八郎潟HBA参戦記~TUGARUは今日も釣り日和~

八郎潟HBA参戦記~TUGARUは今日も釣り日和~

 青森 弘前 津軽 八郎潟 東北 東日本 ブラックバス バスフィッシング バス釣り バス deps ルアー 十和田湖 ヒメマス ラーメン 西海岸 陸奥湾 ライトジギング 海釣り 

 八郎潟で開催されているバスフィッシングトーナメントHBAで年間優勝を獲得するために日々精進している様子を配信していきます!
HBAに参戦してみたいと考えている方や、八郎潟釣行を考えている方の参考になったら幸いです! 
もちろん、青森のいろいろな釣りにもチャレンジしご紹介していきます!
Amebaでブログを始めよう!

トーナメントに参加してもう何年になるだろうか。



未だに朝何時起きがベストなのかわからない。



とりあえず4時15分アラームで目覚め、周囲で寝ている選手達の様子を伺う。



が、しかし。



誰も起きていた事がない。とりあえず4時25分にアラームをセットし直し、再び横になる。




4時20分頃、気になって全然眠れなくて再び周囲の様子を伺う。



起きない。さては皆んな、ゆっくり目タイプの住人。




少し早くてもいいか。ゆっくりコーヒーを楽しみたい。




結局4時22分に出発するのがルーティンに。




もっとこうスパッと目覚めてサッと会場に向かいたい。





4時15分に起床する事としちゃえばいいのか。




しかし、少し早すぎる気も。




そんな事を考えている横で朝日が登った。




HBA第5戦 ノリーズカップの朝。




暑くなるかもしれないから短パンを積もうかと考えていたが、外に出ると防寒着を積み込むのが正解だったと悟った。



雲一つない空に、ドス黒く光る月から発せられた何かしらが大地を冷やしたのだろう。




ここ最近で1番の冷え込みがコタツみかんの記憶を甦らせる。




さて、今日はどんなプランで行こうか。




晩秋の八郎潟、釣り方に関しては全く迷わない。




deps『イヴォークシャッド』
deps『リバウンドスティック5インチ』



この2個だけ投げていれば釣れる。




これは間違いない事実。




問題は何処に投げるか、それだけを考えていればいいのだ。




よって普段より迷いが少なくなる分、シラフは秋が得意だ。



今シーズンのHBAでは1つのこだわりというか、ある種意地になってやってきた事がある。





川以外の釣果だ。




ここ最近の八郎潟はとにかく川絡みの釣果が目立つ反面、承水路や本湖の大潟村サイドから雰囲気が消え失せていた。



水が変わったのか。ベイトはいる。ザリガニは見ない。




ただ、どうしても納得が出来なかった私は、湖全体の状況を把握する事ができるトーナメントの中で、承水路を主戦場にする決断をした。




結果だけが求められるトーナメントシーンにおいてこれは間違った判断であることは知ってる。



しかし、未来を考えるとこの大きな変化を理解する事は必要な事だと考えた。




そしてここまで4戦。一回休んだから3戦か。




全くもって残念な事になった。




やっぱり水なのか。そもそももう打つストラクチャーが無くなったっていうのもあるし、ザリガニが引っ越したのが主要因なのか。




迷いは深まるばかりであったが、第5戦は間違いなく川に入らないと勝負にならない事だけはハッキリわかった。




馬場目川だ。勝つなら、馬場目川。




馬場目は基本的に水温変化が激しく、この時期は真っ先に水温が下がり始める為、選手達の選択肢から消えやすい事は過去の経験から明らかであった。




が、馬場目だったか!やられた!と感じる事が多いのも、この時期なのである。




スタート直後、帽子が飛ばされ救助に向かうという謎の凡ミスがあったものの、念のため承水路で僅かに可能性があると感じていた場所を2箇所チェック。




1箇所目、沖の石周りで糸が弾け飛ぶスーパービッグバイトが出現したが、糸が走る事は無かったし、春先からやりとりがあった相手である事は容易に判断できた為、今度またねと行ってさっさと馬場目に入った。





案の定、馬場目には誰もいなかった。




当然だ。




湖全体の水温は16度前後。より温かい水を求めるべき時期に、馬場目は14度前後だ。しかも週内に雨が降ったときた。




河口には陽気な鯉釣りのおじさんがいた為、少し入ったところからスタート。





よし。釣れない青白水色はしていない。




あおこフェンス付近まではベイトの量が少なかったため、サッと見切ってあおこフェンス設置用コンクリートへ。




リバウンドスティック5インチの1.8gネコリグをキャスト。




沈み木前でしつこくシェイクしているとプンっと糸が弾けた。




1本。30ちょいのやつだった。




小さいな。でも、このサイズが口を使うならいけるな。




とりあえず上流を見に行こう。




JR鉄橋を目指し川を登るも、青橋前でちょうど鯉釣り師がキャストを開始していたので、一旦降ってポンプを見る事に。



ポンプはないな。水がひどい。



しかし、ラッキーなことに河口の陽気なおじさんが片付けを始めているではないか。




ここやってもいいですか?



