ラテラルサポートで安定性と爆発力を | 新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿区四谷でトレーニングジム「ファンクショナルトレーニングラボ クエスト」を経営、TRXシニアマスターインストラクター、ファンクショナルピラティス/マスターエデュケーター、美圧ヨガ創始者、パーソナルトレーナー、セミナー講師 etc。そんな私の日常を書きます。

今日は午前中、プロボクサーの方のパーソナルセッションがありました。
今日のテーマは「ラテラルサポート」
横方向で身体を支持する力の発揮について説明し、トレーニングしました。

これはさまざまなスポーツでも有効な身体操作なのですが、ボクシングの場合オーソドックス(左足前構え)の場合は右のラテラルサポートが強く働く事であらゆる局面で有利に働きます。

例えば
1.遠い間合いからのジャブでの踏み込み
2.下がりながらのカウンターの瞬間的な小さい踏み込み
3.相手からは予想できない前足の移動方向の変化
4.接近戦でのショートクロスやクローズドアッパーのスピードと威力
5.クリンチで押し負けない&崩せる足腰の使い方
などなど

なぜ今日このテーマを選んだかというと、先週のセッション以降その方がLINEで送ってくださったガチスパーの動画を見て、「ラテラルサポートを意識すれば今の問題点は解決し、さらに強くなれる」と分析したから。
逆にいうとそれができないのに小手先の技術を学んだり単なる筋強化をしてもこれ以上強くはなれない。

そのため今日は「ラテラルサポート」の原理と実戦での応用について説明し、実際にその技をデモで見せてから、エクササイズに取り掛かりました。

エクササイズではサイドプランク&サイドベント、サイドプランク&アブダクションなどの基本中の基本から、腰に付けた専用ベルトにレジスタンスコードを装着して横方向からの負荷に抵抗しながら実際に「プッシュシャッフル」というフットワークをジャブのモーションを入れて行う実践的なドリルまで、5種類ぐらいを段階的に実施しました。

そして最後に「ラテラルサポート」の働きを意識しながらシャドーをやってもらうと
「あれぇ?全然違うぅ!」
「なるほどね!そういう事かぁ!」
とご本人がその変化に1番驚いていました。

そして帰り際ジムを出る時もなんだか独り言で「うわぁ、楽しいぃ!」と。

アスリートでも一般の方でもお分かりだと思います。
人は真剣に何かを求めてがんばっている時は、その探求には終わりがない。
その過程で伸び悩やんだり答えが見つからないような苦しい時期が必ずある。
そういう時にそれを打破するようなヒントが見つかれば、暗闇にいて急に明るい道が開けたような、そんなワクワクを感じるはずです。

そのスイッチが入る瞬間、それは「ワォモーメント」であり、僕がパーソナルセッションでもセミナーでもチームトレーニングでも最も大切にしている事。

今日、きっとその選手にはその方だけが見る事のできる明るい道が見えたはずです。
そうであれば今日のセッションは僕の計画通りの成功。
さぁ、その選手は今日の実際のボクシングジムでのジムワークでどんな動きをし、さらに何を発見し、それを次回のセッションまでに僕に伝えてくれるのか?
たぶん今日の夜にLINEが届くかな?

楽しみです!