本当に危険なのかどうか、はっきりするのに
何十年もかかる場合がある
エイズは20年
ハンセン病の日本の場合80年もかかっている

いや、知識のない人にとって、それはまだ脅威のままだ

最大の敵は、根拠のない風評だ
これを打ち消す正しい知識が常識となるには
多数の人が共有することが必要だ

啓蒙活動がまだまだ必要なのだ





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