いいよ!



釣ってみてくださいよ!




おじさんの影から、犬の散歩中だと思われる地元の方が3人ほど出現。




釣れてますか!?



それトイレどうするんですか!?




しばしトークショーと同じテンションで会話を楽しみ、再び遡上。ベイトはいるが、雰囲気がない。






満を持してJR鉄橋にたどり着くと、水温は13度前半、ベイトもパラパラ、あまり良くない。



赤橋付近かな。とか考えつつイヴォークシャッドをキャストし、何気なく水中を見ると、バスが1匹出現。





お!





長いがすっかり痩せたバスがゆっくりふらふらっと泳いでいる。



そしてその先にたまたまルアーがある。




これ、食う気配はゼロだけど間違って食ってくれないかな。




じっと息を殺し、魚の動きを見る。




するとどうだろう。ルアー付近で動きが一段とゆっくりになった。




ただ、魚体でルアーが隠れる位置に魚がいる為絶妙に見えない。




どっちだ。走らないし多分食ってないよな。ダメ元でちょっと動かしてみるか。



糸を悟られないよう、やさしく、それはもうやさしくルアーを動かしてみる。




動きに合わせて魚体もこっちを向いてくる。




なんと食ってる。イヴォークシャッド、ハーモニカ食いだ。




ラッキー!しかしちゃんとフッキングしてないしバーブレスだし怖い!




フックが2本バッチリかかっていた事は確認できたが、久しぶりのビッグサイズに動揺を隠せない。




慎重に!慎重に!




全然抵抗しないバス相手に、バタつく船上。



網だ!サイドワインダーランディングネットだ!




なんとか網を手にするも、今度は謎のドラグがズルズル現象が出現。





まずい!糸がだるんだるんだ!おわた!




しかし動かないバスからフックが外れる事もなく、やりとりは継続。




その間、なぜかランディングネットの存在を忘れ、ハンドランディングの体制に。





切り返す。バスを泳がせ切り返す。





とにかく切り返す。




もう一回。慎重にもう一回。





合わない。





バスと僕の呼吸が全く合わない。掴むタイミングがわからない。




トーナメントの魔物だ。





バラしたくない気持ちが強すぎて普段できている動作を困難にさせる。






まだ切り返す。永遠に切り返す。





もうバスもシラフもクッタクタだ。





もうあげてください。




バスの方から掴みやすいように調整してきた気がした。




なんとかとった。紙一重。紙一重だった。






46センチでキロちょいしかない冬の魚をゲット。





あと1匹。あと1匹。






その後、糸を弾くバイトが3回出るものの、2回は走らないし1回はすっぽ抜けでタイムアップ。












尚、やはり川以外は終了していた模様で、お立ち台は4名が川、残り1組は鉄板の鳥島付近の釣果であった。





そして運良くその1人に。











5位だ。ちょっと恥ずかし目の2本で5位だ。





2本で5位だったくせにインタビューで喋りまくって最終戦に花を添えた。





たくみさんの喋るスペースさえ与えずに。










あと3時間あったら多分勝てた件。









釣り道具をいじっていると、娘が決まってイカ刺しが晩御飯に登場する前提で、とにかくパパは夜からいなくて良いから釣りに行って、あわよくばイカだけを置いてまた釣りに行けば良い、平日は大体残業したらいいというオーラで話しかけてくる。




