45番サイト、と言われたが、初めての山のキャンプ場。案内板を見逃したようで、
奥へ奥へと走る。どこにも番号札が見えない。山の奥へ進んでいたようで、迷ったのだとわかったが、方向転換が難しそう。どっかに抜け道があるかも。。。と思いながら走り続けたが、冒険はやめて、戻ろう。
やっと番号札を見つける。一人当たりのスペースがとても広い。
車を横付けにできるのがありがたい。
ひとり用の簡易テントをポンっと放り投げると、こんな風に
テントがたちまち形になる。何もわからないまま、とりあえず
買ったのだが、もう少し広いのを買えばよかった。
四隅にくぎのようなものを刺して固定すると、たちまちひとり用
のへやができる。テントで寝る気はなく、車中泊なので、
車の中の荷物をあれこれ、テントの中におろす。暑くて暑くて
汗が滝のように流れる。陽が落ちて涼しくなるまで、あとどれくらい?
静寂を望んでいたのだけど、家族連れが何組か下の方にいて
子供たちの楽しげな声が、夜遅くまでにぎやかで、姿は見えないけれど
私まで彼らのイベントに加わっているような気分だった。
彼らのにぎやかな声に合わせるかのように、鳥がさえずり、笑ってしまう。
子供らの声と鳥のさえずりを動画にとったのだけど、upの仕方がわから
ないのが残念。
そうこうしている間に、すぐ隣のサイトに、若いカップルが来た。
立派なキャンプ仕様の車で、立派なテントを張り、ソーラーパネルも6枚ほどセットして、まるで一軒の家のように、テント周辺を飾りつけていて驚いた。冷蔵庫も冷凍庫も完備していて、私のように電源を持たない初心者とは快適さは雲泥の差がありそうだが、あれほどの手間暇かけて設営しているところをみると、ここに何泊もしていくんだろうな。
二言三言交わした会話によると、彼は釣りの動画サイト?と提携を結んでいるので、車中泊やアウトドア生活は、そのためでもあるとのこと。趣味と実益を兼ねているんだろうな。隣同士なので、何気に聞こえてくる二人の会話の仕方など、とても穏やかで優しくて、そういう二人の(犬もいたので、三人?か)関係性を感じるだけで癒される気がした。
このキャンプ場はサニタリーも充実していると聞いていたので、シャワーに行ってみたが、壊れていて使えなかった。ざんねーーん。
サイトが90位もあるので、もう一か所、シャワーが使えるところがあるのだが、ここから見えてはいるけど、遠くてとても歩いていくのは無理なので、シャワーはあきらめた。それでも、車内で水で体をふいて着替えるだけでもさっぱりした。
エンジンをかけて車内が冷たくなったら、どんなにいいかと思うけど、キャンプ場でエンジンをかけるのは、マナー違反と聞いたことがあるので、我慢我慢。
エビを焼いて食べようと思って氷につけてきたのだけど、あまりの暑さに、火を起こす気にもならず、食べる気も減退してしまったので、大きなエビは、野菜も添えて隣の若者カップルに食べてもらうことにして、私は熱中症にならないように、とりあえず氷水をガブガブのみ、パイナップルとトマトでお腹を満たすことにした。
陽が沈んだら、急にひんやり涼しくなり、きもちよくなった。
(隣のサイト) 向こうに見える建物は、シャワー、トイレ、洗い場など
11時近くになって、ようやく子供たちのにぎやかな声もしなくなり、外に出してあるディレクターチェアにふんぞり返って、空を眺めると、お約束のように星がいっぱい。ジーっと見ていると、いたずらっ子のような星が一人いて、その星は、まるで鬼ごっこのように、別の星を追いかけていた。流れ星でもない、不思議な動きの星だった。
(77歳 喜寿の誕生日を記念してひとりキャンプへ)