さよならシマちゃん。 | 奇言雑言

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TUGUの脳内再生中のあれやこれや。

今日の朝。

 

朝ごはんを食べている時間帯でしたが

電話が鳴りました。

 

この時間帯の電話というのは過去すべてにおいて

いい知らせだった例がありません。

電話は伯母からで、母が対応しました。

 

電話対応する母の横でやりとりを聞いていたのですが

どうやら伯母の家の飼い猫である「シマちゃん」に関することのようでした。

 

真顔.。○(この時間に電話してくるのだから緊急だよなー、シマちゃんどうした?)

 

シマちゃんという猫は。

彼是12~13年ほど前になりますが、散歩に出かけた田園地帯を流れる

川で保護した猫です。

 

他の兄弟たちと共に朝から降り続いた雨で増水した川に

誰かが捨てたのです、、、、。

 

懸命な捜索の結果。

 

保護できたのは、シマちゃんだけでした。

 

7月とはいえ、気温が低くてその上

どれだけの時間、川の水に浸かっていたのか

ブルブルと震える手のひらサイズの小さな命に

「絶対、助ける。絶対、幸せにする!」と思ったんだけど

 

先住猫との相性が最悪で。

 

元気になったのは良かったんだけど、毎日家の中で諍いが、、、。

そして、大人猫達の大人げの無さ。(当時、すでに3匹の猫がいました。)

大人相手にまったく1歩も引かず寧ろ、立ち向かうその気の強さに

 

保護はしたけど、飼育は諦めねば、、、、ということに。

 

里親探しもなかなか進まず。

どうしようかと思っていたら伯母が名乗りを上げてくれました。

 

伯母宅には、年老いたオス猫のタマがいましたが

タマは温和で、その上、高齢だったので喧嘩にもなりませんで。

お爺ちゃん猫と子猫は、すぐに仲良しに。

 

爺ちゃんと孫のような2匹の姿に和んだものでした。

 

タマはその数ヵ月後。

シマちゃんをしっかり躾け、虹の橋を渡りました。

 

シマちゃんは、爺ちゃんの言いつけをしっかり守って

その後も、伯母一家で暮らしました。

 

年に数回。

伯母の家に行くたびに

「シマ~、元気かい?大きくなって~!」

「お前を保護したときは、こーんな手のひらサイズで、、、、。」

 

という親戚の叔父・伯母がいつまでも子供のころのことを

蒸し返してくる、アレをしてくる心境がわかるほどに

可愛い猫でした。

 

・・・・・・・・

伯母との電話を切った母が

「シマちゃん、死んだって。」と言いました

 

やっぱりなー、、、、。とは思いましたが

 

「え!いつ?なんで?!」と尋ねました。

 

シマちゃんは。

先月にも伯母の家に行ったときは

元気でいたのです。

ムチムチとした体に、柔らかい手触りの良い毛。

アメショの雑種で骨格が大きくてメスなのにガッチリしていました。

 

大きな病気もしてないし、毎日外に遊びに出かけて

汚れて帰ってくる、、、、。

 

異変があったのは、3日ほど前。

 

それまでは、いつもどおりのシマだったのだそうで。

獣医へ連れて行って検査して、判ったのは・・・・

 

心臓に、腫瘍ができているということでした。

もう、どうにもできません、、、。

 

昨日の夜、静かに寝ているシマに伯母が声をかけて

なでてあげて。

 

朝、伯母が起きたときには、

もう、硬くなっていたそうです。

 

伯母一家の『シマロス』は

結構なもんだとおもいます、、、、。

 

保護したオイラも母も、やっぱりショックですからね。

お花を持って電話をもらった数時間後にはシマに会いに行きました。

 

ムチムチとした体。

撫でるとやわらかい毛の感触。

シマです、、、。

 

いつもの、シマがそこにいました。

違うのは、もう鳴いてくれることは無いってこと。

 

シマのことだから、もうこの辺をうろうろすることなく

とっとと虹の橋を渡ってのんびりしていることでしょう。

 

あっという間に旅立ってしまったので

シマのご飯がたくさん残っているんだよ、、、。

だって、死んじゃうなんて思わないから買い足したところだったのに。

 

って、ごっそり棚から出してきた。

モンプチのパウチと懐石。うちの子たちが食べたことが無いおいしいやつ!!!

ペットキャリーも、まだキレイだからって。

 

あんたん家、ちび輔が2匹いるんだからこれから必要だろ? て。

 

ええ、うちの猫達は。

生後4ヶ月を過ぎ、そろそろ去勢のタイミングが近く、、、。

 

キャリーケースは1個しかないんですが

「2匹入れるよね。」って思っていたらなんか、成長速度が

すごくて、もう、、、、2匹無理じゃね?ってなことを

思っていたところでした、、、、。

 

さよならをして、落ち着いたら時間作って

お茶でも、ご飯でも、ね?

 

と伯母に声をかけて

「ちゃんと、寝てね、なにか楽しいことして落ち込まないようにね。」

 

だって、

伯母になにかあったら、シマが悲しむじゃん。

 

帰宅後。

 

我が家のネコ共の反応。

 

生まれてはじめての、他猫の、、、、しかも、メス猫のニオイが染み付いた

キャリーケースに興味津々、、、、!!!!!!!!

思春期真っ只中ですから。

異性に興味シンシンデスヨ。

 

昼ごはんを中断するほどの勢い。

食欲よりも、性欲勝っちゃうのって、若いよねーwwwwwwww

 

シマちゃんは、12歳ぐらいだから、、、、人間で言うと

熟女さんですから。

 

しかも、アメショの雑種だから。ハーフです。

 

ウチの猫ども、、、、。

うーん、、、、日本猫なんだろうけど、骨格がすごいガッチリしてて、、、。

筋肉質でゴリゴリなの、、、、。

洋猫も入ってるのかなー?

あとなんか、体毛がすごく短いの。

 

その辺、「気になるニオイ」なのかも?

 

外猫のナガナキにも最近ものすごく反応する。

その反応が

「あ、アニキー!!!「きゃー!アニキー!!!」なのか

「あ!父ちゃん!?」「父ちゃんだ!父ちゃん父ちゃーん!!」なのかは

わかりかねますが。

 

窓の外を鳴きながらナガナキが通ると

テンション、アゲアゲです。

 

他者に興味がわき始めたのは、大人になっていく通過儀礼だよな。

 

隣の家の人が玄関開け閉めするたびにドアベルがチリチリ鳴るんだけど

「これが鳴ると、誰かが出てくる。」というのを理解してて。

 

ドアベルが鳴ると、窓に張り付く。

 

なんかそういうおもちゃみたいで

面白いです。

 

死んでいくものと、生きていくものが

交差して、生きてるってのは。

 

何かに興味を持って前向きに歩むことであると

 

猫達から改めて教わったのでした。

 

悲しいだけじゃ、心が死ぬから、みんな。

楽しく行こうぜ。

 

それじゃまたのー。

ばいばい。バイバイ