ふ。





こんなにもイカを愛しているなんて親譲のできた娘じゃないか。





HBAの前日であったが、娘から発せられる何かしらの気配を出来るだけ感じないようにしつつ、パパは海へと向かった。






南東の風10m。





駄目かもしれない。エギングで10はないだろ。ましてや秋イカシーズンの開幕戦。





負の感情が浮かぶたびに空を見つめ深呼吸していたら一瞬でフィールドに到着した。





ナイスビュー。





久しぶりの海は変わらぬビューと、白髪混じりの波がパパを優しく抱きしめてくれたように感じられた。





辛うじてやれそうだ。




秋イカ開幕戦なので、ごろた石と藻が点在するほぼほぼサーフ的なドシャローエリアからスタート。





藻が絡む、つまり産卵エリアで今年の孵化状況を見るのが目的だ。釣れないサイズであっても状況を目視で確認できる事を学んだのだ。




記念すべきシーズン一投目。










2022 deps webメンバー限定販売

『エギングモデル』

これに3号のエギをつけて目視で確認できる石や藻で出来たポケットを通すイメージでキャスト。

ポケットにストンと落としてみたりしたいから3号以上のフォールスピードが必要、目視で見える範囲しか探らないので3.5号以上はいらない、ということで3号。

シャローだけどシャロータイプは使わない。

爆風だと特にだが、ラインスラッグのコントロールが難しいからルアーが遅いと釣りが難しくなっちゃう。






基本的にラインが着水後すぐにしゃくってスピナーベイトの水面直下引きみたいな感じで巻きで探る。






残念ながら1投目でイカからの反応はなかった。






駄目だな。少し歩こう。





1番豪華なルートを1投見切りでどんどんエリアを変えて、広大なサーフエリアに答えを問う。






全く来ない。全く出てこない。






あれ?今年少ないのかな、という不吉な予感をキャッチしつつ、次のエリアを目指した。






ごろた石エリアから、スリッドが入った磯エリアに来た。





風が吹いたり初期段階であったりもあるが、状況関係なく、そもそも好きっぽいスリッド。






案の定キャスト前からイカが見えてる。






残念ながら去年見えてた量のレベルには程遠いが、とりあえずサイトフィッシングをスタート。






普段からサイトフィッシングに憧れ、恋焦がれた私は、サイズとか釣り方とか最悪イカじゃなくてもいいからサイトフィッシングで釣りたいのだ。






早速エギに気がつくイカ。






人で言えば保育園位の年頃だろうか。

好きな食べ物は出来たかい?

ちょい沖は危ないから恐る恐る行くんだぞ。






エギにスッ、スッ、とアプローチしてくるイカとのコミニュケーションを楽しむ。






やっぱり楽しいな。エギング。







猫じゃらしで猫と遊んでいる時の9倍は面白いな。







同じイカが飽きるまで3号で会話を楽しみ、私はスッと2.5号にエギをチェンジした。







さて、さて。







しかし、そんな手はお見通しですよと下心を見透かしてくるイカ達。





君達は本当に産まれたてなのかい?






釣れそうで釣れない、繁華街的な所の空気感を察知した私は、すぐさまエギのサイズをチェンジする。






ホーマックで買ったどこの商品かもわからない1.5号のエギだ。






釣りを開始した時間は午前10時過ぎ、既に多くのエギを見てきたイカ達は一般的なアプローチにウンザリしたのだろうという事で見慣れない1.5号。




1投目。













秒。パツイチで秒だ。





釣るのかよ!そんな声がイカから発せられた気がした事さえ気のせいだと思って、晩御飯の準備をスタートした。












1.5号にした瞬間からイカ達の動きが変わった。





エギを奪い合い、誰かがスミを吐いても逃げないのだ。






同じスリッドでキープサイズを晩御飯分確保し、14時半に自宅へ向けてパパは走りだした。










イカ達と思い出話に花を咲かせながら。







娘との会話も結構はずんでパパは嬉しい件。















前田さんからの着信を2回ナチュラルシカトした直後、鬼軍曹の着信にレスポンスよく折り返した僕に、当然の如く説教部屋行きが確定しましたという事実だけが告げられた。




2022年5月15日。




7m程の南西の風と、思うように動けない倦怠感が全身を包み込み、冬の記憶だけが鮮明に蘇ってきたこの日の事を、僕はここに書き記しておく必要があった。




そう。




depsカップがやってきたのだ。





2年ぶりにやってきたdepsカップ、気持ちの昂りこそ初年度に近いものがあったが、それ以外は2年のブランクさえ感じさせない、いつも通り、depsカップであった。



いつも通り、カレンダー上で僕と一緒にdepsカップへ向かう傘。




いつも通り、電話越しに聞こえる久保さんの優しい声。




いつも通り、depsとの温かい時間。






4月末に八郎潟バスと2年ぶりの再会を果たした僕は、depsカップに向けてプランを練るところからスタートした。




バスとの再会は三種川。





4月末時点で水温計は16度を指し、この時期では珍しく、子供達が沼エビチックなピンピンしているやつを岸際に追い込んでいるのを、目視で確認できるレベルの環境がそこにはあった。




今年は思っていたより早いぞ。





岸際なんてどうでもいい。握りかけたデスアダー3インチジグスピナーを振り払うように僕はつぶやいた。





僕は躊躇いなくちょい沖の木をめがけてBカスタムをキャストした。





1発解答、躊躇いなくBカスタムひったくっていく友。
















久しぶりに見たら少し太ったね。最近走ってないの?





