先週の日曜日、7月28日。
弟子である岡田敦子がついに引退しました。
詳しくはa2koのブログを読んでいただくとして。
最後のセコンドでした。
アマチュア時代から含めて約11年。
実は僕は実戦武道出身ですから、スポーツ格闘技のセコンドなんて全く未経験でしたから。
だから二人でまさにOJT、手探りで進んできたのです。
そこから始まって日本チャンピオン、世界チャンピオンになって引退する。
たくさんの仲間や支えてくれる人たちに囲まれて。
でも僕にとって一番の喜びはa2koが五体満足で、後遺症の残るようなケガもなく引退できること。
a2koがこの世界に入って、最初からそれが僕の目標でした。
だからまず教えたのはディフェンスとジャブのフェイントからのインロー。
ただガンガン前に出る試合はさせない。
それが見る人には面白くないと映ったかも知れませんが。
a2koの正確や動作の特徴を活かすためにも、最善の方法をとったつもりです。
そしてa2koのこれからの長い人生を考えても。
a2koが現役のキックボクサー/ムエタイファイターを引退すると同時に、僕もキックボクシング指導者を引退します。
もうこれで選手を育てる事も、セコンドに付く事もないでしょう。
あのヒリヒリするような緊張感や勝利の喜び、そして負けた時の何とも言えない悲しさ・悔しさ。
そんな感情ともさよならです。
でも試合だけが人生の全てではない。
僕もa2koも人生というリングでこれからも真剣勝負を続けます。
今まで長い間選手としての岡田敦子を応援してくださった関係者、ファンのみなさま。
心よりお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
今後とも岡田敦子をよろしくお願いいたします。
そして岡田さん。
あなたの師匠、あなたのトレーナーとしてたくさんの素晴らしい経験をする事ができました。
喜びも悲しみも、いつもなによりも濃くて。
そんな濃密な時間と場所を経験する事ができました。
武術・格闘技を愛する一人として、それは掛け替えの無い財産です。
あなたに出会っていなければそんな財産を得る事もできなかった。
本当に感謝しています。
ありがとう!
これからもa2koはa2koらしく、真っすぐに輝いて!
師匠として、人間として、僕はあなたを誇りに思います。