感情などない | 新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿区四谷でトレーニングジム「ファンクショナルトレーニングラボ クエスト」を経営、TRXシニアマスターインストラクター、ファンクショナルピラティス/マスターエデュケーター、美圧ヨガ創始者、パーソナルトレーナー、セミナー講師 etc。そんな私の日常を書きます。

ワークアウトで僕が一番大切にしていること。

「感情を持たない」

ツラさ、キツさ、不安、惰性、サボりたい、やめたい、これ苦手、こんなことをして何になる?、あんなこと、こんなこと・・・

それらのネガティブな感情、感覚、その全てを捨て去ることです。

ファンクショナルトレーニングをしている時、僕は全身のあらゆる器官、細胞の感覚に脳の神経を張りめぐらせます。

だから目線も動かさない、表情も変えない、呼吸も乱さない。

自分が決めたベストの動きをするためのマシンになる。

マシンは決められたミッションを遂行することだけに存在意義があり感情などありません。

そういうマシンになりきります。


トレーニング効果を出すためには過負荷をかけなければいけない。

動作習得、技術習得とは「できないことをできるようにすること」

だからと言って「絶対やってやる!オレは負けない!」などという感情は人が発揮できる最大の能力を出すためには邪魔になるのです。


僕は幼少期から武道・格闘技を続けているのでわかります。

人を殴る・蹴る・倒すのが格闘技。

それは戦闘、ケンカの延長にあるスポーツです。

でもそれがスポーツであっても実戦であっても人と戦う時、倒したい・勝ちたいという欲も憎しみや怒りも邪魔にしかなりません。

人という生物の意識と能力を断ち切る「戦闘マシン」に@なれるからこそ苦しい稽古で培った技を出し切ることができるのです。

だから「格闘家の試合前のトラッシュトーク」は好きではない。

嫌いというより「わかってないなぁ」と思うからです。


もちろん僕も人間ですからファンクショナルトレーニングでも格闘技でも、人から辛いと思われるようなプロセスの中で感情をが持っています。

でもそれは自分が進化・成長する喜び。

トレーニングや稽古そのものが好きでそれができていることの幸福感。

健康な心と体を持っていることへの感謝。

つまり全てはポジティブな感情。

ネガティブな感情は正確な脳と体の連携を狂わせますが、ポジティブな感情はあらゆる行動に対するモティベーションになります。


それって実はトレーニングだけではない。

ビジネスでも人間関係でも、人生のあらゆる局面で共通する心理だと思っています。

生きていたら嫌なこともあるし、苦手な人もいるかもしてない。

でもそれを無理矢理ポジティブに捉えることができないなら・・・

ネガティブな感情などない、マシンになれば良い。

そうやって行動をやめないで続けていくうちに、ポジティブな感情が芽生え、最大限の能力を発揮できるから「嫌」でも「苦手」でもなくなってしまう。


僕が武道・格闘技、そしてワークアウトを通して学んだことで最重要なことはそのことだと最近つくづく思うのです。

だから多くの人に言いたい。

「人の恐怖や怒りなどのネガティブな感情に働きかけることを目的としているメディアやSNSから距離を置いて、自分の内面に目を向けよう」

「誰かのためでもなく、承認欲求を満たすためでもなく、自分自身の最大の能力を発揮することを学ぶために何かをしよう」

もしそれがワークアウトなら、そのプロとしてこんなに嬉しいことはありません。