グリップを握るということ | 新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿区四谷でトレーニングジム「ファンクショナルトレーニングラボ クエスト」を経営、TRXシニアマスターインストラクター、ファンクショナルピラティス/マスターエデュケーター、美圧ヨガ創始者、パーソナルトレーナー、セミナー講師 etc。そんな私の日常を書きます。

昼のブログでも書きましたが、ファンクショナルトレーニングでは握る感覚と握り方そのものを強化するという話。

 

正しい握り方でグリップを作りエクササイズをすると、それが握ることそのもののトレーニングにもなるのです。

 

ではあなたがものを握る時、どこで握っているという感覚なのでしょうか?

 

ほとんどの方は握るという動作を考えた時、このように手のひらで包み込むイメージを抱くでしょう。

 

 

こんな感じですね。

 

これを下の画像のように指に挟み込む感覚で握ってみてください。

 

 

明らかに後者の方が強く握れる感覚があるはずです。

そして手首から肘、肩、体幹まで安定するのを感じるでしょう。

 

今日僕がトレーニングで実践していたように、プル系エクササイズでのバーの握り方は基本的にはこの方法です。

このグリップで握ると、強い握力を簡単に維持できるようになります。

ただそのためには指の関節の可動性そのものが必要です。

 

まず指のDIP関節(一番先端に近い第1関節)とPIP関節(第2関節)から強く握り込むように曲げる練習をします。

 

 

次に

 

さらにMP関節(指の付け根、手のひらとの境目の関節)から曲げ、

 

最後に手の甲の側のDIP関節とPIP関節の間を親指で強く押さえます。

 

空手でいう「正拳」の握り方です。

 

これができれば、ものを握り込む力は強まり、ウエイトトレーニングやTRXなどで必要以上に前腕や握力が疲れてしまうことはありません。

先ほども書きましたが、このためには指の関節の可動性が重要。

 

そのためには握るのとは逆方向の指を反らす動きを取り入れることも必要です。

 

普段からこの「握る・反らす」で指そのものの動きを活性化することが、強いグリップに繋がります。

この強いグリップを作るプロセスで脳の運動野が強化され、それが全身の筋力の向上と相関性があるという実験結果もあります。

 

ウエイトトレーニングの際、いつもグリップ用ストラップを使うのではなく、グリップ力の強化にも取り組んでください。

それがあなたの全身を強くし、ファンクショナルな能力を高めることにつながるかもしれません。

なぜなら実生活では強く握ることなしに、背中の筋肉で引くなどという局面は皆無なのだから。