もう旦那の先は長くないと分かり、断酒会に一生懸命通うよりも子供の為に思い出作りをした方が良いかなと思い、2泊3日の旅行を計画して昨日から旅行に来ている。旦那の体調も芳しくない中、車で3時間の所に行来た。終始辛そうで可愛そうだったかなと思ったがなんとか家族で観光して美味しい夕飯も家族で食べることが出来た。旦那、身体が辛いせいもありちょっとしたことで子供にうるさいと注意するのが耳障りだったものの子供と温泉に入ったりと何とか家族で過ごせた。あちこち移動するのも大変なので連泊にしてゆっくり過ごすことにしていた。部屋は値段のこともありダブルベッドの部屋を2つにしていた。旦那は1人。
朝、今日の予定を相談しようと部屋に来てもらうと…顔がいつも以上に浮腫んでいる…。ふらふらしている…なんとなく酒クサイ?…嗚咽をはきながら部屋に座り込むと突然嗚咽と一緒に吐く…ゲロの量は少なかったものの見た目と臭いで泣き出す子供…。お酒飲んだでしょと聞くが飲んでないと答える旦那。
何とかゲロを片付けるが旦那は体調が悪くて出かけられないと言うので部屋に置いて行くことにする。
本人のズボンにもゲロがついたので脱がし、着替えがないのでコインランドリーに行くことにする。
子供らと観光しご当地グルメのランチをし、ホテルに戻ってからコインランドリーに。2時間近く無駄な時間だった…。ホテルの旦那はずっと嗚咽しながら寝ていた。枕には鼻血が。顔色は土気色。このまま死ぬかも…と不安が心をよぎる…。まだ夕方でこのままホテルに、いてもつまらないので外に出る。しばらく楽しい時間を過ごし、夕飯はランチでかなりお腹いっぱいだったのでコンビニおにぎりにする。サザエさんを見ながら子供らと食べる。
子供らがテレビに夢中になっている間に旦那の部屋に行くがドアを開けてくれない。ノックをしてもはいー?と返事が来るだけで開けない…仕方なくフロントでもう1枚カードキーをもらい入る。相変わらず嗚咽が酷い…声をかけ起こし肝臓の薬を飲むよう言うとうん…と言いながらゆっくり起き上がる。が何故か立ち上がり壁に向かって歩き始めた。壁側にあった椅子に登り壁にぶつかると椅子を降り、今度はベッドにのり宙を見つめながらベッドに横になった…その間私は、何やってんの?私はここだよ、薬はここだって、と声をかけたがうん…と言いながら目は宙を見つめていた…。ヤバイ…肝性脳症か…恐怖を感じ、救急車を呼ぶべきか考えていたら眠り始めた。
眠りこける旦那のかばんの中身を見ると…2リットルの焼酎が入っていた…500mlぐらい減っていた。焼酎を見つけると心の中に虚しい…悲しい…腹立たしい…複雑な気持ちが溢れてきた。自分の部屋に焼酎を持って帰り残りは捨てておく。
酒が入っているのでは何も出来ない…。朝まで待とう。子供の所に戻りテレビを観たり温泉に入ったりして過ごした。四六時中旦那の部屋から嗚咽が聞こえ、子供はやだー、うるさい、気持ち悪い、他のお客さん可愛そう…と話していた…。
昨日までは…雨が降ったらホテルの部屋で皆でトランプでもしようかねと旦那と話していたのに…。昨日は旦那も頑張っていたのに…せっかくの旅行、子供らを楽しませようと何とか明るく振舞ったが…不安、恐怖、旅行に連れてきたことへの後悔で心はズタズタに。酒を見つけて怒りも加わり最悪の気分を迎えている。
明日はどうなるのか…最後まで裏切る旦那に絶望しかない…

追記
本当は旅行先から2時間程先の所で断酒会の大会があり、そこに行く予定を立てていたのだ。大会、子供にはつまらないし、長く生きられないなら家族でゆっくり旅行を…と断酒会の大会さんかを参加を辞めていたのだ。行くべきだった…死ぬまで飲む病気なんだ、飲まずにいるためには死ぬまで足を運ばなければならなかったんだ…。とかなり後悔していたのだけど、時間が経ち、まあ大会参加してもその日の夜に飲んだ可能性もあるな。と自分を責めるのは辞めた。未だ本人から断酒会に行くと言ったことはない。