両手を上に上げる | 新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿区四谷でトレーニングジム「ファンクショナルトレーニングラボ クエスト」を経営、TRXシニアマスターインストラクター、ファンクショナルピラティス/マスターエデュケーター、美圧ヨガ創始者、パーソナルトレーナー、セミナー講師 etc。そんな私の日常を書きます。

例えば日常生活でも、ヨガやその他のエクササイズでも、両手を上に上げる動きは頻繁に行われるもの。

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いわゆるオーバーヘッドポジション。

しかしこれがうまくできないという方も多い。

その原因として「肩が硬い」なんて一言で済まされている場合も多いようですが。

そうでもないのですよ。

立位なら足の裏の体重の捉え。

股関節の可動性のバランスによる骨盤の角度。

脊柱と肋骨アライメント、そして呼吸の関係。

広背筋と前鋸筋の収縮のバランス。

肩関節と肩甲骨以外にこれらの要素を見ていく必要がある。


昨日、クエストでセッションを受けた方もオーバーヘッドポジションがうまくいかず、今まで人からは肩が硬いとしか言われず、ご本人もそう思っていたと。

僕はその方のオーバーヘッドポジションは見たことがありませんでしたが、呼吸に問題があるのだろうと見立てをして、仰向けで「ブレーシング」という呼吸を何度かやっていただき、今度は立位でその呼吸を意識しながら両手を挙げていただくと。

はい、あっさりいつもよりはるかに楽に、そしてはるかに高く腕が上がったようで。

あれ?!っとご本人も驚いておられましたが。

正しい呼吸ができていないため、体幹が安定せず、それでも高く上げようとしていたため、肋骨が開く。

それをトレーナーから、肋骨を閉じろとか肩を下げろとか言われたせいで前鋸筋が活性化していないせいで肩甲骨の動きに制限をかけてしまい。

そりゃ、上がりませんよ。

もちろんオーバーヘッドポジションができない人がみんなこの方法でできるわけじゃありません。

だって要因はたくさん考えられ、それらが複合していますから。

ただそれを見ず、ただ1つの方にはめようとしても、クライアントの問題解決にならない。

すべてのトレーナーに、そしてクライアントの方にそういう考え方を持っていただければ。

そう感じました。

ブレーシングの方法については