谷中が舞台なので読んでみた

谷中銀座は
日暮里駅から歩いてすぐだ
不忍通りに向かって下ってあるく
銀座と言っても、下町の商店街で
魚屋や食堂や雑貨屋などが続く
古い店が多いが、観光客目当ての土産物屋もいくつか並ぶ

乃南アサ
「 いつか陽のあたる場所で 」はこの辺りが舞台になっている、読みながら、好奇心から、あの辺かなあと勝手な推測をしたりしている
「小森谷芭子29歳、江口綾香41歳。2人にはそれぞれ暗い過去があった。絶対に人に知られてはならない過去。ふたりは下町の谷中で新しい人生を歩み始めた。仕事を覚え、人情に触れ、すこしずつ喜びや笑いがで始めた頃ー。
綾香が魚屋に恋してしまった！」

路地の先の明るい陽だまり、ゆったり歩く猫、木戸口に置かれた盆栽などなどの描写に心が和む。
乃南さんは、同じ人間が優しさと、恐さを合わせ持つことを有りのままに描く。だからこそ、最後までドキドキしながら読み切ってしまうのだ。

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