入院が決まり部屋に入り、私と看護師さんとで書類のやり取りをしていると突然また発作が起こった。かなり激しく、あ、あああー、と呻きながら手は反対に反り返り目は上を向いて歯を強く噛み締めた。看護師さんが慌てて腕を抑える。数分の硬直ののち突然脱力、またもや激しいイビキのような呼吸を始める。また数分してまるで昼寝から覚めてまだ寝ぼけているかのように「ん?」と意識が戻る。まだ朦朧として辺りをキョロキョロ見まわす。看護師さんが大き目の声で「〇〇さーん、ここは〇〇病院ですよ、分かりますかー?」と聞くと「んん?うん…」と寝ぼけたように返事をする。失禁もしてしまった為急遽着替えることに。また数分すると意識がしっかりしてきて、「また発作があったよ、びっくりして寿命が縮まったんだけど…」と話すと「うん…ベロが痛い…」と返す。「発作の時に舌噛んじゃったんだね…」としばし会話し帰ることに。
30分かけて帰り、22時頃布団に入り、寝ていると24時頃病院から電話が…急遽来てくれというので行くと先生から噛んでしまった舌が腫れ上がり呼吸がしにくくなっているという…呼吸を確保する為鼻からチューブを入れ、喉も切開するかもしれないという。輸血の可能性もあるということで同意書の書類をいくつか書く。病室に行くと衝撃的な姿の旦那がいた…舌がパンパンに腫れ上がり口から飛び出ていた…嗚咽を吐きながら血が口から吹き出し、何人ものスタッフが忙しそうに動いていた…あまりの姿に言葉を失った…とにかく呼吸が辛そうだったので手を握りながら「大丈夫だよ、ちゃんと先生の言う事聞けば止まるからね、治してもらおうね、頑張ってね」っと声をかけるがとにかく辛そうだったので処置をお願いする。チューブの挿入に伴い精神安定剤をつかうという。できることもないので帰宅。
信じられない光景が瞼に焼き付き布団に入っても一睡もできなかった。