博士論文の英文校閲 | ニュージーランドめし

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ニュージーランド南島の田舎ダニーディンで、大学の博士課程で生態学を勉強しつつのっぺりと暮らしているアラサー学生のブログ。ニュージーランドでの節約食生活や学生生活について書いてます。

博士論文の原稿を一通り書き上げ、現在見直し中です。指導教官A(ドイツ人)は英語ネイティブでないからか、そんなに私の英語を細かいところまで直さないのですが、指導教官B(オーストラリア人)の英文校閲が厳しい。

私の英語は「複雑な事柄も説明できるが、自然な表現でないことが多く、すんなりとは読めない」というレベルです。なので、「意味が分かれば十分」が基本スタンスの非ネイティブが見るとそんなに問題を感じないようですが、ネイティブは、「文の大意は分かる」というレベルの英語でも、やはり不自然なところを直したくなるようです。

同じ英語でも細かいルールは地域で異なるため、イギリスに長く住んでいたドイツ人指導教官が直した英文を、さらにオーストラリア人指導教官が直す、という事態もしばしば。

 

じゃあネイティブの指導教官のみ、または非ネイティブのみ、のどちらかだったら今より楽だったのか?

論文のやり取りだけならネイティブ指導教官のみのほうが楽かもしれません。いくら英語がうまい人でも、非ネイティブは自分の母国語に影響された英語を書く傾向があるので、「英語として問題はないが癖のある文章」、になります。

私のような、「わからなくはないがわかりにくい部分の多い英語」しか書けない人が、そういう癖のある英語を書く人に英語を添削してもらったり、彼らの英語をまねると、よりわかりにくい英語になるもようです。なので、一貫してネイティブに添削してもらったほうが楽かもしれません。

 

しかし、PhDの過程全体を通してネイティブの教官のみとやっていくとなると、それはそれで大変だと思います。ネイティブは英語の下手な学生の対応に長くは耐えきれないことが多いので、英語ネイティブの教官と一対一のミーティングは結構つらいです。

まず、自分がある程度の速度で英語が話せるようになるまでは全くコミュニケーション取れないです。私はNZに来た当初、IELTSのspeakingのスコアは6(英語圏の大学院に入学するのに最低必要とされるレベル)でしたが、NZ人の教官と全く会話できませんでした。

ネイティブはこちらがゆっくりしかしゃべれないのを最後まで待てない人が多いので、焦ってるうちにあちらが話し始めたり話題を変えられてしまう。。。

特に、もともと早口な人は本当に待ってくれない。

 

一番楽なのは当然、自分の母国語(日本語)のネイティブが指導教官であること、つまり日本人指導教官を選択すりゃ楽ですが、そんなら留学なんかするなという話。