短編集では
様々な人生に巡り会うのだが、いい人生ばかりではないのに、読んでしまうのは、
物語の世界が架空とは思えない切迫感、そして他人事と思えない親近感を持つからかなあ、
引き込まれてしまう時間
たとえ不幸な身の上でも、どこかに救いがある気がする
登場人物に自分を重ね、救いを求めてしまうのかもしれない

浅田次郎の短編集
「薔薇盗人」から
「あじさい心中」
リストラされた男が、ローカル競馬場につきものの温泉地で知り合う、場末の劇場の踊り子との一瞬交錯する物語
リストラされた男は不運で不幸だ
好きな男の子を生んだが男に捨てられ子まで手放してしまう女も不運、古い温泉街の生活から抜けられない不幸
女の優しさだけが際立ちなんとも言えない寂しさに胸が締め付けられてしまう
男は自分はまだましだと思ったかもしれない
いやその先の人生、それぞれを生きていくのだとして、男は女に励まされたと思ったかもしれない
読後、やり切れなさは残るが、その女の生き方のひたむきさに心打たれる。

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