再会を祝したパーティーの宴もたけなわ、相変わらず片付ける素振りも見せない友は、カーペットに何かしらの残骸だけを残して帰っていった。




間違いない。これだ。




僕は確信を持って先へ進んだ。





間も無くであった。














間違いない。





ちょい沖の何かにぶつけてドン。春だ。八郎潟に春が来てる。






教科書通りのこの一本が僕の気持ちを決めた。






その後5分おきにBカスタムをトゥンしてくる友には既読をつけないよう注意を払いながら、様々なアプローチを試すも結局は何かにぶつけない事には何もおこらない。





早いが、簡単ではないな。魚のサイズダウンも早い。






depsカップ当日には田んぼから代掻きの水が入り、カフェ的な八郎潟スタイルになる事は想定の範囲内であったが、風の強さは想定したくない出来事であった。






ビッグバスをとるなら水温がプラと同じくらいであろう馬場目で2週間前のパターンをそのままやればいい。





今となっては安易な考えであったが、やれる自信はあった。





2日前に雨が降らなかったら、だ。






冷たい雨と風に怖気付いた僕は、4枚目の北を切るためだけに三種川を目指した。






地獄待ち。安牌を切った僕が見た景色は土曜3時カブセンターの精肉コーナーばりの混雑具合であった。




良いところが1個も空いていない。




それにどうだろう。水温も低いし風も当たってる。あとなんか賑やかな雄叫びがきこえてくる。




バックシートで竿を振る、ノンボーターエントリーで奇跡的にだれの船にも乗らずに残ってたペペロンさんに向かって僕は言った。




飽きた。三種飽きた。





誰よりも遅く入った僕は、誰よりも早く川を後にした。





本湖の川にはもうたどり着けない。川で釣れるのは皆んな知ってる。なら承水路ノーマークじゃね?




というその場のノリで三種川河口からちょい下のリップラップへ入る事に。




水温が18.6度ある。水もめちゃくちゃいい。





ペペロンさん、キタこれ。釣れた!




地獄を見た事など忘れ喜びをぶつけ合う船内。





プラで感触が良かったというか、あわよくば友が釣れるBカスタムの木にぶつけパターンで釣りをスタート。




ペペロンさんはコリガンかイヴォークかどっちか投げてる。僕らはあえて聞かない。





ここでも答えは一瞬であった。


















友よ。我が友よ。





何かにぶつけた直後に訪れるゴゴゴッといういかにもなお知らせをしっかり聞いてフッキング。







100点。これは気持ちがいい。







折角パターンを教えてあげたのに無視してコリガンかイヴォークを投げていたペペロンさんの手が動く。







Bカスタムだ。







なんとカラーまで被せてきた。







しかし人見知り気味の友は被せカラーから外した僕のデッドグラスに興味を示す。







2匹目だ。2匹目の友は僕とセンスも合う。






これは今日爆釣の気配。





我を忘れ、ペペロンさんに友から便りもないことも忘れ、一心不乱にBカスタムを打ちまくる。





が、その後は誰も訪れず。





終わってみればやはり川が強い結果であったが、承水路が予想以上に厳しい状況である事も理解できた。





むしろ承水路の方が気になる。





数年前まで必ずあったライプウェルの底にたまる赤い爪も、あった筈の葦も、鳴り止まなかったフィッシュアラームも、2年という月日の影響かこの日は見る事が出来なかった。




確実に八郎潟は変わっていってる。




やはり正解に辿り着くと2キロクラスが飛び出してくる勢いはそのままに、知っていた何かが失われて、僕らが知らない何かが飛び出してきている気配を感じる事が出来た。



まだ見ぬ釣り方。まだ見ぬ魚。




フィッシングプレッシャーが極限まで低下した八郎潟、レコードクラスのメモリアルな一本に出逢えるとしたら今なんじゃないか。




レジェンドが定期的にアピールしているレコードを破るには今なんじゃないか。




たった一回のトーナメントが平和ボケした脳の電源に火を灯した。




やっぱりHBAはめちゃくちゃ面白い。




いつも通り、変わらない戦友達。




いつも通り、変わらない悔しさ。


















いつも通り、お立ち台のインタビュー係。











早く新しいテラタに入ってみたい件。